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エルマーの冒険のあらすじと感想をご紹介します。短いあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。
サクッと簡単に内容の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。小学生や中学生の読書感想文、会話の話題づくりにもぜひお役立てください。
エルマーの冒険のあらすじ①
物語は、少年の父親であるエルマーが物語の主人公で、少年が父エルマーから自分の若いころの冒険譚を聞いていることから物語がスタートします。
エルマー少年は、9歳のころ年老いた猫に会い、こっそりと自宅の屋根裏で年老いた猫を飼うことにしました。しかし、エルマーの母親は動物嫌いで、猫が嫌いだったが故、エルマーが猫を飼っていることに気が付き、年老いた猫を追い出してしまうのです。
エルマーは年老いた猫のことが心配で探しに行き、公園で追い出された猫に会います。エルマーは猫に自分は飛行機の理になり空を飛びたいという夢があることを打ち明け、猫は、エルマーに対し、空を飛ぶという夢をかなえることが可能な動物について話し始めます。
その方法というのが龍の子供で龍の子供と仲良くなれば空を自由に飛べるということを話したのです。ですが、この話には続きがあり、龍の子供は羽をけがして飛べなくなり、飛べないとわかった龍の子供に対して周りにいた動物たちは、龍を貴重な労働資源であると考え、捕まえたのです。
この話をエルマーにした年老いた猫は、エルマーに対し、龍を助けるために冒険に出る覚悟があるかどうかを問います。エルマーは猫の問いかけに対して、助けに行く覚悟があると答え、猫の助言の元龍を助け出すために冒険の支度をするのです。
エルマーは、猫の助言の通りに必要な物資のほか、行き先を記したメモを頼りに密入国という形で船に乗り込み何日もかけて龍が捕らえられた動物島にたどり着きますが…
エルマーの冒険のあらすじ②
エルマーは猫を拾い、家に連れ帰りましたが、猫嫌いな母に、ひどく拒否されます。そこで、猫は、母に内緒で飼うことにしました。しかし、それも見つかってしまいます。なので、仕方なく、猫を外に連れ出しました。
猫と一緒に公園を散歩しながら、エルマーは、「いつか飛行機に乗って、空を飛びたい」という夢を語ります。すると猫は、「飛行機に乗らなくても、空は飛べるかもしれない」と提案し、友人の、りゅうの話を始めました。
それは、現在、動物島で強制労働を強いられている、かわいそうなりゅうの話です。動物島の真ん中には、川が流れています。動物島に住む動物たちは面倒臭がりなので、その川を渡りたいくないと思っています。
そう思っていた矢先、都合よく、動物島に落ちてきた、小さな、羽を怪我したりゅうを捕まえます。そのりゅうの首に太いロープを巻いて、川岸につなぐと、羽が治るのを待ちました。りゅうが飛べるようになると、一日中、川をまたいで重い荷物を運搬させました。
動物島に入った猫は、そのりゅうを見つけ、親友になります。そして、「いつか助けに来る」と約束しました。しかし、もう猫は年老いて、行けません。猫は、エルマーに、「代わりに助けてあげられたら、りゅうと一緒に空を飛べる」と言いました。
さっそく、エルマーは、旅支度を始めます。猫のアドバイスを受け、「布切れ」「チューインガム」「歯ブラシと歯磨き粉」「クランベリー行と書いた袋」などをリュックサックにつめました。それを持って、翌朝の船に乗り込みます。
もちろん、正規ルートから乗船するわけではないので、「クランベリー行と書いた袋」に自分が入り、船底に隠れました。クランベリー港を経由し、徒歩で動物島に入ります。
動物島に着くと、まずはネズミに見つかりました。それには、「布切れ」をかぶりました。ネズミは、エルマーを「岩だ!」と言って、走って行きました。次に、エルマーは、トラに囲まれます。しかし、トラの好物である「チューインガム」をあげることで、自分が食べられるのを回避しました。
また、自分の角が黄色く汚れていると悩み、カリカリしているサイに会い、「歯ブラシと歯磨き粉」で角を磨いてやりました。
そうやって、さまざまなものを使い、動物たちをやり込めて、とうとう、りゅうまでたどりつき、背中に飛び乗って、大空を飛び立ちます。
エルマーの冒険の全文は書籍で読めます。ルース・スタイルス・ガネットの世界観を存分に感じられるので、ぜひ読んでみてください。
author:執筆者:高橋渉
「エルマーの冒険」の感想文・口コミ
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答
30代男性
年を取った野良猫が異様に情報ツウなのは、おそらく、船乗りが飼っていた猫だったんではないかと思わせる部分があり、詳しい事情こそ分からないのですが、ところどころ。考えさせられる部分がある本だと思います。ただ、気になる点もありますが、絵本ですし、童話ですから動物と話せる少年の存在については目をつぶる必要がありますが、少年の勇気とやさしさについては共感できる部分があり、自分勝手な動物たちについても同様に人間社会においてこういう人っているよねという共感を得ることができると思えます。
30代女性
登場人物中、良心的なものがエルマーと猫、りゅうしかいません。他のキャラクターは、どこか性根が腐っています。しかし、それを差し引いても、しっかりと愛しさがあります。作中、次々とキャラクターが出てくるのですが、「全員、性格が悪いなあ」と思います。性格が悪い癖に、チューインガムやぼうつきキャンディーが好物だったり、角の黒さに悩んでいたりと、笑ってしまうような性格があります。エルマーと対峙するキャラクターのほとんどが猛獣なので、常に「食べられてしまうかもしれない」という恐怖と隣り合わせだったり、りゅうが過酷な労働をさせられていたりと、重苦しい話のはずなのですが、それが、文章の軽さと色彩表現の鮮烈さから、わりとポップになっています。
エルマーの冒険の魅力・おすすめポイント
エルマーの冒険の魅力やおすすめポイントを解説します。
エルマーと動物たちのやりとり
エルマーがどういう手段で動物をやりこめるのかってのが、見ていてかわいく、楽しいです。出てくる動物は性格にひと癖あり、いいやつらではないのですが、エルマーは、痛めつけるようなことはしません。また、性格にひと癖あるやつらなので、会話がおもしろいです。
人間の本質を突いている
この作品は、動物側が竜に対してマウントをとっています。マウントが生かされなくなると急に本性を現していて、人間のような醜い部分が出ている点が作品の魅力です。
神話の生き物に対して、労働資源であるとしか思えないセリフが絵本にあります。醜い本性をさらけ出すので、何とも言えない人間の本質を突いた作品だと思います。
エルマーの冒険の名言
エルマーの冒険の名言を紹介します。
- 「じっと、じっと、してるんだよ。いい子だから。まにあうとも。じっとして、たってておくれよ」
- 「どもれどもれうりゅが、ようひつだうりゅが、ようひつだおっと、まちがい。もどれりゅうがひつようだ」
- 「りゅうは長いしっぽをしていて、身体には黄色と空色の縞がありましたよ。角と目と足の裏は、目の覚めるような赤でした。それから、羽は金色でした」
- 「話に、誰かしなくちゃ。おっと、まちがい、誰かに話しをしなくちゃ」
- 「なんだとは、なんだ」
エルマーの冒険の基本情報
作品の詳細 | 内容 |
---|---|
作品名 | エルマーの冒険 |
カテゴリー | ファンタジー |
著者 | ルース・スタイルス・ガネット |
発売日 | 1948年 |
ページ数 | 128 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4834000133 |
ISBN-13 | 9784834000139 |
エルマーの冒険の英語版書籍
エルマーの冒険は英語版の書籍もあります。
エルマーの冒険のあらすじ、ネタバレのよくある質問
エルマーの冒険のよくある質問に回答します。
「エルマーの冒険」の映画・関連動画
「エルマーの冒険」の映画や関連動画をご紹介します。
「エルマーの冒険」は映画化されていて、netflixで視聴できます。
他にも1997年版にアニメ映画化されておりDVDもあります。
「エルマーの冒険」は読み聞かせやアニメ、劇の動画などもYouTubeにあります。無料でみれるので気になる方はチェックしてください。
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