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アルジャーノンに花束をのあらすじと感想をご紹介します。短いあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。
サクッと内容の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。会話の話題づくりや読書感想文にもぜひお役立てください。
アルジャーノンに花束をのあらすじ①
主人公のチャーリーは知的障害を持って生まれましたが、自分も回りと同じように賢くなりたいと思っていました。彼は知り合いのパン屋で働きながら、知的障碍者向けのクラスに通っていました。心の優しい彼は、常に笑顔を絶やさず皆からも愛されています。
そんなある日、チャーリーは大学教授のアリスに新たに開発された脳手術を勧められます。先に手術を受けたアルジャーノンという名のネズミは、驚くべき成果を上げていました。チャーリーは、このアルジャーノンと迷路の実験で対決します。結果、彼はネズミに負けてしまいますが、手術を受ける決心を固めることになります。
人間側の臨床試験被験者第1号となったチャーリーは、研究者らの期待以上に成果を上げていきます。それまで幼児並みだったIQは、数か月で180を超える天才的な知能レベルになりました。彼は高い知能を獲得する一方、それまで自分が置かれていた辛い状況というものを理解します。
その一つは母親に疎んぜられていたことで、もう一つは仕事の仲間から虐待を受けていたことです。チャーリーは現実を理解すればするほど、気持ちのバランスを取れなくなりました。その結果、彼のピュアな性格も失われ始め、いつしか孤独を感じるようになりました。
孤独なチャーリーにとって、アルジャーノンの世話だけが心の慰めでした。そんな中、彼はアルジャーノンの様子がおかしいのに気づきます。報告を受けた研究陣が調べると、アルジャーノンの知力が施術前よりも下がっていることが分かりました。
研究陣は同じ状況がチャーリーにも起こりうると考え、色々と打開策を探ります。間もなく予想された事態が起こり始め、チャーリーの知能は急激に低下していきました。そして、遂には周囲の呼びかけにも反応できない状態にまで陥ります。
但し、彼自身は何が起こっているのかを理解していました。チャーリーは、アルジャーノンが狂暴化した挙句、息絶えるのを目の当たりにします。彼は頭が混乱しながら、元の障害者施設に向かうのでした。
アルジャーノンに花束をのあらすじ②
最初の一文の日本訳が、原作を超えています。原作では***のように、スペルや文法が分からないように書かれていますが、日本語はひらがなを使って書いているので、一目で子どもがかいたのでは、と推測される文です。しかし、これはチャーリーという大人の男性が書いた文です。
どうして大人がこんな幼稚な文を…と読者は驚きをもちながら読み進めることになります。チャーリーは6歳くらいの知能しかありません。パン屋でアルバイトをしていますが、周りの人の理解もあって、そこそこ幸せな人生です。
ある日、彼はねずみの外科手術を見ます。ねずみの知能が飛躍的に高まったのを見て、彼は自分も外科手術をする決意をします。この物語は、ねずみ「アルジャーノン」の手術後の経過観察と、チャーリーの日記という2部構成で同時進行していきます。
チャーリーは手術後、自分の知能が高まったのを感じました。一人の人間としての自我が生まれそして恋をします。孤独ですら、今まで感じたことのない感覚で、前向きにとらえています。しかし周りの人は、彼が徐々に傲慢になっていくの感じて、彼から離れていきます。
そして、ねずみのアルジャーノンの知能が退化しているという一文が始まります。それはチャーリーの知能も退化していくという前兆でした。チャーリーは自分がだんだん思考が遅くなっていくのを感じます。彼は恐怖におののきます。
しかし、彼は悟るのです。人間を幸せにするのは知能ではない、友人の存在や、恋人の愛だと。ねずみのアルジャーノンは最後は死にます。そして彼の日記の最後はひらがなだらけの文です。その文は、Flowers_for_Algernon、ねずみのお墓にお花を供えてあげてね、です。
チャーリーの心優しい気持ちであふれていて、彼は知能を失ったかもしれないが、心を取り戻したんだな、と読者が感じるところで物語は終わります。
アルジャーノンに花束をの全文は書籍で読めます。ダニエル・キイスの世界観を存分に感じられるので、ぜひ読んでみてください。
author:執筆者:高橋渉
悲しい物語?「アルジャーノンに花束を」の感想・口コミ
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答
60代男性
青年チャーリーにとって、周囲の人々のように賢くなるのが夢でした。そして彼は、手術によってそれを手に入れます。高い知能を得たチャーリーは、学習の喜びや知的好奇心を満たす楽しみを見出します。誰もが、科学技術の目覚ましい進歩を称賛したことでしょう。しかし、高い知能と引き換えに辛く悲しい現実と向き合うことになります。結果的にチャーリーは孤独になりました。人間にとって、障害者と天才のどちらが幸せなのか、幸せとは何なのか考えさせられます。
50代女性
知能は、人間で生きていく上で必要ですが、はたしてそれが人間の幸福につながるのか、とこの作品は問いかけています。知能遅れのチャーリーは、周りの人の理解もあり、そこそこ幸せな生活を送っていました。ある日、脳の外科手術をうけたねずみ「アルジャーノン」の素晴らしい知能発達を見たチャーリーは、同じ手術を受ける決意をしました。そしてこの物語は、ねずみのアルジャーノンの経過観察と、チャーリーの日記が同時進行で記されます。アルジャーノンと同じ症状がチャーリーにもあらわれ、最後の一文は涙なしには読めないほど、深く気持ちを揺さぶられる作品です。
「アルジャーノンに花束を」の心に残った言葉
「アルジャーノンに花束を」を読んだ人に、名言や心に残った言葉を聞きました。
- 正義とは何か?ボクの全ての知識を動員しても、この難問を解くことはできない。
- 学ぶというのは奇妙さ。奥深く探れば探るほど、知らなかったものが見えてくる。
- 何だって、一から始めるわけではありません。いつでも沢山の失敗を踏み台にして築き上げるのです。
- ついしん、どーかついでがあったらうらにわのアルジャーノンのおはかにはなたばをそなえてやてください
- どうしてぼくは、いつも人生を窓からのぞいているのだろう。
- ぼくの知能がときは、友達が大勢いた。いまは一人もいない。
「アルジャーノンに花束を」は幸せとは何か考えさせられる作品
「アルジャーノンに花束を」は主人公チャーリーが知能を得たことで、新たな喜びと同時に様々な葛藤に襲われる内容です。
チャーリーは知能を獲得しないまま、そこそこの人生を全うするのが幸せだったのかもしれない。いや、学ぶことの楽しさや恋愛を知れたことは幸せだった。など読者によって様々な意見が寄せられている作品です。
文末の「ついしん、どーかついでがあったらうらにわのアルジャーノンのおはかにはなたばをそなえてやてください」から感じられるチャーリィの人間性に心が揺さぶられ、涙なしには読めません。
生きていく上で知能は必要ですが、はたしてそれが人間の幸福につながるのか、本当の幸せとは何なのか考えさせられます。
「アルジャーノンに花束を」の基本情報|英語版書籍はある?
作品の詳細 | 内容 |
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作品名 | アルジャーノンに花束を |
カテゴリー | SF小説 |
著者 | ダニエル・キイス |
発売日 | 1989年4月1日 |
ページ数 | 325 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4152033932 |
ISBN-13 | 978-4152033932 |
「アルジャーノンに花束を」の英語版書籍
「アルジャーノンに花束を」は英語版の書籍もあります。
アルジャーノンに花束をのあらすじ、ネタバレのよくある質問
「アルジャーノンに花束を」のよくある質問に回答します。
「アルジャーノンに花束を」のドラマ・映画・関連動画
「アルジャーノンに花束を」のドラマ・映画・関連動画をご紹介します。
「アルジャーノンに花束を」は日本でドラマ化されています。2002年にユースケサンタマリア主演、2015年に山下智久主演で放送されました。
また、「アルジャーノンに花束を」は映画化されています。海外で3作品あるので気になる方はチェックしてください!
次に「アルジャーノンに花束を」の関連動画をご紹介します。
ミュージカル化もされており、世界的に有名な作品です。
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