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因幡の白兎のあらすじと感想をご紹介します。短いあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。
サクッと内簡単に内容の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。会話の話題づくりや読書感想文にもぜひお役立てください。
因幡の白兎のあらすじ①
隠岐の島に住む白兎は、海の向こうにある因幡の国に一度は行ってみたいと常々思っていました。しかし、白兎には海を渡る術がありませんでした。そんな時、海の中から大勢のワニが現れます。そんなワニ達を見て、白兎は因幡の国に渡る良い案を思いつきます。
それはワニ達の背をつたって、因幡の国まで渡ってしまおうという作戦でした。もちろんそのままワニ達に伝えても、協力してはくれないでしょう。なので白兎はワニ達に向かって、「ワニとウサギ、どちらの数が多いか比べようじゃないか」と競争を持ち掛けます。
ワニ達は面白そうだと提案に乗り、隠岐の島から因幡の国に向かって、一列になり海面に浮かびました。そこを白兎は数を数えるという理由でどんどんと背をつたっていきます。
因幡の国がもう目前となった頃、白兎はうまくワニ達を騙せたことに気持ちよくなって、つい本当の理由をワニ達に得意げに話してしまいます。騙されたと気づいたワニ達は怒って、白兎に襲い掛かり、皮を全部剥いでしまいました。
かろうじて因幡の国には辿り着いたものの、身体中が痛くて仕方がない白兎。そこに八上姫という絶世の美女に求婚するために因幡の国にやってきた大勢の神達が通りかかります。
彼らは性格がひねくれているので、白兎に意地悪をしてやろうと、わざと「海水を浴びて、風にあたるとよい」と嘘を伝えました。それを忠実に守った白兎は海水が傷に沁みて、さらなる激痛に襲われるのでした。そこにまた一人やってきます。
それは先の意地悪な神達の弟である大穴牟遲神という神でした。兄達の荷物持ちをさせられていた大穴牟遲神はそのせいで一人遅れていたのです。しかし困っている白兎を見つけた大穴牟遲神はすぐに「真水で身体を洗い、蒲の穂綿を身体中に塗りなさい」と助言してあげます。
その教え通りにしてみるとみるみるうちに傷が癒え、白い毛が生えてきました。白兎はとても喜び、大穴牟遲神に感謝しました。
そして白兎は突然、八上姫と結婚できるのは意地悪な兄達ではなく大穴牟遲神だと伝えます。その言葉通り、八上姫と結婚できたのは心優しい大穴牟遲神でした。
因幡の白兎のあらすじ②
因幡という国に白いウサギがいました。ある日、白いウサギはワニザメに嘘をついて向こう岸に渡ろうとしました。 ところが、嘘をつかれたことに気がついたワニザメは怒ってしまい、白いウサギの毛をむしってしまいました。
大ケガをしてしまった白いウサギは体が痛くて痛くて泣いていました。そこに大勢の神様が通りかかりました。大勢の神様はヤガミヒメに結婚を申込みに行く途中だったのです。大勢の神様は白いウサギに嘘を言って意地悪をしたのです。
そこに意地悪な神様の荷物を持たされた優しい神様がやって来て、「真水で体を洗ってガマの穂をほぐした場所に寝なさい」と言ったのでした。その言葉通りにすると、白いウサギのケガはすっかり良くなりました。
白いウサギは優しい神様に「ヤガミヒメは優しいあなたと結婚するでしょう」とお礼を言いながら言いました。その後、白いウサギの言う通り、優しい神様とヤガミヒメは結婚したのです。
そののち、優しい神様は”大国主命”と呼ばれる様になり、多くの人達からとてもとても大事にされるようになりました。
因幡の白兎の全文は書籍で読めます。読み聞かせにもぴったりな絵本なので、ぜひ読んでみてください。
author:執筆者:高橋渉
怖い?「因幡の白兎」の感想・口コミ
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答
20代男性
「因幡の白兎」は古事記の中に収められた大穴牟遲神の求婚譚にて登場する、稲羽の素兎(因幡の白兎)に関するお話を抜粋したものです。なので主人公はというと、因幡の白兎ともいえますし、大穴牟遲神だともいえます。今風にいうのであれば、群像劇のようなものというのがしっくりくるかもしれません。求婚譚の主人公が大穴牟遲神で、そのなかの因幡の白兎が登場するパートの主人公が因幡の白兎といった感じでしょうか。物語のなかでは困っている因幡の白兎を唯一助ける心優しい神として、大穴牟遲神が描かれています。そして因幡の白兎は憎めないやんちゃ坊主といった感じの親しみを感じるキャラなので一度読むと記憶に残るキャラだと思います。
40代女性
嘘をついて向う岸に渡ろうとした白いウサギは、嘘をついたことがばれてしまい、ワニザメに毛をむしられてしまいます。怖くて残酷な話だなと思った子供の頃の自分を思い出しました。そこに現れた意地悪な神様と優しい神様の言葉によって、白いウサギのケガの状態が変わってきます。 やはり、優しい心を持って親切な助言をすることが大事であり、やがては幸せな結末が訪れるのだということをくみ取ることが出来る物語であったと思います。
因幡の白兎は何が言いたい?物語からわかる教訓
因幡の白兎を読んだ人に、この本が伝えたいことを考えてもらいました。
教訓①
善いことをすると善いことが返ってきて、逆に悪いことをすると悪いことが返ってくるという因果応報の理を伝えていると思います。いたずらをしてしまった白兎は痛い目をみて、白兎を優しく助けた大穴牟遲神は八上姫と結婚することができました。意地悪な人間は幸せにはなれないということを教えてくれているのでしょう。
教訓②
嘘をついてはいけないといったこと、人に優しくすることの大切さを伝えている物語だと感じます。また、人に優しくすることで幸せな結末が待っているといったことも物語の内容からくみ取ることが出来ます。優しい心を持つことの大切さも同時に伝えているのだと感じます。
因幡の白兎のワニザメとウサギの正体
因幡の白兎のワニザメとウサギの正体を解説します。
ワニザメはサメ
ある一部の地方でサメのことを方言で”ワニ”と呼ぶことや、ワニは日本には生息しない動物なので、因幡の白兎の話でワニザメと呼ばれている生き物はサメだと言われています。
ただワニはそのままワニだという説もあり、真相は因幡の白兎にしか分かりません。
白兎は神様
そして白兎は最後に大穴牟遲神に対して、八上姫と結婚できると予言めいたことを言っていますが、これは白兎が兎神だったからという説があるそうです。実際に白兎神社では因幡の白兎は神だったと伝えられています。
また、ウサギの正体は”真っ白いウサギ”であったことから、神の使いであったのではないかという説もあります。
因幡の白兎の舞台はどこ?出雲大社と関係ある?
物語の舞台である因幡の国とは、現在の鳥取県のことです。
島根県の出雲大社は、大穴牟遲神や因幡の白兎と関係の深い神社です。境内には多くの兎像が設置されており、なかでも大穴牟遲神と因幡の白兎が出会った場面を再現した像は大変見ものです。
また、出雲大社に因幡の白兎がまつられていることから、因幡の白兎は「縁結びの物語」といっても良いでしょう。縁結びの信仰が深い出雲大社と物語が調和しているとのことから、因幡の白兎の像が設置されたと言われています。
神話「因幡の白兎」の基本情報
作品の詳細 | 内容 |
---|---|
作品名 | 因幡の白兎 |
カテゴリー | 古典 |
著者 | 不明 |
発売日 | 未詳 |
ページ数 | 1 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4251008243 |
ISBN-13 | 978-4251008244 |
因幡の白兎のあらすじ、ネタバレのよくある質問
因幡の白兎のよくある質問に回答します。
「因幡の白兎」の映画・英語版の関連動画はある?
「因幡の白兎」の映画・関連動画をご紹介します。
2006年に「因幡の白兎」の映画が公開されていますが、内容は原作と異なります。
「因幡の白兎」はアニメ化しています。また、YouTubeに英語版の読み聞かせや動く絵本動画が多数あります。気になる方はチェックしてください。
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