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映画化された話題の小説「そして、バトンは渡された」のあらすじと感想をご紹介します。短いあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。
サクッと簡単に内容の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。会話の話題づくりや読書感想文にもぜひお役立てください。
そしてバトンは渡されたのあらすじ①
17歳の高校生である森宮優子には3人の父親、2人の母親がいます。実の母親が交通事故により他界し、父親が再婚。その後、親の結婚・離婚の繰り返したことによって、17年間で苗字がころころと変わりました。
回りの大人たちは優子に同情の目を向けるのですが、優子には何一つ辛いこともなければ、悩みもありませんでした。子供心に寂しい思いをしたこともありましたが、優子は両親達のことが大好きでした。 血の繋がりはなくとも優子のことを何よりも大事にしてくれ、大切に育ててくれたのだから。
それから四年後に優子は短大を卒業し、栄養士の資格を取り、地元の小さな食堂で働き始めます。
また、優子は高校時代の同級生である早瀬君と交際しており、結婚を考えていたのですが、親(森宮)に猛反対されてしまうのです。しかしながら、他の両親たちの賛成と優子と早瀬の説得によって、森宮さんは2人の結婚を認めました。
優子と早瀬くんの結婚式には優子の両親が勢揃いしました。みんなに祝福をされながら、かつてころころと変わってしまった苗字から、優子は自分の意思によって「早瀬」という苗字を選び、「早瀬優子」という名前となったのでした。
そしてバトンは渡されたのあらすじ②
高校生の優子の家族はちょっと変わっています。「変わった家族を持つ、かわいそうな女の子」という人もいるかもしれませんが、当の本人は、自分のことをそんな風に思ったことは一度もありません。
順をおって説明すると、まずは本当の両親の母親は優子が幼い時に亡くなり、父親は梨花という自由奔放な女性と再婚しました。しかし父親はブラジルへ転勤することになり、優子は父と別れた梨花と一緒に暮らし始めます。
そんな折、優子がピアノを習いたいといいはじめたことがきっかけで、梨花は不動産会社社長の泉ヶ原茂雄と再婚することに。裕福で満ち足りた生活を送っていた2人でしたが、そんな生活に窮屈さを感じていた梨花は優子をおいて家を出て行ってしまいます。
とまどいつつも、泉ヶ原をおいて家を出ていけない優子に、新たな衝撃の事実がつきつけられます。なんと梨花は泉ヶ原と別れて、今度は森宮さんという東大卒の一流企業のサラリーマンと結婚することになったのでした。
高校生という心理的にも不安定な時期に突然新しい父親が現れたわけですから、優子もさすがに最初はとまどいを隠せませんでした。しかし、森宮さんの誠実なふるまいと父親であろうとする真摯な態度に、次第に心を開くように。
そして優子は、自分には3人の父親と2人の母親がいるという事実をしっかりと受け止めつつ、最終的には森宮さんと2人で生活することになったのです。
こうして家族が変化していく間に、優子も精神的に少しづつ成長していき、やがて結婚したいと思う相手が現れました。森宮さんはこの結婚に反対していたので、優子は他の親たちに了解を得ようと、それぞれの親たちの元を訪ねます。
中でも優子の二人目の母親、梨花との再会はとても有意義なものでした。自由奔放に思えた梨花の自分に対する深い愛情を知った時、優子の中にそれぞれの親たちに対する強い感謝の気持ちがわきあがってきました。最終的には森宮さんも結婚に賛成してくれ、優子は無事に結婚式を挙げることに。
これまでバトンを渡すように親としての役目を引き継いできた全員が、感慨深い表情で式に参列しています。そんな中、森宮さんと一緒に優子はバージンロードを歩いていくのでした。
原作はここで終わりとなり、映画ほど梨花の病気がクローズアップされているわけではありません。しかし、個人的には原作の終わり方の方が私は好きです。
そしてバトンは渡されたの全文は書籍で読めます。瀬尾まいこの世界観を存分に感じられるので、ぜひ読んでみてください!
author:執筆者:高橋渉
「そしてバトンは渡された」の感想・口コミ
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答
40代女性
親のさまざまな事情によって、ころころと苗字が変わってしまった17歳の優子は端から見れば、なんて不幸なのかしら?辛かったわね?等と同情の目を向けられがちではありますが、優子自身はこれっぽっちも不幸だと感じたことはなく、血の繋がりの無い親たちに愛情を注がれて大切に育ててもらったといいます。 実際に家族の形は様々ありますが、本当の家族とは一体何なのか?家族愛とは一体なんであるのかを考えさせられます。 読み終わると暖かな気持ちになっている自分に出会える一冊です。
50代女性
瀬尾まいこさんらしい、とても読みやすくて、読後感のいい、やさしくて温かな作品です。それぞれの登場人物たち、とくに優子の親となる梨花と森宮がとても魅力的に描かれています。梨花は自由奔放で悪く言えば自分勝手なのですが、どうにも憎めないし、森宮はとにかく一生懸命で、ちょっとピント外れな部分が微笑ましく、読みながら何度もくすっと笑ってしまいました。辛い事や悲しいことがあった時、なんとなくさみしいなと感じた時など、ネガティブな気分に陥った時に、心に元気をくれる素敵な一冊だと思います。
そしてバトンは渡されたの小説魅力
そしてバトンは渡されたの小説の魅力を解説します。
優子にとっては血の繋がらない両親ではありますが、優子を大事に育て、たくさんの愛情を注いでくれた両親達の姿が心打たれます。 本当の家族とは一体何なのか?家族の愛とは?と訴え掛ける作品である所が魅力です。
泣ける!そしてバトンは渡されたの印象に残った場面
そしてバトンは渡されたの印象に残った場面を紹介します。
最後のシーンである優子と早瀬くんの結婚式での場面が印象的です。これまでころころと苗字が変わった優子ではありますが、自分の意思により苗字が変わる結婚式のシーンがとても印象的であり、心に訴え掛けるものがありました。
そしてバトンは渡されたの原作と映画の違い
そしてバトンは渡されたの原作と映画の違いを解説します。
- 主人公の呼び方
- 梨花の病気
- 物語の進み方
主人公の呼び方
原作と映画での大きな違いといえば、主人公の呼び方です。原作では「優子」という名前で主人公は描かれていましたが、映画では「みぃたん」といったニックネームで描かれていました。
物語の進み方
梨花・みぃたん、優子・森宮さんの2家族の物語が平行して描かれた映画に対して、原作は優子の高校時代から始まって幼少期に遡り、最後に現代へと時系列が移っていく点が大きな違いです。
梨花の病気と結末
最後、梨花は病気により映画では亡くなってしまいます。しかし原作では死なないで、優子の結婚式に参列できます。また、原作より映画の方が、梨花の病気にクローズアップしていました。
そしてバトンは渡されたの基本情報
作品の詳細 | 内容 |
---|---|
作品名 | そしてバトンは渡された |
カテゴリー | フィクション |
著者 | 瀬尾まいこ |
発売日 | 2020年9月2日 |
ページ数 | 425 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4167915545 |
ISBN-13 | 978-4167915544 |
そしてバトンは渡されたのあらすじ、ネタバレのよくある質問
そしてバトンは渡されたのよくある質問に回答します。
「そしてバトンは渡された」のドラマ・映画・関連動画
「そしてバトンは渡された」のドラマ・映画・関連動画をご紹介します。
「そしてバトンは渡された」は映画化されています。気になる方はチェックしてください。
キャスト一部紹介
- 優子:永野芽郁
- 梨花:石原さとみ
- 森宮:田中圭
「そしてバトンは渡された」の関連動画をご紹介します。
上記の書籍の紹介映像で気になったらぜひ本を読んでみてください。
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