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ピーターパンのあらすじと感想をご紹介します。短いあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。
サクッと簡単に内容の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。会話の話題づくりや読書感想文にもぜひお役立てください。
ピーターパンのあらすじ①
ピーターパンは、自分の影が逃げたので、その影を取り戻しに妖精ティンカーベルと一緒にウェンディの家に入り込みます。
ピーターパンを最初に発見したのはウェンディの母親でした。大人ですが、自分が子どもの頃に見たピーターパンと知って、彼が失くした影を大切にたんすに保管してあげました。母親は純粋な心を持っていることが分かります。
対してウェンディの父親は威厳を重んじ、上流階級の厳しいしつけを子どもたちにしたので、家は息が詰まるような堅苦しさでした。ある日夫婦でパーティに出かけた隙にピーターパンは家に忍び込み、その家の娘ウェンディと仲良くなりました。
ピーターパンは、実は自分は時々この家に来て絵本を読む声を聞いていたことや、ロストボーイたちと一緒に暮らしていることを話します。そしてティンカーベルの魔法で空が飛べるようになったウェンディと弟は、ピーターパンと一緒にネバーランドに行くことにします。
ネバーランドにはフック船長率いる海賊がいて、ピーターパンと対立していました。ウェンディたちはインディアンの子どもを助けたことから、インディアンたちに自分たちを守ってもらうことになりました。フック船長と激しい戦いを繰り広げ、最後はワニを使ってフック船長が食べられることで戦いは終結します。そして子どもたちは自分の家に戻ることにします。
ピーターパンは悲しみますが、仲間のロストボーイたちと共にウェンディの家の養子になる誘いを受けたのに、断ってしまいます。「僕を学校に行かせるの?(これは皮肉です)」と言って、体制や階級社会に属するのを拒みます。そして彼はネバーランドに帰るのでした。
時は流れ、ウェンディは母親になり、娘ジェーンにピーターパンの話をするのです。そしてウェンディが白髪になり年老いた時、ピーターパンはジェーンに言うのです。「ママをネバーランドに連れて行くよ」と。
二人はネバーランド、すなわち死の世界へ旅立ちます。そして子どもから孫へと、ピーターパンの物語は続いていくのです。
ピーターパンのあらすじ②
ロンドンのダーリング一家の夫人がピーターという人物について話している自分たちの子供たちについて、そういえば昔にそんな話を聞いたことがあるという方向で話を進めていきます。
ピーターパンはネバーランドの出身者で妖精と暮らしていることを子供たちに話すと娘のウェンディはもう大人になっているでしょということで話を打ち切ります。
するとどうでしょう、ダーリング一家の夫人はその夜ネバーランドから出てくるピーターパンの夢を見るのです。夫人は一目で彼がピーターパンだとわかりますが、どうやらピーターパンは、夫人をネバーランドに連れていきたい様子です。
ですが、夫人は自分には娘たちや家族があるからということでネバーランド行きを拒否します。するとピーターパンは歯ぎしりをしてその場を立ち去るのです。夫人は驚き大声をあげ、大声に気付いた七という飼い犬がピーターパンの影を食いちぎります。
次の朝ダーリング夫妻はパーティーに招待されたので、子供たちを置いてパーティーに行くのですが、そこに影となったピーターパンが再び、子供たちの前に妖精ティンカーベルを連れて現れたのです。
ウェンディはピーターに気が付きティンカーベルが探し出したピーターパンの分身を縫い付けてあげつつ、ピーターパンの情報を入手しようと試みます。
ピーターの情報は両親がいない点、それも母親がいない点のほか自分の年齢すらわからいという情報を聞き出し、ピーターパンからある誘いを受けるのですが。。。。
ピーターパンの全文は書籍で読めます。ジェームズ・マシュー・バリーの世界観を存分に感じられるので、ぜひ読んでみてください。
author:執筆者:高橋渉
「ピーターパン」の感想・口コミ
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答
50代女性
書き出しが「All children, except one, grow up.(すべての子どもは、一人を除いて、大人になる」という名文から始まるこの物語は、ピーターパンが実在すると信じている人の前にピーターパンが現れる、という純粋な子どもの世界のお話、というのが定説です。しかし私には、「ロストボーイ」を自称するピーターパンは、実は浮浪者だったのではと思うのです。ウェンディがピーターパンとネバーランドに行くという話は、イギリスの上流階級の子女が子どもの浮浪者と知り合って冒険した話かもしれません。実際、原作では他のロストボーイはウェンディの家の養子になりますし、ピーターパンだけがネバーランドに帰ります。私はピーターパンの自主独立の精神が好きです。上流階級の堅苦しい家を選ばずに、自由を選ぶ彼の精神性が、この作品の神髄なのではと思います。
30代男性
ピーターパンというとどちらかというと正義の味方、というイメージが強いんですが、実は、ものすごっく悪童で、どちらかというと、子供の皮をかぶった怪物に近いような考えを持っていて、心理学者の人がピーターパンを見ておそらく異常者だというほど異常な行動が多いです。その異常性がとにかく、子供という立場に対する執着がものすっごく、周りが大人になっていくことについて同情すべく余地がないといってもよいほど子供であり続けることに対する執着が異常なんです。アニメのピーターパンは正義の味方ですが、これはどちらかというと、ネバーランドの子供しか存在できないという仕組みを悪用している大人でしょうね。
ピーターパンのメッセージ性・伝えたいこと
ピーターパンを読んだ人に、この本が伝えたいことを考えてもらいました。
伝えたいこと①
“I_don’t_want_to_be_a_man”というピーターパンの言葉が、作品の真髄です。
ここで言うManとは大人と言う意味ですが、学校で厳粛なことを勉強して階級社会の一員になって、堅苦しい生活をするManにはなりたくない、自由でいたいというピーターパンの自主独立の精神が、当時のイギリスの個人主義を表しています。
ディズニー映画を見ると「子どもの純粋さでピーターパンとネバーランドに行ける」と思いがちですが、原作を読むと、これはピーターパンが体制や社会の歯車になるのを拒否している、独立主義、個人主義の作品だと感じさせられます。
伝えたいこと②
大人になることについての不安は誰しもあるが前に進まなければ何もわからない、何も生み出すことができないということを伝えたいのだと思います。そのうえで、避けて通れない問題が精神の確立において責任ある立場になることだというのがこの作品が伝えたいことで子供でい続けるのはあくまで逃げでしかないということです。
本当は怖い?ピーターパンの原作小説とディズニーアニメの違い
ピーターパンの原作とディズニーアニメの違いを解説します。
フック船長の人物像
原作ではフック船長は有名なパブリックスクール出身で、上流社会に属していたことは驚きです。「どんなに堕落しても、いいForm(服装や態度)が大切」と言っているくらいで、言葉遣いも丁寧です。ジョンという少年にも「お前は見込みがある、海賊にならないか」とリクルートするほどで、悪人ではありません。
また、フック船長は意外にも正々堂々と戦うことを好み、ずるをするピーターパンを見てプライドでは自分は勝っているという方向で自ら死を望んだように最期を遂げるなど、かなり男らしく気高い人物です。
しかしディズニーでは完全な悪人に描かれ、英語も下品になっていて残念です。ディズニーアニメは単純さを好むアメリカ人が作りましたが、原作はイギリス人作家らしく、当時の階級社会を反映して奥が深いです。
ピーターパンは怖くて悪い人?
元作のピーターパンは悪童です。ネバーランドは子供しか存在できないという設定を悪用して、大人になった人物を抹消しようとしている危険人物でヒーローではないです。
ネバーランドには「誰かが息をする度に大人が1人死ぬ」という言い伝えがあり、ピーターパンはわざと1秒に5回くらいのペースで早い息をして、大人たちを抹殺しようとする場面があります。
ディズニー版はヒーローで、好青年ですが、元作は駄々っ子の悪童でしかなく、ずるをするピーターパンをフック船長は良く思っていませんでした。
ピーターパンの基本情報|英語の本や絵本はある?
作品の詳細 | 内容 |
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作品名 | ピーターパン |
カテゴリー | ファンタジー |
著者 | ジェームズ・マシュー・バリー |
発売日 | 1911年 |
ページ数 | 267 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4834006220 |
ISBN-13 | 978-4834006223 |
ピーターパンの英語版書籍&絵本
ピーターパンは英語版の書籍もあります。
子供向けの絵本もあります。
ピーターパンのあらすじ、ネタバレのよくある質問
ピーターパンのよくある質問に回答します。
「ピーターパン」のアニメ・映画・関連動画
「ピーターパン」のアニメ・映画・関連動画をご紹介します。
「ピーターパン」はディズニーアニメ化されています。
「ピーターパン」は映画化されています。「PAN ネバーランド、夢のはじまり」以外にも映画が多数あります。
また、舞台・ミュージカル化もされています。
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