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海辺のカフカのあらすじと感想をご紹介します。短いあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。
サクッと内容の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。会話の話題づくりや読書感想文にもぜひお役立てください。
海辺のカフカのあらすじ①
田村カフカは15歳の少年で、有名建築家の父親と二人で中野に住んでいます。彼は父から「お前は父を殺し、母と姉と交わるだろう」と言われます。ギリシャのオイディプス悲劇を彷彿させるくだりです。彼は「カラス」と呼ばれる少年の声と話し、「世界一タフな15歳」になると決意して、四国に向かいます。
時を同じくして、中野で猫が惨殺される事件が相次ぎます。ナカタさんという老人は知能遅れで、猫と話せる能力があり、「ジョニーウォーカー」の姿をした猫殺しを追って、ナカタさんも四国に向かいます。実は猫殺しは田中少年の父親の犯行です。
田村少年のストーリーと、ナカタさんの二人が四国に向かう二つのストーリーが同時進行していきます。田村少年は個人所有の小さな図書館に導かれるように行き、図書館司書の大島と会います。彼は生物学的には女性ですが心は男性であるノンバイナリーです。
彼がフェミニズム集団に一喝するくだりは、読んでいてスカっとする部分です。そして田村少年は図書館の所有者である佐伯という美しい女性に会います。彼女は愛した男性が書いた「海辺のカフカ」という絵を、彼の死後も大切にしています。
そして田村少年は彼女と体を重ねてしまいますが、実は彼女こそが彼の母親であることが後で明かされます。彼は時間を超えた世界に迷い込みますが、現実に戻ることを決意します。
一方ナカタ老人は、ホシノという情の熱いトラック運転手と出会います。二人で四国を旅する中、彼はホシノに、自分は空っぽであることを言います。実は彼が空っぽだからこそ、悪の「概念(村上春樹が大好きな言葉)」に入れ物とされている、と明かして死んでしまいます。
残ったホシノはナカタ老人の念願であった「入口の石」をひっくり返すことに成功し、これで悪の概念は封じられたのでした。
海辺のカフカのあらすじ②
東京で父親と二人で暮らす田村カフカは、「お前はいつか父親を殺し、母親と交わる」という、オイディプス王を彷彿とさせるような呪いの予言をされ、そこから逃げ出すために家出をし、一人で遠距離バスに乗り込み四国に向かいます。
一方で、現在中野区で暮らす老人、ナカタさん。彼は第二次大戦中ある事件のために昏睡状態となり、そのまますべての記憶や読み書きの能力を失い知的障害のような状態になってしまったのでした。彼は「猫と話せる」という特技があり、猫探しを仕事として慎ましく暮らしていました。
そんな時、猫さらいがでるという噂の空き地を訪れたナカタさん。そこにジョニーウォーカーという男が現れます。彼は猫を虐待したり末殺していたのでした。ジョニーウォーカーはナカタさんに自分を殺すように訴え、ナカタさんはためらいながらも言われた通りナイフで彼の体を刺してしまうのでした。
カフカには常に影のようにアドバイスをくれる少年、「カラス」がそばにいて、彼の決断を助けてくれていました。 バスで四国に向かう最中、彼は少し年上の女性「さくら」と出会います。彼女は美容師をしている明るい女性でした。
四国についてホテルに滞在することができたカフカ。近くにあるスポーツジムと図書館に通うようになります。図書館は「甲村記念図書館」という小さな建物で、カフカはそこで司書の大島さんと館長の佐伯さんと出会います。ちょうど同じころ、カフカは目覚めると、何の記憶もないまま森の中で血の付いた服を着て倒れていました。
そして現実に父親が殺されたという事件が起こったことを知り、身を隠さないといけないと思った彼は、大島さんに事情を話し、彼の別荘に滞在させてもらうことになったのでした。その後、図書館で寝泊まりするようになったカフカは、毎晩15歳の姿の佐伯さんと会うようになり、彼女に恋をするのでした。
ナカタさんはジョニーウォーカーを殺した後、使命を感じヒッチハイクで西に向かいます。導かれるように甲村記念図書館にたどり着いたナカタさんは、佐伯さんや黒猫の助けもあり、「入り口の石」を閉ざすこと、忌まわしいものを殺すことを成し遂げます。
現実の世界で佐伯さんは亡くなってしまいましたが、カフカはこの世界で生きていくことを決意し、中学校に戻り、卒業したらまたここに戻ってくるということを決めたのでした。
海辺のカフカの全文は書籍で読めます。村上春樹の世界観を存分に感じられるので、ぜひ読んでみてください。
author:執筆者:高橋渉
「海辺のカフカ」の感想・口コミ
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答
50代女性
ハルキスト(村上春樹ファン)ならば、この作品を何時間でも語ることができるというほど、ファンが多い作品です。実は私もです(笑)。作者のオリジナルよりも英語版の翻訳が秀逸で、彼がノーベル文学賞を期待されるのは翻訳者のおかげでは?とも思っています。村上春樹の文は英語のような日本語で書かれていて、日本文学なのに英米文学のような雰囲気があります。主人公の田村カフカ少年は、サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」に出てくる思春期の金持ちの少年を彷彿させます。しかし村上春樹流に東洋のオカルトも融合させ、先が予想できないストーリーに、読者はページをめくる手を止めることができないでしょう。
30代女性
現代を生きる孤独な15歳の少年・カフカと、戦時中のある事件をきっかけに知的障害のような状態になってしまった老人・ナカタさんの二人を軸に物語が展開されていくのですが、途中オイディプス王の物語や源氏物語についての描写やリアルな戦時中の場面などがあり、興味深くてどんどん引き込まれていきます。謎が謎を呼び、次の展開が気になってページをめくる手が止まらなくなるので、たっぷり時間があるときにまとめて読むのがおすすめです。
意味が分からない?海辺のカフカで伝えたいことを考察
海辺のカフカを読んだ人に、この本が伝えたいことを考えてもらいました。
伝えたいこと①
物語の最後、田村少年は東京に戻ります。新幹線の窓から、彼は雨が降っているのを見ます。そして雨が入ってきたのか、と彼は頬に感じますが、実は彼は泣いているのです。彼はこの旅で、やっと15歳の普通の少年になったのです。それまでの「世界一タフな15歳」を目指した大人びた少年が、最後に普通の少年になれた、というのが私の見解です。
伝えたいこと②
村上春樹の作品では、他の小説にもあることなのですが、こちらも戦争の描写がかなりリアルに生々しく出てきます。この作品は特にナカタさんという戦争の影響を色濃く受けた方が登場することから、戦争は過去のすでに終わった出来事ではなく、今現在も人々に影響を与え続けている、いつも身近にある出来事なのだというメッセージを感じます。
海辺のカフカが最高傑作と言われる理由は?
春樹、ノーベル賞、が俳句で秋の季語になるというジョークは有名ですが、この作品は、十分ノーベル文学賞に値するでしょう。1Q84も良かったですが、この作品ほどではありません。
様々な要素が詰まっている
キテレツな話で、まったく予想がつかないストーリー展開と言う点も面白いのですが、ノンバイナリ―である大島の強い信念、トラック野郎のホシノの優しさ、ホシノ老人の純粋さ、猫殺しのジョニーウォーカーの不気味さなど、文学でもありエンターテインメントでもあり、ホラーでもある、という読者が好きな要素がたくさんあるところが最高傑作と言われる理由ではないでしょうか。
構成が上手くて引き込まれる
章ごとにカフカとナカタさんという二人を軸とした物語が交互に語られていき、読み進めていくうちに彼らの物語が交差するので、とにかく物語に引き込まれていく魅力の強い作品だと思います。
オイディプス王物語や源氏物語など、歴史的な物語をモチーフにしているので、いろんな方に興味深く読める作品だと思います。
海辺のカフカの名言・ラストの文を英語にすると?
海辺のカフカを読んだ人に、名言や印象に残った言葉を聞きました。
- やがて君は眠る。そして目覚めたとき、君は新しい世界の一部になっている。(=最後の一文:You_are_part_of_a_brand_new_world)
- 君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年にならなくちゃいけないんだ
- あなたさえ私のことを覚えていてくれれば、ほかのすべての人に忘れられたってかまわない
- たとえ字が読めなくたって、おじさんにはおじさんにしかできないことがある。そっちの方を見なくちゃいけない。
海辺のカフカの基本情報(上・下巻)|英語書籍はある?
作品の詳細 | 内容 |
---|---|
作品名 | 海辺のカフカ |
カテゴリー | ファンタジーフィクション |
著者 | 村上春樹 |
発売日 | 2002年9月12日 |
ページ数 | (上巻)397(下巻)429 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | (上巻)4101001545(下巻)4101001553 |
ISBN-13 | (上巻)978-4101001548(下巻)978-4101001555 |
海辺のカフカの英語版書籍
海辺のカフカは英語版の書籍もあります。
海辺のカフカのあらすじ、ネタバレのよくある質問
海辺のカフカのよくある質問に回答します。
「海辺のカフカ」の舞台・映画・関連動画
「海辺のカフカ」の舞台・映画・関連動画をご紹介します。
「海辺のカフカ」は何回も舞台化されています。
気になる方はチェックしてください。
また、「海辺のカフカ」の映画情報はありませんでしたが、他の映画「BIUTIFUL_ビューティフル」の予告編で海辺のカフカの一節を使ったものがあります。
「BIUTIFUL_ビューティフル」の監督が村上春樹作品のファンだったため実現した珍しいケースです。
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