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ガリバー旅行記のあらすじと感想をご紹介します。短いあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。
サクッと内容や登場人物の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。会話の話題づくりや読書感想文、レポートにもぜひお役立てください。
ガリバー旅行記のあらすじ①
イギリス人の医師、ガリヴァーは妻子を残して船に乗り船医となります。旅の途中で大嵐に巻き込まれ、難破してしまいました。目覚めるとガリヴァーは浜辺で横になっていました。起き上がろうとして自分が身動きが取れないことに気づきました。
ガリヴァーは身長15㎝ほどの小人が住む国、リリパット国の軍隊に縛り上げられていたのでした。一度は捕まったガリヴァーですが、リリパット語を覚えて皇帝に謁見するまでになります。リリパット国は隣のブレフスキュ国と「卵の殻は大きな端から割るか小さな端から割るか」で戦争をしていました。
ガリヴァーの活躍でリリパット国は大勝利をおさめますが、政治的な陰謀からガリヴァーは死刑にされそうになり、ブレフスキュ国へ逃れます。そこで、海岸で見つけたボートに乗ってイギリスに帰ります。
一度は船を降りたガリヴァーですが、船旅の魅力に抗えず再び航海に出ます。そしてまた大嵐に遭います。幸い嵐はおさまり、近くの陸地にガリヴァー一行は降り立ちます。しばらく一人で探索していると、船員たちが大慌てで船に戻っていくのが見えました。
船は何か巨大な生き物に追いかけられているではありませんか!逃げ出したガリヴァーは畑に迷い込み、刈り取り作業をしている巨人につかまってしまいました。ここは巨人の国「ブロブディンナグ」だったのです。
ガリヴァーを捕まえた農民は彼を見世物にして一儲け、その後、ガリヴァーは王様に売られます。ガリヴァーは王妃に気に入られ、たいへんかわいがられます。巨人が持ち運びできる自分専用の小さな小屋を作ってもらいます。
ある日海のそばまで小屋を運んでもらったのですが、猛禽類に小屋ごと空高く持ち上げられて海に落とされてしまいました。小屋に乗って漂流していたガリヴァーは、イギリスの船に救われ、無事帰還します。
小人の国、巨人の国と大変な目にあったにもかかわらず、ガリヴァーはその後も船旅に出かけ、遭難し、馬の国「フウイヌム」や天空の国「ラピュータ」など、不思議な国々を旅するのでした。
ガリバー旅行記のあらすじ②
『ガリバーの旅』は、ジョナサン・スウィフトが1726年に書いた諷刺的な小説です。物語はレミュエル・ガリバーという男が、異なる幻想的な国に数回の旅をすることで進みます。それぞれの旅はスウィフトが彼の時代の政治や社会を皮肉っているために使われています。
最初の旅では、ガリバーは小さな人々が住んでいるリリパットという国に行きます。彼は最初は巨人として見られますが、最終的にはその社会の貴重なメンバーになります。リリパット人は小さくて表面的だと描かれ、彼らの政治的な戦いはスウィフトの時代のイングランドに似ています。
二番目の旅では、ガリバーは巨人が住んでいるブロブディンナグという国に行きます。ガリバーは今小さいものになり、ブロブディンナグ人によって奇妙な存在として扱われます。彼らは賢く慈悲深い人々として描かれ、スウィフトの時代のイングランドの社会と対照的になっています。
第三の旅では、ガリバーはラプタという飛行島に行きます。そこに住む人々は数学や音楽に夢中で、農業など実用的なことを無視しています。この旅はスウィフトの時代の科学や学術界を皮肉っています。
第四の旅では、ガリバーは思考能力のある馬のフウイヌム族と、野蛮な人間のようなヤフー族の国に訪れます。ガリバーはフウイヌム族を理想の社会と見なし、ヤフー族を人間の性質の最悪の側面の反映と見なします。この旅は「高貴な野蛮人」と人間性質のテーマを皮肉っています。
小説全体で、スウィフトはガリバーの経験を通じて、彼の時代の政治、社会、人間性を皮肉り、人間性や私たちが生きる社会に関する重要な問題を提起します。
ガリバー旅行記の全文は書籍で読めます。ジョナサン・スウィフトの世界観を存分に感じられるので、ぜひ読んでみてください。
author:執筆者:高橋渉
「ガリバー旅行記」の感想文・口コミ
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答
40代女性
子供のころに読んだガリヴァー旅行記とはかなり雰囲気が違い戸惑いました。ただの冒険小説ではなかった…。作者はのスウィフトは当時の社会によっぽど不満を持っていて厭世的な気持ちになっていたのでしょう。馬の国の話が特におもしろかったです。馬たちが争いごとを嫌い(草食動物だから?)、穏やかに暮らし、奪い合ったり殺しあったりするヤフー(人間に似た生き物。馬に使役されている)を軽蔑している様子が描かれているのですが、ヤフーたちが人間の悪いところの見本みたいで、なんとなく身につまされました。そしてガリヴァー旅行記には少しだけですが、日本も登場します。架空の国々と並んで出てくるあたりが当時のヨーロッパでの日本への認識を表現しているようでとても興味深いです。
30代男性
『ガリバーの旅』を読んで、ジョナサン・スウィフトの諷刺的な批判力に驚かされました。特に、イングランドの社会や科学や学術界に対する批判は、現代にも通じると感じました。また、人間性に対する批判も印象的でした。小説の中で描かれる異国の国々は、自分自身の国を見つめ直すきっかけにもなりました。一方で、作品は時代背景や言語などが古いため、読みにくく感じる箇所もありました。しかし、それでも作品の豊かな思想や批判力は健在であることが分かりました。私はこの小説を読んで、人間の社会や性質に対する冷静な観察力や批判力を学ぶことができ、自分自身も改めて考えるきっかけにもなりました。そして、この小説は現代にも通じる思想を持つ名作だと感じました。
ガリバー旅行記で伝えたいこと
ガリバー旅行記を読んだ人に、この本が伝えたいことを考えてもらいました。
伝えたいこと①
小人の国で大戦争をしているかと思えば巨人の国では人々は平和に暮らしています。また馬の国では「ヤフー」と呼ばれる人間によく似た生き物が馬に使役されています。話が進むほど風刺的な色合いが強くなり、作者は当時の世の中を相当斜めから見て、不満を持っていたと思われます。
伝えたいこと②
『ガリバーの旅』は、主人公のレミュエル・ガリバーが異想の国々を旅することで、著者の時代の政治、社会、人間性を批判・皮肉する諷刺的な小説です。小説の主なテーマの1つはイングランドの政治的・社会的な制度の批判です。
スウィフトは、小さくて表面的なリリプト人、賢く慈悲深いブロブディンナグ人、無頓着で実用的でないラプタ人を使って、イングランドの社会や政府を皮肉します。
別のテーマは科学や学術界の批判で、ラプタの居住者たちが数学や音楽に夢中で、農業など実用的なことを無視している描写があります。
また、「高貴な野蛮人」と人間性質のテーマを批判していて、思考能力のある馬のフウイヌム族を理想の社会、野蛮な人間のようなヤフー族を人間の性質の最悪の側面と描写します。
総じて、小説は人間性と社会に対する鋭い批判で、人間性や私たちが生きる社会に関する重要な問題を提起します。
「ガリバー旅行記」4つの国の風刺を解説
ガリバー旅行記は主にイングランドの政治、社会、人間性を風刺しています。まず、小説はイングランドの社会に対する風刺です。主人公のガリバーが旅する異国の国々は、イングランドの社会を描写したものです。
- リリパット(第1編:小人の国)
- ブロブディンナグ国(第2編:巨人の国)
- ラピュータ(第3編:科学者の国)
- フウイヌム国(第4編:馬の国)
リリパットは隣国と取るに足らないことで長年戦争しており、小さくて表面的な社会を描写しています。ブロブディンナグは賢く慈悲深い社会を描写し、ラピュータは無頓着で実用的でない社会を描写しています。これらはイングランドの社会を風刺し、それが小さく、無頓着で、実用的でないということを指摘しています。
また、小説は科学や学術界に対する風刺も行っています。ラプタの居住者たちが数学や音楽に夢中で、農業など実用的なことを無視している描写は、科学や学術界が実用性を欠いていると風刺しています。
そしてフウイヌムで使役されているヤフーという人間に似た生き物は、殺しあったり奪い合ったりしています。作者は当時のイギリスやヨーロッパの政治情勢を批判し、人間の身勝手さや愚かさ、嫉妬心などを誇張して描き、非難しています。
ガリバー旅行記とジブリのラピュタは関係ある?
『ガリバーの旅』と『天空の城ラピュタ』は、同じ名前の舞い上がる島を持ちますが、それぞれの作品には独自のアプローチやテーマがあり、直接的な関係はないと言えます。
『ガリバーの旅』は主人公のガリバーの旅を通じて、政治、社会、人間性を皮肉り、批判している小説です。一方、『天空の城ラピュタ』は少女と少年が伝説の舞い上がる島・ラピュタを探す旅を描いたファンタジー映画です。
両作品ともに「ラピュタ」という名が出てきますが、映画の中のラピュタは諷刺的な手段ではなく、ロマンチックに描かれた舞い上がる島のイメージです。ラピュタがガリヴァー旅行記から引用されていることは間違いありませんが、ガリヴァー旅行記のラピュタにはロボット兵も飛行石も出てきません。
ガリバー旅行記の基本情報|英語版書籍はある?
作品の詳細 | 内容 |
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作品名 | ガリバー旅行記 |
カテゴリー | 風刺小説 |
著者 | ジョナサン・スウィフト |
発売日 | 1726年 |
ページ数 | 461 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4000071041 |
ISBN-13 | 978-4000071048 |
ガリバー旅行記の英語版書籍
ガリバー旅行記は英語版の書籍もあります。
ガリバー旅行記のあらすじ、ネタバレのよくある質問
ガリバー旅行記のよくある質問に回答します。
「ガリバー旅行記」の映画・アニメ・関連動画
「ガリバー旅行記」の映画・アニメ・関連動画をご紹介します。
「ガリバー旅行記」は映画化されています。気になる方はチェックしてください。
「ガリバー旅行記」はアニメ化されています。読み聞かせの動画もYouTubeにあります。気になる方はチェックしてください。
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