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こぶとりじいさんのあらすじと感想をご紹介します。簡潔なあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。
サクッと内容の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。会話の話題づくりや読み聞かせにもぜひお役立てください。
こぶとりじいさんのあらすじ①
昔、右の頬に大きなこぶのあるお爺さんがいました。おじいさんが山に行った時に雨が降ってきて、雨宿りしようと入った洞穴は鬼の棲家でした。
中では鬼が宴会をしていましたが、村一番の踊り上手のお爺さんは、楽しいお囃子の音に踊りたくてうずうずしています。鬼のかしらが、もっと面白い踊りを踊れるやつはいないのかと叫んだ時、お爺さんは踊りたくて前に飛び出しました。
急に飛び出してきた人間の姿に驚いた鬼たちですが、お爺さんの踊りがとても上手で面白かった為大盛り上がり。また明日も来いと言いましたが、来ないと困るので大事なものを預かっておこうと右のこぶをとってしまいました。
お爺さんは兄に出会ったのに無事に帰れたことと、さらにこぶまでなくなったことに大喜び。するとそれを聞いていた、左頬に大きなこぶのある隣の家のお爺さんが、羨ましい、自分もこぶを取ってもらいたいとほらあなに行きました。
昨日のお爺さんじゃないけど、まあいい、踊れと鬼のかしらが言うので、なんとか踊ってみますが掛け声が出るだけで上手に面白く踊れません。怒った鬼はもういいから、こぶを返してあげるから帰れ!とこぶをなげつけました。
すると隣の家のお爺さんの右頬にくっついてしまい、両方の頬にこぶができてしまった隣のお爺さんは泣きながら帰りましたとさ。
こぶとりじいさんのあらすじ②
昔々あるところに、片方のほっぺたに大きなこぶのあるおじいさんが二人、隣りあう二つのの家に住んでいました。左の頬にこぶのあるおじいさんは陽気で優しく、右の頬にこぶのあるおじいさんは意地悪でけちん坊でした。
ある日、左の頬にこぶのあるおじいさんは山に出かけたのですが、途中で雨が降り出し、大きな木の洞で雨宿りしているうちに眠ってしまいました。賑やかな声に目を覚ますと、辺りは既に暗く、大勢の鬼たちが宴会をしていました。
最初は怖がっていたおじいさんですが、鬼たちの楽しそうな様子につられて、ついつい踊りだしてしまいました。
鬼たちはおじいさんの陽気な踊りをたいそう気に入り、「また明日も踊りに来い。すっぽかさないようにこのこぶを預かっておく。」と言っておじいさんの左の頬の大きなこぶをねじり取ってしまいました。
その話を聞いた右の頬にこぶのあるおじいさんは、自分のこぶも取ってもらおうと山の木の洞に隠れて鬼たちが来るのを待ちました。鬼たちが宴会を始めたので、右の頬にこぶのあるおじいさんは鬼たちの前で踊りだしました。
ところが踊りがあまりにも下手なので、がっかりした鬼たちが「もう、来なくていい。こんなこぶも返してやる。」と言って、手に持っていたこぶをおじいさんの左の頬に「びたーん!」とくっつけてしまいました。
意地悪なおじいさんは両方の頬に大きなこぶをつけることになってしまったのでした。
こぶとりじいさんの全文は絵本で読めます。イラスト付きでかわりやすく、子どもの読み聞かせにもぴったりなので、ぜひ読んでみてください。
author:執筆者:高橋渉
「こぶとりじいさん」の感想・口コミ
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答
30代女性
このお話はいわゆる昔話で、芸は身を助けることや、隣人を羨ましがって迂闊な行動をとると結果損をするといった教訓が含まれています。鬼が出てきますが、他の昔話のように悪さをしたり退治されたりといったことはありません。鬼も人と同じようにコミュニティがあり、宴会をしているだけでした。このお話では隣人を羨んだ結果損をするおじいさんは出てきますが、これといった悪人が出てこないので、他の昔話と比べてやさしい気持ちで見ることができます。
40代女性
日本の昔話によくある、正直者のおじいさんと意地悪なおじいさんのお話ですが、他の話にはない特徴があります。正直者のおじいさんの隣に住むおじいさんは、「意地悪なおじいさん」と描かれているのですが、実際に誰かに意地悪をしたわけではありません。正直者のおじいさんが鬼にこぶを取ってもらったのがうらやましくて、同じようにこぶを取ってもらおうと思って真似をしただけなのです。私には意地悪なおじいさんは、ただただタイミングが悪かっただけの普通の人に思えます。いつも要領が悪くてタイミングを逃してしまいがちな自分自身と重なって見えて、同情を禁じえません。
こぶとりじいさんの教訓・伝えたいこと
こぶとりじいさんを読んだ人に、この本が伝えたいことや教訓を考えてもらいました。
教訓①
芸は身を助けるということと、人を羨んで迂闊な行動をすると結局は損をしてしまうというのが教訓です。お爺さんは村一番の踊り上手だったため、兄に食べられることもなく結果こぶまで取ってもらえました。
同じようにとってもらいたいと考えた隣のお爺さんは、食べられこそしなかったものの、何も考えずに鬼の棲家に突入した結果こぶを2つつけられることになりました。このお爺さんも踊りがうまければそんな目にはあわなかったでしょう。
教訓②
左の頬にこぶがあるおじいさんは踊りが上手ですが、右の頬にあるおじいさんは下手です。こぶを取ってもらったのがうらやましくて、自分ができないことをしようとして失敗してしまうのです。「むやみに人をうらやんではいけない」ということをこのお話は伝えたいのではないでしょうか。
こぶとりじいさんの矛盾や理不尽な点
こぶとりじいさんの話にある矛盾や理不尽な点を解説します。
踊りで左右された結果が理不尽
踊りがうまかったから助かったというのは結果であって、この隣のお爺さんも鬼にはなんの興味もないがすごい特技があったかもしれません。でも今回このような結果になったのは、結局それを評価するのが今回は鬼だったからです。
この話には出てきませんが、右にこぶのお爺さんは踊りが上手いだけのすごく嫌なおじいさんかもしれないし、左にこぶのおじいさんは、ちょっと羨ましがってしまったけど普段は隣人思いのいい人かもしれません。この結果となってしまったのはある意味理不尽といえるでしょう。
こぶの価値が矛盾している
鬼たちは最初、踊りが上手なおじいさんが約束を破らないようにするためにおじいさんの左の頬からこぶを取ります。つまり、鬼たちはこぶを「約束を守る価値のある大切なもの」とみなしていることになります。
ところが、右の頬にこぶがあるおじいさんが踊りが下手なのにがっかりして「こんなこぶ返してやる」と言ってくっつけてしまうのです。「良いもの」とされていたこぶが、「罰を与えるためのもの」に変わってしまっているのです。ここに矛盾点があります。
こぶとりじいさんの基本情報|読み聞かせの絵本はある?
作品の詳細 | 内容 |
---|---|
作品名 | こぶとりじいさん |
カテゴリー | 日本昔話 |
作者 | 不明 |
発売日 | 未詳 |
ページ数 | 28 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4591152154 |
ISBN-13 | 978-4591152157 |
イラストでわかりやすく、子どもの読み聞かせにぴったりの絵本が多くあります。
こぶとりじいさんの英語版絵本
こぶとりじいさんは英語版の絵本もあります。
こぶとりじいさんのあらすじ、ネタバレのよくある質問
こぶとりじいさんのよくある質問に回答します。
「こぶとりじいさん」のアニメ・関連動画
「こぶとりじいさん」のアニメや関連動画をご紹介します。
「こぶとりじいさん」はまんが日本昔ばなしやBS-TBSなどでアニメ化されています。
読み聞かせや歌の動画などがYouTubeにあります。個人はもちろん、保育園や幼稚園などでやる劇の台本づくりの参考にもなります。気になる方はぜひチェックしてくださいね。
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