本ページは広告が含まれます。私たちのパートナーのリストを公開しています。
君の膵臓をたべたいのあらすじと感想をご紹介します。短いあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。
サクッと内容の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。会話の話題づくりや読書感想文にもぜひお役立てください。
君の膵臓をたべたい ネタバレのあらすじ①
高校生の山内桜良は、ある日膵臓癌を抱えていることを知ります。病気を受け入れ、迫りくる死の前に何をしたいかということに思いを巡らせ、「死ぬ前にやりたいこと」というリストを作成。
一方、普段通りに接してほしいという思いから、クラスメイトには病気を抱えていることをカミングアウトせずに、これまでと同じように過ごそうとしています。
しかし、通院先の病院に桜良が置いた「共友文庫」をきっかけに、クラスメイトの一人である内気な男子「春樹」に、桜良の余命が後1か月しかないことを知られてしまいます。春樹は桜良とは真逆な性格なのですが、お互いの良さを認め合い、徐々に仲を深めていきます。
しかし、そこには甘酸っぱい恋愛の感情のようなものはなく、二人の男女というような距離感が、この作品の味を出しています。生きることについて考えを深める桜良は、「生きることは心を通わせること」という言葉を残します。
人は一人では生きていけない。無意識のうちにでも支え合って生きているものなのだ。ということを日々を通して感じるのです。桜良は、すい臓がんで亡くなっていくのだろうと思われる展開ですが、ある日突然「通り魔」に遭うことによって命を落とすのです。
しかし、桜良が日頃から死を意識して日々を送っていたこともあり、「やりたいこと・やれることはすべてやったのではないか」とも思わされるラストです。生と死を絡め合わせて描かれたストーリーで、ハッとさせられる瞬間がたくさんあります。
君の膵臓をたべたい ネタバレのあらすじ②
主人公の少年「僕」が盲腸で病院を訪れた際に、たまたま「共病文庫」という日記帳のようなものを見つけます。それはヒロインの少女、山内桜良が自身の病気と闘う内容を記したものであったのです。
彼女の病気のことは両親以外は知らなかったので、主人公の少年は初めて彼女の病気を知った人物となります。そんな彼女は「死ぬまでにやりたいこと」というものを唯一病気を知っている「僕」とともに遂行しようと考えます。
病気をしっている「僕」にだけは唯一気を遣わずに接することができるからです。彼らは高校生で、学校では図書委員として活動しています。
この図書館にある新聞の記事で「通り魔」が現れて殺人を犯している内容を目にしたとき、桜良は「いつ人は死ぬのかわからないから、病気をしている私も健康な君も、一日の価値は同じだよ」といった内容の発言をします。
そこから彼ら二人は桜良のやりたいことリストを遂行するため、様々な場所に出かけます。まるで病気をしているようには見えない彼女のふるまいに「僕」は本当に病気なのかと感じてしまうシーンもあります。
しかしある時、泊まったホテルで桜良がシャワーを浴びている際、彼女の持ち物のなかから大量の薬や注射器が出てくるのを目撃した「僕」は、改めて彼女は病気なんだと実感させられます。そんな日常を過ごす中、彼女は病魔にむしばまれ入院生活を余儀なくされます。
「僕」はお見舞いに行く中で彼女が強がってふるまっていたことや、本当は死ぬのがとても怖いことを知ります。「僕」は彼女の退院後にやりたいことリストをすべてやろうと励まします。
その後病院から外出許可がでて、桜良はかなりテンション高く「僕」と約束した場所に向かいます。「僕」もその場所で待っていました。しかしいつになっても彼女は現れず、夜になり仕方なく帰宅していると、「通り魔が少女を刺した」というニュースが流れてきます。
桜良は序盤に新聞記事になっていた通り魔に殺されたのです。彼女の死に衝撃を受けた「僕」は意気消沈しますが、葬儀や通夜がすべて終わって時間がたった段階で彼女の両親に挨拶に行きます。
そこで桜良の母親から「共病文庫」を渡されます。そこには「僕」と過ごした日常や感謝などが記されていて、この段階でようやく「僕」は次に進む一歩を踏み出すのです。
君の膵臓をたべたいの全文は書籍で読めます。住野よるの世界観を存分に感じられるので、ぜひ読んでみてください。
author:執筆者:高橋渉
「君の膵臓をたべたい」の感想・口コミ
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答
20代女性
平均寿命が少しずつ延びている昨今、無自覚に「自分は少なくとも80歳までは生きるはずだ」と思っている人も多いのではないでしょうか。この本を読んで、私は「いつ何が起こるかなんて、誰にも分からない。今日死んでしまう可能性も誰もが秘めている」ということに改めて気づくことができました。自分に死が迫っていることを知ったとき、物おじせずに、これまで通りに日常を過ごすことは、難しいのではないかと感じます。さまざまな負の想いが頭の中を巡り、自暴自棄になってもおかしくありません。病気が見つかり絶望的な状況に置かれても、いつも通り明るく笑顔で、そして大切な人との日々を紡いでいく桜良は、とても強く眩しく感じました。
20代男性
簡潔にこの本の感想を述べさせていただくと、「自分はいつ死ぬかわからないから、きょう一日を大切に生きる必要がある」ということを痛感させられる内容となっております。ヒロインの女の子は、すい臓に病を患っており、余命宣告を受けているような状態です。そんななか、主人公の少年と出会い、今を生きることの大切さをひたすらその少年に説いていきます。常に今を全力で生きることに懸命な少女にどんどん心惹かれていく主人公の少年に、自分を照らし合わせてみるとかなりそのヒロインに没頭してしまいます。自分の死を意識して初めて周りにどのようにふるまえるかがこの本の伝えたい要素の一つだと感じます。
「君の膵臓をたべたい」ラストの意味を考察
桜良の親友である「恭子」は「僕」のことを嫌っていました。親友の桜良がずっと「僕」といることが気に食わなかったからだと感じます。しかしラストでは恭子と「僕」は仲良く会話をするシーンで終わります。
今まで主人公の「僕」は人とのかかわりを避けて一人で生きてきた人物でありましたが、桜良の死をきっかけに自分がとるべき行動を考え、実行し、敵であった恭子と仲良くなることで新しい一歩を踏み出したんだと考えます。
【ネタバレ注意】なぜ原作の死因は通り魔だったのか?
「人生はいつどのようなことで終わるか分からない、だから日々を大切に過ごさなくてはいけない」ということを作者は伝えたかったのではないでしょうか。桜良のセリフが伏線となっています。
余命宣告を受けていなくても、死は常に私たちの隣にあり、それがいつ降りかかってくるのか分からない。いつ何が起こっても後悔しないように日々しっかりと生きなくてはいけないというメッセージのように感じます。
通り魔は元カレ?
元カレは別れた後も、さくらと「僕」の仲がいいのが気に食わず執着していたから、元カレが犯人なのでは?という声があります。しかし、事前に通り魔事件が発生しているという伏線があるので、元カレではなく事件の犯人と同一人物だと思われます。
「君の膵臓をたべたい」映画と原作の違い
「君の膵臓をたべたい」の映画と原作の違いを解説します。
大人になった僕の回想
原作は主人公は高校生でしたが、映画では大人になった「僕」が大人の段階で彼女のことを回想し、当時のことを思いだすといった話の展開をしていきます。
おそらく映画化するにあたり、当時はそんなに知名度がなかった北村匠海や浜辺美波の実力を補うために小栗旬や北川景子を抜擢し、大人になった時間も描くことで集客を見込んだんだと考えます。
花火を見るシーン
原作では、桜良が春樹と約束していた花火を観ずに人生の幕を下ろしますが、映画では病院を抜け出して花火を観るシーンがあります。
君の膵臓をたべたい ネタバレの基本情報
作品の詳細 | 内容 |
---|---|
作品名 | 君の膵臓をたべたい ネタバレ |
カテゴリー | 青春小説 |
著者 | 住野よる |
発売日 | 2015年6月17日 |
ページ数 | 288 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4575239054 |
ISBN-13 | 978-4575239058 |
君の膵臓をたべたいの英語版書籍
「君の膵臓をたべたい」は英語版の書籍もあります。
君の膵臓をたべたいのあらすじ、ネタバレのよくある質問
君の膵臓をたべたいのよくある質問に回答します。
「君の膵臓をたべたい」のドラマ・映画・関連動画
「君の膵臓をたべたい」の映画・アニメ・関連動画をご紹介します。
「君の膵臓をたべたい ネタバレ」は映画化されています。気になる方はチェックしてください。
「君の膵臓をたべたい」は劇場アニメ化もされています。
コメント