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さるかに合戦のあらすじと感想をご紹介します。短いあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。
サクッと簡単に内容や登場人物の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。会話の話題づくりや読み聞かせにもぜひお役立てください。
さるかに合戦のあらすじ
1匹の蟹が、大きな焼きおにぎりを持ってあるいていました。(一説には河原で拾ったなどがあります)そこに、ずる賢い猿が空腹で涎を堪えながら羨ましそうに、自分にそれをくれないか声をかけてきました。もちろん、蟹は申し訳なさそうにことわりました。
これから家にかえって皆と一緒に分けて食べるんだ、ふ~ん…。ずる賢い猿は、懐に隠し持っていた柿の種を一つ取り出すと、この種と焼きおにぎりを交換しようと言いました。
焼きおにぎりは美味しいけれど、この柿の種を植えれば、物凄く沢山の実がなって食べ切れないほどの柿の実がなるんだよ。どうだい、良い取引だろう?お人好しの蟹は、しつこく迫る猿に言い負かされ焼きおにぎりを渡してしまいました。
猿は焼きおにぎりを頬張ると馬鹿な蟹をせせら笑いました。一方、真面目な蟹は家に帰るとお腹を空かせた家族に説明をして我慢をしてもらうと、庭に種を植えて歌いながら柿の木が育つのを待ちました。
何年もたったある年、ようやく柿の実がたわわに実りました。しかし、蟹は背が低くて柿の実がとれません。そこで、そこへ折よく通りかかった猿に取ってもらうよう声をかけたところ、するすると木に登った猿は熟しておいしそうな実を独り占めして食べており、いっこうに蟹に取ってくれません。
猿に文句を言うと、猿はまた蟹を馬鹿にしながら青く渋い実を投げつけました。これでは食べられないじゃないか!すると、猿はなおも硬く青い柿の実を無数に投げつけ、ついには柿の実にあたった蟹は死亡してしまいました。
これには、蟹の友達や仲間達が怒りました。猿を懲らしめる作戦を考え、猿の家で隠れて待ち構えました。猿が帰宅して火鉢で談を取ろうとすると、熱く焼きあがった栗が飛び出し猿はやけどをしました。アチチチ…。
慌てて水ガメの水で冷やそうとすると、蜂が飛び出して猿を刺しました。ぎゃーっ!驚いた猿は家から飛び出すと、玄関で待ち構えていた牛糞に足を滑らし転びました。そこへ石臼が屋根から転げ落ちて猿の上に落ちました
大勢の蟹の仲間も押し寄せて来て、猿の体をはさみでつかみました。どうだ参ったか、もう二度とこのような悪さをするな。
このように猿を懲らしめた後、柿の木の幹に石臼の体当たりし、甘く熟した柿の実を食べきれないくらい一杯皆で頬張りました。
さるかに合戦の全文は書籍で読めます。イラスト付きでわかりやすく、子どもの読み聞かせにもぴったりなので、ぜひ読んでみてください。
author:執筆者:高橋渉
「さるかに合戦」の感想・口コミ
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答
40代男性
この物語は現代の社会にも通じる教訓を持っていると感じました。人間関係においても、時には自己中心的な行動や裏切りが起こることがあります。しかし、協力と相互利益を追求することで、より良い結果を生み出すことができます。また、自分だけが得をしようとする行動は、最終的には自分自身をも追い詰めることになります。この物語は、子どもたちにも大人たちにも、様々な教訓を与えてくれると思います。協力と相互利益を追求することの大切さや、自己中心的な行動がもたらす結果を考えることができるきっかけになるでしょう。私自身も、この物語から多くを学ぶことができたと感じます。
50代女性
絵本が描かれた時期により色々なバージョンがあるようですが、自分は昭和中期に読みました。子供心に蟹がちょっとお人好しで弱く無力で、猿はずる賢く、勧善懲悪なストーリーでしたが、石臼やら水ガメやらのアイテムや展開が古くてあまり身近に思えなかったのを憶えています。ただし、戦後の食糧難の余韻が残る時代の製作者によってつくられた絵本だっただけに、蟹の持っている焼きおにぎりが物凄く大きくおいしそうに描かれており、それに対して柿の種のつまらなさと言ったら…。現代であれば柿の実一つで100円ほどもしますが、自然の多い当時はお米の価値が何よりも高かった様子が伺えます。また、個では弱い蟹は友達や親戚が多く、たくさん集まって押し寄せると怖いんだぞ、という教訓が刷り込まれたお話でした。
さるかに合戦のお話で伝えたいこと・教訓
さるかに合戦を読んだ人に、この本が伝えたいことを考えてもらいました。
教訓①
さるかに合戦は協力や裏切り、そして報いについての教訓を伝える童話です。協力することが大切であり、自己中心的な行動や裏切りは最終的には自分自身を追い詰めることになるという教訓は、現代社会においても重要な価値観であるといえます。
教訓②
人の物をむやみに欲しがってはいけない。欲しいからと言って、ずる賢く手段を択ばないやり方には、それなりの報復があるという因果応報。
伝えたいこと③
他人をずる賢く利用して奪う行為は良くありません。物や食べ物が十分にない時代ならではの行為を諫める教訓です。
さるかに合戦の原作が「怖い」「グロい」と言われる理由
さるかに合戦は、現代の絵本では結末がハッピーエンドになったり、マイルドな内容に変更されています。「怖い」「グロい」と言われる理由は原作にあったので解説します。
残酷なシーンがある
物語の中で残酷なシーンがあるためです。猿が柿を投げつけて蟹を殺害するというシーンが描かれています。また、結末でも猿はうすでつぶされて死亡しています。子どもたちにとってはショッキングで、少々グロい内容です。
実は怖いカニ
お人好しで優しい蟹さんでしたが、種を脅してます。蟹が柿の実を育てる際に歌う何気ない歌の歌詞が、目が出ないと、早く育たないとこの大きなハサミちょん切るぞと言っています。
また、猿の懲らしめかたが徹底してる様子が恐ろしいです。
「さるかに合戦」原作の基本情報|英語版の絵本はある?
作品の詳細 | 内容 |
---|---|
作品名 | さるかに合戦 |
カテゴリー | 日本昔話 |
著者 | 不明 |
発売日 | 未詳 |
ページ数 | 32 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4097268805 |
ISBN-13 | 978-4097268802 |
さるかに合戦の英語版絵本
さるかに合戦は英語版の書籍もあります。
さるかに合戦のあらすじ、ネタバレのよくある質問
さるかに合戦のよくある質問に回答します。
「さるかに合戦」のアニメ・劇などの関連動画
「さるかに合戦」のアニメや関連動画をご紹介します。
「さるかに合戦」はまんが日本昔ばなしでアニメ化されています。
また、読み聞かせや朗読、劇の動画などがYouTubeにあります。
保育園や幼稚園で行う劇の台本作りに役立ちますよ。気になる方はチェックしてください。
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