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【あらすじ・感想】かちかち山の本当の話は怖い?理由や教訓を簡単に解説

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かちかち山のあらすじと感想をご紹介します。起承転結を意識したあらすじを知って興味を持ったら、ぜひ書籍をお読みください。

サクッと内容の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。会話の話題づくりや読書感想文にもぜひお役立てください。

あらすじはネタバレを含む可能性があります。ネタバレなしで読みたい方は結末をとばしてご覧ください。

かちかち山のあらすじ①

昔百姓暮らしをしている老夫婦がいました。ある日お爺さんが悪さをしていたたぬきを捕まえて、お婆さんに狸汁にするよう頼みます。

その後お爺さんは畑仕事に出掛けてお婆さんは狸汁の支度を進めていきますが、たぬきは狸汁にされまいとお婆さんに必死に許しを請います。その姿にお婆さんはたぬきを許しますが、たぬきはそんなお婆さんの気持ちを踏みにじって殺してしまいます。

さらにお婆さんが肉を汁にしようとした仕返しと言わんばかりに婆汁にして食べてしまいます。さらにたぬきはお婆さんに化けて畑仕事から帰ってきたお爺さんをあざ笑い、逃げてしまいました。

お婆さんを失った悲しみと逃がしたたぬきに対する怒りに打ちひしがれるお爺さんはかたき討ちを決意し、その代行を仲の良かったウサギに頼み込みます。話を聞いたウサギはたぬきを成敗しに向かい、たぬきを金もうけのための柴刈りと称して誘い込むことに成功しました。

刈った柴を背負うたぬきに対してウサギはその柴に火をつけてたぬきの背中に大やけどを負わせます。さらに大やけどを負ったたぬきに対して薬と称してトウガラシ入りの味噌を渡してそれを背中に塗らせて追い打ち。

最後は泥船に乗せるように仕向けて頃合いを見計らって泥船ごとたぬきを沈めて見事お婆さんの仇を打ったのでした。

かちかち山のあらすじ②

昔々お爺さんとお婆さんがいました。ある日作物を荒らすたぬきを捕まえ、お爺さんは狸汁を作ってくれるようにお婆さんに頼みました。ところが、たぬきはお爺さんのいない隙に、お婆さんを騙して殺してしまいます。

その晩たぬき汁を食べていたお爺さんに、「それは婆さんじゃ」と、お婆さんに化けていたたぬきが言いました。お爺さんはその時初めて目の前にいるのがお婆さんではないことに気が付きます。お爺さんはショックで寝込んでしまいます。

お爺さんを心配して近くに住むうさぎがお見舞いに来ました。うさぎに全てを話すと、うさぎは怒り、たぬきを懲らしめてやる!と言い出て行きました。

うさぎはたぬきを騙して山へと芝刈に行きました。そして山を降りる時に、足が痛いと嘘をつき、たぬきの背負った芝の上へと腰掛けます。たぬきはうさぎに降りるように言いますが、言葉巧みに背に乗ったまま下山します。

途中、うさきは火打石で芝に火をつけます。カチカチ火打石のなる音を不審がるたぬきに、「ここはカチカチ山だから、鳥が鳴くとカチカチ言うんだ」と嘘を言います。

背中を大火傷したたぬきをお見舞いに行くふりをして、うさぎは今度、辛子入りのシップを貼ってさらに傷を悪化させます。転げ回るたぬき。うさぎはとぼけて見せてたぬきを騙します。

そして、今度は怪我の治ったたぬきをうなぎを食べて元気を出せと川に誘います。うさぎは大きな泥の船と小さな木の船を用意しました。たぬきはよく深いので、大きい方を選びます。川に出ると泥の船は段々と沈んで行きます。そしてとうとう船は沈んでしまうのでした。

たぬきはうさぎに助けを乞いますが、船の艪で叩かれます。「あの優しいお婆さんの仇だ。お婆さんが受けた痛みはこれ以上だったはず。お爺さんの受けた痛みはもっとだ。」そう言いながら、たぬきを川の底へと沈めました。

うさぎがお爺さんに報告すると、お爺さんは泣いて喜びました。それから2人は仲良く暮らしました。

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かちかち山の全文は書籍で読めます。細かい話や場面などもあるので、ぜひ読んでみてください。

author:執筆者:高橋渉

目次

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星 渉(ほし わたる) 1983年仙台生まれ。麗澤大学客員教授、ベストセラー作家(著書累計9冊49万部)。主な著作には中田敦彦YouTube大学で紹介された『神メンタル「心が強い人の人生は思い通り」』(17万部KADOKAWA)や『神トー―ク「伝わり方しだいで人生は思い通り」』(10万部KADOKAWA)など。

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「かちかち山」の感想・口コミ

【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答

男性の口コミ評判

30代男性

悪事を働いたものにはきちんとその報いを受けさせられるということを印象付けさせた内容だった。タヌキを徹底的に懲らしめるために綿密に計画を練るウサギの頭脳派な一面に感心させられる一方、おばあさんを殺したのにも関わらず悪びれる様子もないタヌキに報いが下った瞬間には気分が晴れる思いだった。現在では「スカッとさせられるような展開」が注目されている中、この「かちかち山」は元祖・スカッととも呼べるにふさわしい内容の物語である。

女性の口コミ評判

40代女性

優しいお爺さんとお婆さんを騙したたぬきを、うさぎが成敗してくれるお話し。信じることはいいことだけど、疑うことも大事だと教えてくれたお話しでした。自分の事は自分で守る強さが必要です。優しさだけでは、命を失う事だってあるかもしれないのですから。ずるさは身を助けるかもしれないけれど、いつまでもずるいだけでは生きていけないもの。人の恨みを買えば、身を滅ぼすことにもなりかねません。優しいだけでもダメ、ずる賢いだけでもダメ。人は助け合いながら生きていける事が、とても大事で大切な事だと教えてくれました。

かちかち山は怖いって本当?

かちかち山が怖いと言われる理由を考察します。

おばあさんを食べる?内容がハードで怖い

タヌキが殺したお婆さんを狸汁にしようとした仕返しとはいえ婆汁なるものに料理して食べたというカニバリズム、ウサギがタヌキを確実に殺すために綿密な計画を練っていたこと、ウサギの行動から察するに最初から殺す気でタヌキに接近したことなど子どもの頃から読む物語としては結構ハードな内容です。

たぬきがサイコパス

お婆さんを騙して罠を解かせ、油断させて叩き殺し、鍋に入れてしまうたぬきがサイコパスでクズです。 お婆さんの服を剥ぎ取り、それを着てお爺さんが美味しいと言って食べてから、それをせせら笑うシーンの恐ろしさは、心から離れません。だからこそ、うさぎの復讐が正当化されるのではないでしょうか。

かちかち山の教訓

かちかち山を読んだ人に、この本が伝えたいことや教訓を考えてもらいました。

教訓①

「悪事の報いは必ず訪れる」、「勧善懲悪」を深く印象付けさせる内容でした。また現代の裁判においてもこの「かちかち山」の内容が活かされているところもあり、子どもの頃はそこまで深く考えなかった内容でも今改めて読み返してみると考えさせられる内容でもありました。

教訓

人を騙してはいけません。自分のした事は自分へと帰って来きます

教訓

優しい言葉の裏には、人を騙そうと言う下心が隠れていると疑うべきです

教訓④

人は誰かのためなら、相手に復讐しようとしてしまうあまり鬼にもなること。怒りは人を変えます

「かちかち山」原作の基本情報

株式会社 福音館書店
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作品の詳細内容
作品名かちかち山
カテゴリー日本昔話
著者原作作者は不明
発売日未詳
ページ数32
言語日本語
ISBN-104834007693
ISBN-13978-4834007695
かちかち山の原作基本情報

現代には原作をマイルドにした子ども向けの絵本もあります。イラストがあって読み聞かせにぴったりですよ。

かちかち山の英語版の絵本

編集:彩友美, 川内, 原名:McCarthy,Ralph F., 翻訳:マッカーシー,ラルフ
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かちかち山は英語版の書籍もあります。

かちかち山のあらすじ、ネタバレのよくある質問

かちかち山のよくある質問に回答します。

かちかち山のうさぎの名前は何ですか?

うさぎの名前の記載は見つかりませんでした。太宰治作品の「カチカチ山」も10代後半の女性以外の情報はありません。

カチカチ山のたぬきの死因はなんですか?

溺死です。うさぎに騙されて泥船に乗り溺れます。

かちかち山でタヌキを成敗したのは何の動物ですか?

おじいさんから相談を受けたうさぎです。

「かちかち山」のドラマ・アニメ・関連動画

「かちかち山」のドラマ・アニメ・関連動画をご紹介します。

2015年にNHK教育テレビの「昔話法廷」で、ドラマ「カチカチ山裁判」が放送されました。また、2009年の日本で裁判員制度が導入される前に小学校でかちかち山を題材にした模擬裁判を開催。模擬裁判の被告人はウサギです。

「かちかち山」は、まんが日本昔ばなしやBS-TBSなどでアニメ化されています。

他にも、絵本の読み聞かせやアニメ動画がYouTubeにあります。気になる方はチェックしてください。

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