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一寸法師のあらすじと感想をご紹介します。短いあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。
サクッと内容の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。会話の話題づくりや読書感想文にもぜひお役立てください。
一寸法師のあらすじ①
昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。子供がいなかった二人が、神様に子供を授けてくださるようお願いしたところ男の子が生まれました。ところがこの子は非常に小さく何年たってもちっとも大きくなりません。
みんなはこの子を「一寸(現在の3㎝)法師」と呼びました。一寸法師は武士になるため京の都に行きたいと言い、おじいさんとおばあさんに許しをもらいます。そしてお椀の船に箸の櫂、針の剣を持って旅に出ました。
京都で立派なお屋敷を見つけた一寸法師はそこで働くことになり、そこのお姫様にかわいがられます。ある時一寸法師はお姫様にお供してお宮参りに行きました。その途中で鬼が出てきてお姫様をさらっていこうとします。
一寸法師は必死になってお姫様を守るため鬼に立ち向かいます。しかし、なにぶん一寸しかないので全く勝負にならず、鬼につまみ上げられ飲み込まれてしまいました。ここまでかと思われましたが、一寸法師は鬼のお腹の中で針の剣を振り回しました。
お腹を中からチクチク刺された鬼は痛くて耐えられず、一寸法師を吐き出し、山へ逃げていきました。逃げる途中で落としていった打ち出の小槌をお姫様が振ると、なんと一寸法師は大きくなり、立派な若者になってお姫様と結婚しました。
一寸法師のあらすじ②
昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。子供のいない二人は日頃から子供が授かるようにと神に祈っていました。念願かなって二人に子供が授かりました。しかし、生まれてきた赤ん坊はなんと一寸にも満たない男の子でした。
そこで二人は男の子に一寸法師と名付け、大事に大事に宝物の様に育てました。一寸法師はたくましく賢い子に育ち、おじいさんとおばあさんに「広い世界を見に行きたい。お椀と箸、針と藁を下さい」と話すのでした。
「針は剣、藁はさや、お椀は船、箸はかいとして使って都に行って武士になるつもりです」と話しました。二人は許しをあげ、早速、一寸法師は都へと向かいました。
都までの途中、さまざまなことがありながらも、やっとのことで都に辿り着きます。一寸法師は都にある大きな立派な家で働くことにし、美しい娘の家来となりました。そしてある日、大きな鬼が娘をさらいにやって来たのです。
一寸法師は勇敢にも鬼に立ち向かいましたが、鬼は一寸法師を飲み込みました。一寸法師は鬼のお腹の中を針で刺します。すると「あいたた、いたたた」と鬼は降参し、一寸法師を吹き出しました。
鬼は宝物である何でも願いが叶う小槌を差し出し、一目散に逃げていってしまいました。何でも欲しいものが手に入る小槌を振ると一寸法師はみるみる大きくなり、立派な大人になって、娘と結婚し、立派な武士となりました。
一寸法師の全文は書籍で読めます。イラストがある絵本は、子どもの読み聞かせにもぴったりなので、ぜひ読んでみてください。
author:執筆者:高橋渉
「一寸法師」の感想・口コミ
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答
40代女性
子どもの頃に読んだときは「一寸法師は小さいのに頑張ったんだなあ。お姫様と幸せになれて良かったなあ。」と素直な感想を持ちました。しかし大人になって、原作の御伽草子を読んだり第二次世界大戦下でプロパガンダに利用するために今の物語に落ち着いたという背景を知ってから読むと、少し複雑な気持ちになります。グリム童話もですが、昔話というのは洋の東西を問わず、真実を知ると怖さを秘めたものなのだなあと改めて思いました。
40代女性
生まれながらにして、わずか一寸しかない一寸法師が広い世界を見てみたいと言って都に向かう勇敢な姿に、自分の個性を大切にしながら生きることの大切さを教わったような気がします。また、大事な人を守ろうと自分よりも大きな鬼に立ち向かっていく一寸法師の姿から、勇気を出して踏み出すことの大切さを学んだように思います。鬼を退治した後、打出の小槌によって大きくなった一寸法師が幸せになったことが嬉しくも感じました。一寸法師の生き方から学ぶべきものが多々ある物語でした。
一寸法師のお話の教訓は?
一寸法師を読んだ人に、この物語の教訓を考えてもらいました。
教訓①
不遇の若者がそのハンデをものともせず鬼に立ち向かうという勧善懲悪のお話です。第二次世界大戦中には小さな一寸法師(日本)が大きな鬼(アメリカ)に立ち向かってやっつけるというところが誇張され、戦意を高揚させるために使われました。
教訓②
自分の人生は自分で切り開いていくものである、また、自分で人生を切り開いていくことの大切さをくみ取ることが出来る物語だと感じます。また、小さなからだである一寸法師の姿から、自分の個性を大切にして自分を活かすことの大切さを伝えているのではないかと思います。
一寸法師はクズだった?絵本と原文「御伽草子」の違い
一寸法師の一般的な昔話と原作の違いを解説します。
原作では、お姫様はお宮参りに行く途中だったのではなく、一寸法師の策略によって無実の罪(一寸法師のご飯を勝手に食べた)をきせられ、家から追い出されて一寸法師と二人で旅に出た途中で鬼ヶ島にたどり着いたことになっています。
お伽草子の中での一寸法師は、良く働いて姫に気に入られようとして、さまざまな小細工をするといったずる賢い一面が描かれています。物語の勇敢にも立ち向かう一寸法師の姿とは相反する行動であり、その点が大きな違いです。
原作の「御伽草子」が怖いと言われる理由
原作では一寸法師が何年経っても大きくならない為、おじいさんとおばあさんが一寸法師は化け物ではないかと気味悪く思っていました。そして、「これでは跡取りにはならないし気味が悪いから追い出してしまおう」と話し合っているのを一寸法師が聞いてしまいます。
一寸法師は悔しく思って自分から出ていったことになっています。自分の子供を気味悪がって追い出そうとするなんて、ひどい話です。その点の怖さがお伽草子が怖いといわれている理由なのでしょう。
一寸法師の基本情報|英語版の絵本はある?
作品の詳細 | 内容 |
---|---|
作品名 | 一寸法師 |
カテゴリー | 日本昔話 |
著者 | 不明 |
発売日 | 未詳 |
ページ数 | 32 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4900708526 |
ISBN-13 | 978-4900708525 |
一寸法師の英語版絵本
一寸法師は英語版の絵本もあります。
一寸法師のあらすじ、ネタバレのよくある質問
一寸法師のよくある質問に回答します。
「一寸法師」のアニメ・映画・歌の関連動画
「一寸法師」はまんが日本昔話でアニメ化されています。また、江戸川乱歩の一寸法師は映画化されています。
一寸法師の歌の動画もあります。気になる方はチェックしてください。
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