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もちもちの木のあらすじと感想をご紹介します。短いあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。
サクッと内容の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。会話の話題づくりや読書感想文にもぜひお役立てください。
もちもちの木のあらすじ①
豆太は5歳の男の子。峠の猟師小屋でおじいさんと二人で暮らしています。もちもちの木というのは家の前にある大きな木で、秋にはたくさんの実をつけます。おじいさんは実を石うすで引いて粉にしてお餅を作ってくれます。豆太はこの餅が大好きです。
「やぃ、木ぃ、もちもちの木ぃ、実ぃ落とせぇ。」豆太は昼間は威張って木に催促したりするのですが、夜になるともちもちの木が怖くて一人でトイレにも行けなくなってしまうのです。そんな豆太がかわいくて仕方がないおじいさんは毎晩豆太をトイレに連れて行ってやるのでした。
おじいさんは豆太に不思議な話を聞かせてくれました。霜月(11月)二十日の丑三つ時になるともちもちの木に灯がともるというのです。「とってもきれいなんだ。山の神様のお祭りなんだ。死んだお前の父さんも見たんだよ。」豆太のお父さんはとても勇敢な猟師でした。
「おらにはとっても無理だ…。」豆太は小さな声で言いました。ある夜、豆太はおじいさんの唸り声で目を覚まします。おじいさんはお腹が痛くて唸っていたのです。「医者を呼んでこなくちゃ」豆太は寝巻のまま裸足で山の麓にむかって走り出しました。
道には霜が降りていて足からは血が出ました。痛くて寒くて、それでもおじいさんのために、豆太は泣きながら走りました。お医者さんは豆太からおじいさんのことを聞くと、ねんねこばんてんで豆太をおんぶして山道を登っていきました。
そしてようやくおじいさんと住む峠の猟師小屋に帰ってきたとき、豆太が見たのは美しく灯がともったもちもちの木でした。
もちもちの木のあらすじ②
お祖父さんと漁師小屋に住む豆太は、夜はお祖父さんを起こして付いてきて貰わなければトイレにも行けない程の小心者です。 家の前にあるトチの木を「モチモチの木」と名付けたのだが、そのトチの木さえも怖がるのでした。
そんなある日の晩のこと、お祖父さんがお腹が痛いと苦しみだしたのです。お祖父さんを助けるためにはこの暗闇の中、モチモチの木の前を通過し、麓の村まで医者を呼びに行かなければなりません。豆太は勇気を振り絞って医者を呼びに行き、お祖父さんは助かりました。
その時、家の前のトチの木の”モチモチの木”は月に背を向けて輝いていたのです。お祖父さんが話していたことがありましたが、亡くなってしまったお父さんが見たという”霜月二十日の丑三つ時にある勇気のある者だけが見ることの出来る「山の神の祭り」”であることを思いだし、豆太はこのモチモチの木の輝きの意味を知るのでした。
お祖父さんは豆太から、モチモチの木が月に背を向けて輝いていたという話を聞かされて、「自分のことを弱いとは思わないように。人間は優しい気持ちさえあれば、やるべきことは成し遂げるものである。その様子を見て、人は驚くものだ。」と豆太に言いました。
だからこそ、「モチモチの木」は月に背を向けて輝いていたのでしょう。しかし、勇気を出して医者を呼びに出掛けた豆太の勇敢な姿はどこへ行ったものか、お祖父さんの病気が治った途端に、夜は一人でトイレに行くことが出来ず、お祖父さんを起こしたのでした。
もちもちの木の全文は書籍で読めます。斎藤隆介の世界観を存分に感じられるので、ぜひ読んでみてください。
author:執筆者:高橋渉
怖い?泣ける?「もちもちの木」の感想文・口コミ
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答
40代女性
何年か前に小さな子供がいる友人の家に遊びに行ったとき、この本に何十年ぶりかで再会しました。懐かしくて思わず手にとって読んでしまいました。子どもの頃は豆太の気持ちになって読んだのですが、おじいさんの目線で読んでいる自分がいました。いつまでも弱虫で、自分がいなければ何もできないと思っていた豆太が一人で夜中の山道に駆け出して行ったとき、おじいさんは誇らしく嬉しく思うと同時に少し寂しい気持ちになったのではないでしょうか。ちなみにもちもちの木というのは「トチノキ」のことらしいです。トチノミは固くて渋味とにがみが強く、おいしく食べられるようにするには相当の手間がかかるそうです。そんなに手間をかけてでもおいしいお餅を食べさせてやりたい。そんなところにもおじいさんの豆太への愛情を感じます。
40代女性
いつもはお祖父さんに付いて来て貰わなければ、夜中にトイレに行くことも出来ず、自分で名付けた”モチモチの木”さえ怖がってしまう弱虫な豆太が、病気で苦しんでいるお祖父さんの為に暗闇の中を勇気を奮って医者を呼びに行く姿に本当の勇気や優しさを教えられる様でした。モチモチの木がそんな勇敢で優しい豆太の行動に感銘を受け、月を背にして輝いたのでしょう。豆太のお祖父さんを思いやる気持ちに心が温かくなります。小学生の教科書にも掲載されていますが”勇気・思いやり・優しさ”についてを問いかける物語だと感じました。
【悪い口コミ】絵がトラウマ
怖いという口コミがありましたが、物語の内容というよりは絵が独特でトラウマになったという声が多いです。
小学生の教科書に載っているので、子どもの頃読んだ方も多いもちもちの木。私も過去に国語の授業で習いましたが、独特な版画の絵が怖いという子はいました。その印象が残ったまま大人になっている人が口コミで怖いと書いています。
トラウマな人もそうでない人も、大人になってから読むとイメージが変わっておすすめです。
もちもちの木で伝えたいこと
もちもちの木を読んだ人に、この本が伝えたいことを考えてもらいました。
伝えたいこと①
普段は内弁慶で弱虫の豆太はおじいさんのために真夜中にひとりでお医者さんをよびにいきました。本当の勇気とは、自分以外の人のことを思いやる優しさに裏打ちされたものなのだということを伝えたかったのだと思います。
伝えたいこと②
真の優しさや、本当に人を思いやるといったことはどの様なことなのか?また、勇気とは何なのか?といったことを問いかけていると思います。いつもは弱虫な豆太がお祖父さんの為に勇気を奮って医者を呼びに行くといった行動から、読者に語りかけているのではないでしょうか。
もちもちの木の基本情報|英語版の絵本はある?
作品の詳細 | 内容 |
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作品名 | もちもちの木 |
カテゴリー | 家族・友達 |
著者 | 斎藤隆介 |
発売日 | 1971年11月21日 |
ページ数 | 31 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 426590906X |
ISBN-13 | 978-4265909063 |
もちもちの木の英語版書籍
もちもちの木は英語版の書籍もあります。
また、「もちもちの木」の授業の指導案や解説、音読などがYouTubeにありました。
もちもちの木のあらすじ、ネタバレのよくある質問
もちもちの木のよくある質問に回答します。
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