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長靴をはいた猫のあらすじと感想をご紹介します。短いあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。
サクッと簡単に内容や登場人物の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。会話の話題づくりや読書感想文にもぜひお役立てください。
長靴をはいた猫のあらすじ①
ある粉挽き職人が亡くなり、三人の息子に、長男は粉挽き小屋、次男はロバ、三男が猫を遺産として分けられました。
三男は『猫を食べてしまえば何もなくなってしまうではないか!』と嘆いていると、猫が『心配はいらないですよ。私に長くて立派な長靴と袋を下さい。そうすれば悪いものを貰ったとは思わないことがそのうちに分かりますよ。』と三男に話したのです。
長靴と袋を貰ったとは猫はウサギを捕まえ、王様にウサギを献上し、繰り返し献上をしているうちに王様と猫は親しくなりました。
猫はある場所で三男に水浴びをさせ、そこに王様と姫が通りかかった際、猫は『水浴びをしているうちに泥棒に持ち物を盗まれてしまった』と嘘をつきました。
そのようにして三男と王様を引き合わせ、カバラ侯爵の城に王様を招待することになります。
猫が馬車を先導することになり、道で百姓に会うたびに『ここは誰の土地か?』と問われたら『カバラ侯爵の土地だと言え。さもなければ細切りにされてしまうぞ』と脅します。実は、その土地はオーガの土地であったのですが、王様はカバラ侯爵の領地の広さに感心するのでした。
猫がたどり着いた城はオーガの城でしたが、オーガを騙し、鼠に化けさせ、捕まえて食べてしまいます。城を奪った頃、王様は城に到着。そして城に王様を迎え入れるのでした。
王様はカバラ侯爵に感心し、姫が三男に恋をします。 それに気づいた王様は姫を結婚させ、猫も貴族に取り立てられ、趣味で鼠取りをするだけの生活となったのでした。
長靴をはいた猫のあらすじ②
ある粉ひきをしている貧しい一家の父親が亡くなり、3人の息子は粉ひき小屋、ロバ、猫が遺産として残されます。長男は粉ひき小屋、次男はロバ、そして末息子には猫をそれぞれもらい受けることになります。
「猫を食べてしまったら、何も残らなくなってしまう」末息子が悲しんでいると、猫が話しかけます。「心配はいりません。私に立派な長靴と袋をください。そうすれば、あなたをきっと幸せにしてみせますよ」末息子が長靴と袋を渡すと、さっそく猫は狩りに出かけます。
ウサギを捕まえた猫は、お城の王様の元に向かいます。「私の主人のカラバ公爵から、狩りの獲物を献上しに参りました」すると王様はとても喜んだので、猫はたびたび捕まえた獲物を王様の元へ持ち寄ったのでした。
ある時、猫は末息子に「この川で水浴びをして待っていてください」と伝えます。すると川の近くに王様が通りかかり、猫が声をかけます。
「大変です。カラバ公爵が水浴びをしてる間に泥棒に持ち物と服を盗まれてしまいました」 それを聞いた王様は末息子に立派な衣服を与え、衣服のお礼に王様をカラバ侯爵のお城に招待することになります。
馬車がお城へ向かう最中に、猫は先回りしてあたりに住む村人たちに頼みます。「ここは誰の土地かと聞かれたら、カラバ公爵の土地だと言ってください」そして、王様に「ここは誰の土地なのだ」と聞かれると、村人は「はい。ここはカラバ侯爵の土地です」と答えます。
王様は、村人たちが口々に答えるのを聞いて、たいそう感心しました。次に猫が向かったのは人食い鬼の住む大きなお城です。「鬼のあなたは魔法を使えるそうですね、しかしネズミほど小さいものにはなれないでしょう」鬼は誘いに乗ってネズミの姿に変身し、すかさず猫はネズミになった鬼を食べてしまいます。
しばらくすると、王様がお城に着いたところを猫が出迎えます。「ようこそ、ここがカラバ公爵のお城です」お城の大きさに感心した王様はますます末息子を認め、自分の娘と結婚させることにしました。
猫は貴族の地位をもらい、その後はのんびりとお城で暮らしたのでした。
長靴をはいた猫の全文は書籍で読めます。シャルル・ペローの世界観を存分に感じられるので、ぜひ読んでみてください。
author:執筆者:高橋渉
「長靴をはいた猫」の感想文・口コミ
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答
40代女性
猫は頭を使って、結果的に良い暮らしを手に入れました。しかし、三男を使い、次々と嘘をつき、良い暮らしを手に入れていく猫の考えは、私はあまり良いものであるとは言えないと感じています。子供が読む絵本として、このようなストーリーは怖いなとも感じたことが率直な感想となります。大人になり、改めて読み返してみると、思わず考えこんでしまうストーリーの展開。三男のために様々な知恵を使ったのかと思いきや、実は自分自身のために動いていたのかと考えると怖いです。
20代女性
幼稚園の頃に読んで以来久しぶりに絵本を読みました。長靴の履いた猫の立ち姿がとっても可愛らしいです。勇敢で聡明な猫が飛び跳ねて動き回っているところを想像しながら読み進めていました。主人のために機転を利かせてトラブルに立ち向かうところが動物版一休さんのようで読んでいて楽しかったです。本棚にとっておいて繰り返し読みたい一冊です。もともと童話なので文章もわかりやすいです。色んな出版社が出していて、表紙に必ず主人公の猫が描かれているので自分や子供が気に入った絵柄で購入するのもアリです。
長靴をはいた猫の教訓
長靴をはいた猫を読んだ人に、この本の教訓や伝えたいことを考えてもらいました。
教訓①
役に立ちそうにもないものであっても、実は工夫をすれば役に立つものに変わる。
教訓②
どんな貧困や不幸なことが起きたとしても、行動力を発揮して機転を利かせることが出来れば現状を切り抜けられる。
教訓③
人を見た目で判断してはいけない(猫だからといって侮ってはいけない)。
教訓④
自分の価値観だけで全ての価値を決めてはいけない。
長靴をはいた猫の魅力
長靴をはいた猫の魅力を解説します。
幅広い世代に愛される
有名な童話であり、長きに渡って読み続けられている作品であることが一番の魅力です。幼い子供であっても感心をもち、聞き入ることができます。大人から子供まで幅広い世代に愛される作品です。
主人公が猫
なんといっても主人公が人ではなく猫であることです。猫なので、表現がよりコミカルになってリアルな描写よりも話の内容の想像がしやすく、読み終わってからも考えを巡らすことができます。単なる童話なのに、自分の環境にも照らし合わせてしまいます。
「長靴をはいた猫」絵本と原作グリム童話との違い
原作との違いは、描かれ方が違っている点です。やわらかな表現で描かれている絵本とは違って、グリム童話は少々、描かれ方が強い表現だと感じます。猫の行動の表現も全く違った印象に描かれていると感じます。
例えば、猫がカラバ公爵の土地の広さを王様にアピールするシーンでは、原作では猫は村人を「ここはカラバ公爵の土地だと言え、さもないとかみ殺してしまうぞ」と脅します。今の絵本では村人に見返りのパンやチーズを渡したりと表現がずいぶんマイルドになっています。
長靴をはいた猫の基本情報|絵本や英語版の小説はある?
作品の詳細 | 内容 |
---|---|
作品名 | 長靴をはいた猫 |
カテゴリー | 児童文学 |
著者 | シャルル・ペロー |
発売日 | 1697年 |
ページ数 | 111 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4198608970 |
ISBN-13 | 978-4198608972 |
イラストがかわいい絵本があります。子どもの読み聞かせにもおすすめです。
長靴をはいた猫の英語版書籍
長靴をはいた猫は英語版の小説もあります。
長靴をはいた猫のあらすじ、ネタバレのよくある質問
長靴をはいた猫のよくある質問に回答します。
「長靴をはいた猫」の映画・劇・関連動画
「長靴をはいた猫」の映画・劇・関連動画をご紹介します。
映画
「長靴をはいた猫」は東映でアニメ映画化しています。続編で1972年の「ながぐつ三銃士」、1976年の「長靴をはいた猫80日間世界一周」がありますが、原作に沿った内容は1作目のみです。
また、1922年にディズニーが「Puss_in_Boots」としてサイレントアニメ化しました。その後、「The_Cat’s_Whiskers」にタイトルを変え、音声をつけて公開しました。
他にもアニメ映画化していますが、下記の映画は原作の内容と異なるので注意してください。
シュレックに出てくる猫を主人公にしたスピンオフムービーです。
舞台・劇
「長靴をはいた猫」は舞台化もされています。
上記は劇団飛行船の劇です。幼稚園や保育園で行われたお遊戯会の劇もYouTubeでみれるので、劇の台本づくりや衣装の参考になりますよ。
「長靴をはいた猫」の原作のアニメや読み聞かせ動画などもYouTubeにあるので、気になる方はチェックしてください。
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