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「森の生活」の要約・あらすじ・まとめ・感想をご紹介します!
「都会から離れて自然の中で暮らしてみたい」
「忙しい人生に疲れてストレスが溜まっている」
そんな方におすすめしたい本が「森の生活」。
当記事では、「森の生活」の要約と10人の読書家の生の感想をご紹介します。
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author:執筆者:高橋渉
「森の生活」とは
「森の生活」とは岩波書店によって1995/9/18に出版されたヘンリー・デイヴィッド・ソローさんによる著書です。
本の詳細 | 内容 |
---|---|
タイトル | 森の生活 |
著者 | ヘンリー・デイヴィッド・ソロー |
出版社 | 岩波書店 |
発売日 | 1995/9/18 |
ページ数 | 330ページ |
言語 | 日本語 |
寸法 | – |
ISBN-10 | 400323071X |
ISBN-13 | 978-4003230718 |
「森の生活」のあらすじ・要約・まとめ
「森の生活」のあらすじ・要約・まとめをご紹介します。
「森の生活」のあらすじ
本書は、アメリカの作家ヘンリー・デイヴィッド・ソローが森での生活を通して感じたことがまとめられています。
森での生活がただ綴られているのではなく、
- 自然と暮らすことで気付けた何気ない瞬間の幸せ
- いつもと変わらない日々の中に、素晴らしくて感動的で奇跡的な瞬間が溢れていること
など、生きていることの幸せが綴られています。
現代の私たちは、ITが発達した日常の中で、たくさんの情報や物に囲まれた日々を過ごしています。
その中で、何かに執着したり周りの目を気にした生活を送るなど、いきいきと過ごせていないことも多いです。
この本では、物質的な何かに依存したり惑わされることなく、自分の気持ちに素直な生き方を学ぶことができます。
この本を読み終えると、ミニマルな生活にこそ本質的な幸せを感じることができたり、今の暮らしを見つめ直し、充実した暮らしを整えることができます。
「森の生活」の要約
「森の生活」のポイントは以下の通りです。
- 働き方、お金の使い道を考える
- 好きなことを楽しむ
- 全力で夢を追うこと
各ポイントについて、要約を解説していきます。
働き方、お金の使い道を考える
働き方を考える
本書で著書が伝えているのは、今の働き方が幸せであるか、ということです。
多くの人は、他の働いている人の姿が苦行に見えるとも言われています。
生活に必要な最低限のお金以上に、将来の心配や備えのために仕事で身も心もすり減っていることが多いとされています。
そうすると、今ある幸せに目が向かないのでいつまでも自分のいる環境に満たされず、心の病につながるリスクも高まると言えます。
稼いだお金の使い道を考える
生活に必要なお金以外に、自分が欲しい物・趣味やプライベートでお金を使う部分で、自分を苦しめていないかを考えることも大切とされています。
魅力的に感じる広告に釣られて物欲が増したり、自分の好きな芸能人がおすすめしている商品に惹かれることも多い世の中です。
流行も次々と変わっていく中で、本当に必要な物なのか、他人軸で考えていないかを考えることが重要といえます。
好きなことを楽しむ
本書では、生活の基盤が整ったら沢山好きなことをして楽しむことが、自分の人生の幸福度を高めるとされています。
著者は、自分が好きではない仕事をしていた頃は、何をするにも時間がかかって我慢できなかったといいます。
そこで始めたのが森での生活で、本を書いたり、畑作りに取り組んだり、自然と沢山触れる日々を過ごしました。
私たちは、つい仕事のことばかりを考えて仕事を優先しがちですが、自分の好きなことができずにいると1度きりの人生で後悔する瞬間が増えてしまう可能性が高くなります。
好きなことをして他の誰でもない自分を生きる時間を多く持つことで、生きる幸せを感じることができると伝えられています。
全力で夢を追うこと
本書では、自分の夢のために時間を使って、夢の実現を諦めないことが伝えられています。
それぞれの夢を、それぞれのやり方で叶えるための時間を大切に、一人ひとり異なる道を進んで良いということです。
叶えたい熱い夢を持っていても、時に夢に反対する人がいたり、皆と違う道を進むことを良く思わない人が現れることも考えられます。
また、夢があっても勇気を出せずなかなか進むことができないと悩んでいる方もいます。
そこで、生き方は十人十色で、自分が決めた道を歩んで良いことが伝えられています。
そして著者は、今あるワクワクした気持ちが薄れる前に、いざ挑戦することが大事であると言っています。
生活をミニマルに整え夢に全力を注ぐことこそが、夢を叶えるために最適な方法である、というのが著書の考えです。
まとめ
本書は、便利に過ごせる街を離れ、自然あふれた森で過ごした日々から感じた本当の生きる幸せを、リアルな描写で伝えられている哲学本です。
自然と触れ合い生活そのものを味わい尽くした著者の考えが率直に綴られていて、情報社会に生きる私達に優しく、時にストレートに刺さる言葉から、日常に活きる学びや気付きを得ることができます。
「森の生活」に関連する動画
「森の生活」に関連する動画をご紹介します。
「森の生活」の関連動画
「森の生活」はyoutubeでも取り上げられ、紹介されています。
「森の生活」の感想・批判
「森の生活」の感想文・批判・口コミ・レビューを10件ご紹介します。
人間は欲望の塊
必要最低限の自給自足生活を行うことは色々な物から解放されるという逆転の発想に目から鱗でした。人間はどうしても物に執着してしまう生き物であり、その欲求を満たすために必死で働き必死で欲のために生きようとしますが、それを取り除けば楽に生きれると思いました。
自由気ままで繊細な自然の暮らしを描いた作品
この本は作者の素晴らしい詩的な言葉がたくさん散りばめられていて、都会の暮らしに疲れた現代人にも刺さる内容だと思いますが、そういった言葉は断片に過ぎず、作者のヘンリーソローの本質はそれだけでは掴めないような深さを感じました。私自身と性格・性質がよく似た感覚を持ち、共感する部分が非常に多く、また作者のような森の生活はすごくうらやましく感じました。作中の雰囲気も合わせてお気に入りの一冊です。
本当の幸せとはなにか考えさせられた。
生きるために働いてお金を稼ぐ、もっと素敵な家に住みたい、美味しい物を食べたい、可愛い服を着たい。それらは本当に大切なことなのかという問いかけがあったが、鳥の声を聞いたり、木々や草花に囲まれて暮らす筆者の生き方に人生とは改めて何かを考えさせられた。本当に幸せな生き方を探していきたいと思った。
現代人に必要なのは何か。
現代人である私たちは社会生活を営んでいるが、実は人間に最低限必要なものはほとんどないことが本書を読んで分かった。食料や寝床があれば十分であるというアイデアをそのまま実践してみた近代の哲学者のウィットに富んだ自然と人間の観察録によって描かれた作品である。
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:クラウドワークス
回答数:10人
調査期間:2022/2/22〜2022/2/23
記事の読者様が参考にする目的なので、口コミ内容は好評・批評含め掲載しております。評価は読者様の主観であり、本の良し悪しを示すものではありません。
「森の生活」はこんな人におすすめ!
「森の生活」を読んだ方が「こんな人におすすめしたい」と思ったのは下記のような人です!
- 人生に疲れた人
- 都会の生活に疲れた人
- 欲求が強い人
- ミニマニストになりたい人
- 毎日の忙しい生活に疲れた人・ホッとしたい人
- 自分の意見を持っていない人
- 日頃からストレスを感じる人
- 仕事で忙しく身を削っている人
- 管理社会から逃れて自由に生きていきたい人
- 田舎で暮らしたい人・都会の生活に疲れた人
「森の生活」はAmazonで買える?試し読みは?
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「森の生活」のよくある質問
「森の生活」のよくある質問にお答えします!
「森の生活」の著者ソローとはどんな人物?
1817年、ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(Henry David Thoreau)は生まれました。
アメリカを代表する作家・思想家・詩人・博物学者で、元祖ミニマリストと言われています。
マサチューセッツ州コンコード市出身。ハーバード大学卒業後、家業の鉛筆製造業、教師、測量の仕事などにも従事したが、生涯を通じて定職につかず、やがて学生時代に熟読した『自然』の著者で超絶主義者のラルフ・ワルド・エマーソンらと親交を結んだ。
wikipediaより引用
ウォールデン池畔の森の中に丸太小屋を建て、自給自足の生活を2年2か月間送る。代表作『ウォールデン 森の生活』(1854年)は、その記録をまとめたものであり、その思想は後の時代の詩人や作家に大きな影響を与えた。
1855年頃から体調を崩し、その後も野外での活動を継続したが、1861年12月頃から体調が悪化し、1862年5月6日、結核の為コンコードで44歳で死去した。コンコードのスリーピー・ホロー墓地に一家と共に埋葬されている。
「森の生活」は読み比べできる?翻訳別にご紹介。
本書は名作ゆえに、何種類も翻訳があります。
どの翻訳が良いか、読み比べてみるのもおもしろいですね。
翻訳者 | タイトル | レーベル | 出版年月 |
---|---|---|---|
佐渡谷 重信 | 森の生活 ウォールデン | 講談社学術文庫 | 1991年 |
飯田 実 | 森の生活 ウォールデン(上下) | 岩波文庫 | 1995年 ワイド版:2001年 |
酒本 雅之 | ウォールデン | ちくま学芸文庫 | 2000年 |
今泉 吉晴 | ウォールデン 森の生活 | 小学館 小学館文庫(上下) | 2004年 2016年 |
真崎 義博 | 森の生活 | 宝島社 宝島社文庫 | 1995年、新版2005年 1998年、新版2002年 |
小学館「森の生活」の特徴は?
翻訳:今泉吉晴さん
他の翻訳と比べて最新の訳。「~です」「~ます」調で読みやすいのが特徴。
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岩波文庫「森の生活」の特徴は?
翻訳:飯田実さん
ソローが文中で引用する世界の古典について、適宜解説されていて分かりやすいのが特徴。
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「森の生活」は青空文庫で読める?
本書は青空文庫で読むことができます。
「森の生活」は映画化されてる?
本書は映画化されています。しかし残念ながらDVD・動画配信ともに無く日本では観られません。
映画の内容は、ソローの「森の生活」が原案となっているだけで書籍「森の生活」そのままの内容が見れるわけではなさそうです。
また、本作と同じ名前で「森の生活」という映画がありますが、リトアニア映画で、本書とは無関係です。
「森の生活」で英語の勉強はできる?
「森の生活」で英語の勉強は可能です!
例①:ラダーシリーズで勉強する
「ウォールデン 森の生活 Walden (ラダーシリーズ Level 3)」はラダーシリーズで販売されています。
原書よりやさしい英語で書かれているので、取り掛かりやすいですよ。
【ラダーシリーズとは?】
ラダーシリーズHPより引用
ラダーシリーズは、使用する単語を限定して、やさしい英語で書き改められた、多読・速読に最適な英文リーダーです。巻末にワードリストが付属しているため、辞書なしでどこでも読書が楽しめます。
例②:原書で勉強する
「森の生活」の原書はAmazonで販売されています。
例③:まるまる英語で読む
「一冊英単語 森の生活」はAmazonで販売されています。
書籍に登場する単語だけを集めた単語帳と英語の原文がセットになっており、多読学習にオススメです!
「森の生活」は私たちにどんな影響を与えた?
今、巷でよく聞く「LoHas(ロハス)」という言葉は、なんと本書の中に出てくる「Lifestyle of Health and Sustainability」が語源です。
ソローは今から約200年前、2年2か月に及ぶ森の生活の中で「人間はできるだけ簡素に暮らすべきである」という本質を見つけました。
本書は約150年以上にわたり世界中で翻訳され、たくさんの人に読み継がれてきました。
そして、その思想は多くの詩人や作家に影響を与えたと言われています。
ソローはどのような森の生活を送った?
ソローはウォールデン湖畔に自らの家を建てました。
森の中でたった一人、自ら育てた作物を食べ、自分の手を動かす労働をし、自給自足のような生活を送りました。
家の中には最低限の家具(小さいベッド・机・椅子3つのみ)。
時には本を読み、時には散歩にでかけ、森の中で過ごしながら「自分自身がどう生きるか」考えました。
そしてこの生活をソローは「実験」と呼んでいたそうです。
ウォールデンってどんなところ?
ウォールデン(Wolden)は、アメリカ・マサチューセッツ州にある池(湖)です。
ソローはこの池の北側の岸辺に暮らしました。
\ウォールデン池近くにあるソローの小屋跡地をGoogle Mapで見てみよう/
ソローの小屋跡地の近くには、レプリカも置いてあり、当時の生活が伺えます。
ボストンを訪れた際は、ウォールデン池まで足を伸ばしたいですね。
「森の生活」を無料で読む方法
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