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ちいちゃんのかげおくりのあらすじと感想をご紹介します。短いあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。
サクッと簡単に内容の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。会話の話題づくりや読書感想文にもぜひお役立てください。
ちいちゃんのかげおくりのあらすじ①
ちいちゃんのかげおくりは、ちいちゃんという小さな女の子と家族のお話です。
出征する前の日に、お父さんとお母さん、お兄ちゃんとちいちゃんが、お墓参りをします。帰り道に青い空を見上げたお父さんが、ちいちゃんにかげおくりを教えてくれます。
家族みんなでかげおくりをした後に、お父さんは「今日の記念写真だなあ」と言いました。「大きな記念写真だこと」とお母さんが言いました。次の日にお父さんは戦争に行ってしまいました。
お兄ちゃんとちいちゃんは毎日かげおくりをして遊びました。しかし戦争が激しくなると、かげおくりはできなくなりました。空は焼夷弾や爆弾を積んだ飛行機が飛び回る怖い空になってしまったからです。
夏の夜に空襲があり、逃げるときにちいちゃんはお母さんやお兄ちゃんとはぐれてしまいました。帰ってきた家で一人でお母さんとお兄ちゃんを待ち続けるちいちゃんですが、わずかな食料を食べては眠る日々を過ごします。
ある晴れた日の空を見上げると「かげおくりのよくできそうなそらだなあ」というお父さんの声が空から降ってきました。お父さんとお母さんとお兄ちゃんの声に導かれてかげおくりをしたちいちゃんは、体が透き通って空色の花畑の中にいました。
ちいちゃんの家族は空の上にいたのです。ちいちゃんは笑顔でみんなに向かって走り出します。
ちいちゃんの命が空に消えてから何十年後には、ちいちゃんがかげおくりをした所は小さな公園になっています。青い空の下で、ちいちゃんと同じくらいの子供たちが、今日もきらきら笑い声を上げて遊んでいます。
ちいちゃんのかげおくりのあらすじ②
公園でちいちゃんのお父さんは、ちいちゃんとお兄ちゃんに『かげおくり』と言う遊びを教えます。地面に映る自分たちの影を数秒間見続け空を見ると、影が空に残像として浮き上がって見えるものです。それを教えてもらったのはお父さんが兵隊に行く前日でした。
しかしそんなことを知らない2人はかげおくりをして公園で仲良く遊んでいました。ある日、空襲がありお母さんはちいちゃんとお兄ちゃんを連れて逃げましたが、人混みの中だったのでちいちゃんは1人はぐれてしまいます。
途中、知らないおじさんに助けてもらいお母さんに似た人を見つけましたが、人違いでした。次の日ちいちゃんは自分の家に戻ります。家は空襲で大破していました。
ちいちゃんはそこではす向かいのおばさんに声をかけられます。お母さんとお兄ちゃんは?と聞かれますが、お母さんはここに戻ってくると言いおばさんとお別れしました。ちいちゃんは2人が戻ってくると信じ近くにある防空壕でずっと待ち続けました。
何日か経った頃、ちいちゃんは明るい光で目を覚まします。すると空から、お父さんとお母さんの声、お兄ちゃんの声が聞こえてきました。『みんなでかげおくりをしましょう』と声がし、地面を見ると4つの影がありました。
ちいちゃんは安心しました。みんなこんなところにいたのね、と。ちいちゃんは体が軽くなりお空に浮かんで行きました。こうして、ちいちゃんは亡くなってしまいます。
ちいちゃんのかげおくりの全文は教科書や絵本で読めます。あまんきみこの世界観を存分に感じられるので、ぜひ読んでみてください。
author:執筆者:高橋渉
「ちいちゃんのかげおくり」の感想・口コミ
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答
30代女性
小さな女の子のちいちゃんのありふれた平和な日常から、戦争という非日常の中で過ごすことになってゆく悲惨さを書いたお話です。ちいちゃんに「かげおくり」を教えてくれた翌日に戦争に行ってしまったお父さん、戦火の中ではぐれてしまったお母さんとお兄ちゃん。一人で飢えの中で家族を待ち続けたちいちゃんが、最後は笑顔になれたのならそれは救いになります。死後の世界にしか救いが見出だせない戦争の残酷さがよく分かるお話でした。
30代女性
まだ日本が戦争をしていた頃のお話です。今の日本は戦争もなくみんな普通の生活していますが、当時はそうではありませんでした。ちいちゃんはまだ小さい女の子です。お父さんが兵隊さんとして戦争へ行くことになり、空襲の日、ちいちゃんはお母さんとお兄ちゃんとはぐれてしまいます。まだ小さい女の子がです。一人ぼっちになったちいちゃんは頑張ってお母さんたちを待って生きました。必死に生き抜く姿や当時の悲惨な日常、とても心が痛くなります。お父さんに教えてもらったかげおくりという遊び、ずっと待っていたお母さんとお兄ちゃん。最後には家族みんなで天国で会えましたが、やっぱり心が苦しくなります。
小学校3年生の教科書にも載っているので知っている方は多いはず。中には「トラウマになった」「読んでいてつらい」という声もあります。
ちいちゃんのかげおくりで伝えたいこと・教訓
ちいちゃんのかげおくりを読んだ人に、この本が伝えたいことを考えてもらいました。
伝えたいこと①
何よりも戦争の悲惨さを伝えるお話だと思いました。お父さんが教えてくれたかげおくりという遊びを楽しむお兄ちゃんとちいちゃんが、次第にかげおくりで遊べなくなってしまいます。それはかげおくりを送る空が、爆弾を積んだ飛行機が飛び回る、怖い空になってしまったから、というのは悲しい理由です。
伝えたいこと②
戦争の恐ろしさ、体の弱いお父さんまでもが兵隊へ行き、当時の日本がいかに残酷であったかを感じ取れました。 普通の家族が普通に生きれない世の中は凄く恐ろしいことです。戦争はいけないことだと思います。国同士の喧嘩により人が何人も亡くなります。
お母さんとお兄さん、ちいちゃんは死んだの?
凄くかわいそうな話ですがちいちゃんだけでなく、お母さんとお兄ちゃんもおそらく亡くなってしまったと思います。ちいちゃんが最後に見たかげおくりの4つの影は お父さんとお母さん、お兄ちゃんとちいちゃんでしょう。
また、お母さんとお兄ちゃんがちいちゃんとはぐれてしまった後に、町中を探して回ったとして、最後は家に帰っているか確認するはずだと思います。何日も2人が帰ってこなかったのなら、それは2人が帰ってこれない状態であると想像できるので、死んでしまったのかなと思いました。
ちいちゃんの死因は?
ひどくのどが渇いたという記述があったので、脱水症状か熱中症かなと思います。ちいちゃんはお腹が空いて軽くなったから浮いたということも言っていましたが、少量といえほしいいを食べているので餓死ではないでしょう。
ちいちゃんのかげおくりの基本情報
作品の詳細 | 内容 |
---|---|
作品名 | ちいちゃんのかげおくり |
カテゴリー | 児童文学 |
著者 | あまんきみこ |
発売日 | 1982年10月8日 |
ページ数 | 56 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4251030115 |
ISBN-13 | 9784251030115 |
ちいちゃんのかげおくりのあらすじ、ネタバレのよくある質問
ちいちゃんのかげおくりのよくある質問に回答します。
「ちいちゃんのかげおくり」のアニメ映画・舞台・関連動画
「ちいちゃんのかげおくり」のアニメや舞台などの関連動画をご紹介します。
「ちいちゃんのかげおくり」はアニメ映画化されています。教育映像として株式会社教配がDVDを出しており、文部科学省選定となっています。
また、「ちいちゃんのかげおくり」は舞台化されています。
他にも、音読や小学3年生の教科書解説動画などがYouTubeにあります。気になる方はチェックしてください。
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