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【あらすじ・感想】方丈記は何が言いたいのか?伝えたいことや最後の文を簡単に解説

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鴨長明の「方丈記」のあらすじと感想をご紹介します。短いあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。

サクッと簡単に内容の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。会話の話題づくりやテスト対策にもぜひお役立てください。

あらすじはネタバレを含む可能性があります。ネタバレなしで読みたい方は結末をとばしてご覧ください。

方丈記のあらすじ①

鴨長明が天災、遷都や政権の交代など短期間に目まぐるしく変わる乱世に生きた体験から自分はどのように生き抜いたかを書いた自伝です。

前半では移り行くもののはかなさ、町名が生きた時代の天変地異の様子、後半では喧騒を離れて静かで穏やかな生活を楽しむ様子が書かれています。最後には何事についても執着心を持ってはいけないという仏の教えから隠遁生活も罪であることを悟ります。

そして隠遁生活を楽しんでいた長明は自分自身がその生活に徹しきれないことを発見します。

貧乏で身分の低いことが自分自身を悩ませているのか、迷った心が行き詰って自分自身をおかしくしているのか自問自答しますが、結局答えは出ませんでした。

前半では世の中にあるすべての存在が変化するもので不変不滅のものはないという具体例として、鴨長明が体験した安元の大火、治承の竜巻、福原への遷都、平安遷都、養和の飢饉、疫病の流行、元暦の地震について書かれています。

後半では世の中の無常を痛感した長明が出家して、日野山に建てた4畳半くらいの方丈庵で余生を暮らすことを決意したことが書かれています。心を煩わさない静かな生活を楽しんでいたかに見えました。

しかしその生活が自分になじみきれるものでないことを発見する長明でした。心に隠遁生活について迷った心が行き詰ってこの生活に執着するのか、原因はないなのかと自問自答しますが答えを導くことはできませんでした。

方丈記のあらすじ②

方丈記は、平安末期から鎌倉時代初期にかけての歌人で随筆家であった鴨長明が、権力争いに破れ、出家して山で暮らしているときに書いた随筆です。

冒頭では人の生活の衰退を、水の泡沫と同じ物だと例えています。それは鴨長明が見てきた歴史の災厄からも感じていることです。

まず京都を襲った大火です。多くの家が焼失し、簡素な家も豪華な屋敷も、大火の前では同じように燃えることから、家屋に財産を注ぎ込むのはなんとも馬鹿らしいと感じています。そして竜巻や地震を通して、人が自然の脅威の前には成す統べもない無常を見ました。

飢饉や疫病では多くの人が亡くなる悲惨な状況を目の当たりにし、遷都を通しては権力者の思惑で右往左往しなければならない民衆を哀れみました。

そんな世の中の不条理さに振り回されない為には、俗世を離れるしかないと鴨長明は出家したのです。そして山の中で持ち運べる庵を組み立てて、質素な生活を送ります。庵の描写は細かく、鴨長明が自分の住み家へのこだわりを読者に伝えようとしてるようです。

他人から見たら簡素で貧しい生活でも、鴨長明自身は日々悠々と平穏に生活している姿に、人の幸福とは他人がとやかく言うものではないと思わされます。

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「方丈記」を現代語訳した全文は書籍で読めます。鴨長明の世界観を存分に感じられるので、ぜひ読んでみてください。

author:執筆者:高橋渉

目次

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星 渉(ほし わたる) 1983年仙台生まれ。麗澤大学客員教授、ベストセラー作家(著書累計9冊49万部)。主な著作には中田敦彦YouTube大学で紹介された『神メンタル「心が強い人の人生は思い通り」』(17万部KADOKAWA)や『神トー―ク「伝わり方しだいで人生は思い通り」』(10万部KADOKAWA)など。

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無常観を表した「方丈記」の感想・口コミ

【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答

女性の口コミ評判

50代女性

世の中にあるものやこと、人間・家・政治体制など不変不滅のものはないという鴨長明の意見に大賛成です。鴨長明も世の中は衰退して災いや戦乱が続けざまに来るいう末法思想が横行していた時代に、世の中のありとあらゆるもので永遠に不変不滅のものはないと人々の世の中に対する価値観を大変革させた点でパイオニアだと思いました。多くの天変地異を経験して喧騒から離れて隠遁生活を送りたい気持ちはよくわかります。しかしその生活が一時的な快楽で最高のものでないと悟る鴨長明にこの随筆の奥深さを知ることができました。

女性の口コミ評判

30代女性

令和の時代に生活している今の自分が感じている感情を、鎌倉時代の人も同じように感じていたんだと、興味深く思いました。方丈記は800年以上前の山奥で、現代でいうミニマリストな生活を送るお坊さんのエッセイですが、無常観は現代でも通用する考え方なんだなと改めて感じました。災害に対する恐ろしさを淡々と語り、飢饉や疫病では愛の重さが深い方から先立ってしまう悲痛を感じ、遷都では権力者に振り回される民衆を憂う、読んでいて鴨長明の思考は同調する部分が多かったです。

方丈記は何が言いたいのか?伝えたいことを考察

方丈記を読んだ人に、この本の内容から伝えたいことを考えてもらいました。

伝えたいこと①

人間も含めて世の中にある住居、住人、政所は一見不動・不滅のように考えられるが実際は全く違う。住居は建て替えられたり、解体されたりする。20~30年も経つと、同じ場所に家が建っていたとしても住人は知っている人が亡くなったり、赤ちゃんが生まれたりで世代が変わったりする。

政治を行うところも政権を担う人が公家から武士のように変わったりで不変ということはない。世の中にあるものは常に変化している。その時その時をいかに生きるかを考え、世の中で生きる意味についても考えて欲しい。

伝えたいこと

鴨長明は山での暮らしを推奨している訳ではありません。人の世はとにかく生きづらく、しがらみに溢れているので、自分らしくいられる場所を探しているのです。

彼にとってはそれが山での暮らしでしたが、人の世の社会を否定する訳ではありません。生きづらさを感じずに、ありのままの自分でいられる場所を探すのは、現代でも同じだと思います。

「方丈記」冒頭の意味を解説

方丈記の「ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。」で始まる冒頭を解説します。

川は水が止まることなくいつも流れています。流れている水は一見、同じ水が流れかわっていないように思えますが、流れとともに常に入れかわっているのです。

今現にみている水は、前同じ場所でみた水ではありません。川の水の泡沫も消えては生まれ、同じ場所にはありません。世の中も一見かわっていないように見えるものでも、常に動き変化をしているのです。

「方丈記」の結び・最後の文の意味を解説

方丈記の結び・最後の文を解説します。

自分の一生のうちの余命も少なく、死に近づいていると感じる今日この頃です。往生したいものですが、私が心底愛する山での暮らしも、仏の教えでは執着心という罪に当たります。俗世を離れて山に住んだのは、仏道の修業の為でした。

しかし私はここでの生活を愛し、執着し、煩悩に塗れています。私が間違えたのは、私が貧乏なせいでしょうか、それとも煩悩に汚されて狂ってしまったのでしょうか。自分には答えが分からないので、南無阿弥陀仏と3回唱えてみます。

最後の文を書いたのは鴨長明ではない?

方丈記の最後の文「月かげは入る山の端もつらかりきたえぬひかりをみるよしもがな」は、月影が山から顔を出してこの世を照らすように、暗い世の中にも一筋の光があることを願いますという意味です。

実は、最後の文は鴨長明のものではないという説があります。そのため、流布本系のみ載っています。詳しいことは不明ですが、源季広という人物の歌です。

鴨長明「方丈記」の基本情報

著:鴨 長明, 翻訳:蜂飼 耳
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作品の詳細内容
作品名方丈記
カテゴリー古典
著者鴨長明
発売日1212 年
ページ数160
言語日本語
ISBN-104863102496
ISBN-13978-4863102491
方丈記の基本情報

方丈記の英語版書籍

著:Kamo-no Chomei, 監修:Machiko Kobayashi, 翻訳:Masayuki Furuse, 翻訳:Hiroko Kadooka, 翻訳:Tomomi Tanaka, 翻訳:Naoko Ueda, 翻訳:Michiyo Yoshida
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方丈記は英語版の書籍もあります。

方丈記の関連動画|テスト対策や暗唱に役立つ動画はある?

「方丈記」の関連動画はYouTubeに多くあります。例は次のとおり。

  • アニメ版動画
  • 原文&現代語訳した朗読動画
  • テスト対策動画(品詞分解・対句など)
  • 暗唱に役立つ動画

気になる方はぜひチェックしてください。

方丈記のあらすじ、ネタバレのよくある質問

方丈記のよくある質問に回答します。

最後の文は何ですか?

「月かげは入る山の端もつらかりきたえぬひかりをみるよしもがな」です。

方丈記の有名な一節は何ですか?

「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し」が有名です。

方丈記ゆく川の流れの本文は何ですか?

冒頭文「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず」です。

方丈記の文章はどんな特徴ですか?

和漢混合文の元祖作品が特徴。カタカナと漢字の組み合わせは独創的で「平家物語」にも影響しました。また、自然災害も書かれていて歴史研究目線でも重宝されています。

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