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でっちあげ ネタバレのあらすじと感想をご紹介します。短いあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。
サクッと内容の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。会話の話題づくりや読書感想文にもぜひお役立てください。
でっちあげ ネタバレのあらすじ①
起:小学校教諭の川上が、クラスの問題児である浅川の家庭訪問をしたのがはじまりです。浅川の母から連絡があり、日程が違うにも関わらず合わせて家を訪れます。
川上は家庭訪問を終えようとすると、浅川和子が関係のない話を続けますが、川上は相槌を打つしかありませんでした。
承:川上が家庭訪問で差別的な発言し学校内で暴力をふるったと和子から学校に苦情があります。川上は否定しましたが、学校側はそれを信じませんでした。
裕二の両親からの報告によると、川上は日常的に裕二に対して暴力をふるっていたとのことですが、川上はこのことについて軽く頬をはたいたことがあったことだけを認めました。学校側はこのことを体罰と認識して、川上に謝罪を促しました。
転:裁判において、川上は浅川一家から謝罪を要求されましたが、許されませんでした。裕二が川上によって被害を受けたと主張し、裁判を起こしました。これはマスコミによって報じられ、川上は停職処分に追い込まれました。
川上は冤罪だと信じて辞職を拒みましたが、世論が浅川一家に味方していたため、勝ち目がないと判断されました。川上は多くの弁護士に断られながらも、最終的に弁護人がつきました。
この弁護人が調査したところ、浅川一家はアメリカ人ではなく、両親すらアメリカで長期間暮らしたことがないことが明らかになりました。
また、浅川一家が川上による体罰のせいでPTSDに苦しんでいると主張していますが、この症状は文書にのみ記載されていて、苦しんでいる彼らを見た証言者はいませんでした。この事実により、世論は一変しました。
結:川上と弁護人による調査の結果、浅川の主張の多くが嘘であることが証明され、訴訟は棄権されました。しかし、市と学校は軽い体罰があったと認めています。学校は責任逃れのため川上を悪者扱いしたことが判明しました。
川上は新しい学校に赴任し、新しいクラスを持つことになりました。裕二も聞き取り調査が行われ、和子と異なる証言が多かったため、川上の体罰問題は和子による嘘であることが証明されました。
騒動の主な被害者は川上であり、和子の狂った言動によって学校生活を大きく狂わされた裕二も被害者であることが明らかになりました。
でっちあげ ネタバレのあらすじ②
家庭訪問の時期にある生徒宅へ訪問する日程が決まっていました。その生徒はクラスメイトに暴力をふるったりするなど問題を抱えた生徒でした。日程前日に「今日のはずだ」と親から教師に電話がかかってきました。
教師は勤務時間をかなりオーバーしていましたが生徒がクラスの中で行動に問題があることには触れず、快く保護者の日時を受け入れ、家庭訪問をしました。教師が学校での生徒の様子を伝えて帰ろうとした際、母親が雑談をはじめ自分の家系にはアメリカ人がいることなどを話されました。
教師は良好関係が築けたと思っていました。しかし数日後両親が学校へ乗り込んできました。教師が生徒に対して人種差別的発言をしたり、日頃から暴力をふるっているという内容でした。教師は事実無根だと管理職に伝えますが相手にしてくれませんでした。
教師は軽い暴力をしたことを認め、保護者に謝罪させられます。学校側は体罰とみなしました。しかし保護者の怒りはおさまらず裁判沙汰になりました。マスコミがこれをかぎつけ、結局教師は停職6か月の懲戒免職になりました。
教師は弁護士を探し、自分の見方をしてもらいました。弁護士は生徒家のことについて調べてもらったところ、アメリカに住んだこともないし家系にアメリカ人がいるわけでもないことが判明しました。
また生徒が教師の暴力が原因でPTSDになったという内容もありましたが、カルテに残っているだけで生徒が苦しんでいる様子を誰もみていませんでした。世間は教師と弁護士の調査結果により一転し、保護者の虚偽であることが明るみになりました。
でっちあげの全文は書籍で読めます。実話の流れが細かく書かれているので、ぜひ読んでみてください。
author:執筆者:高橋渉
「でっちあげ」の感想・口コミ
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答
40代男性
冤罪に巻き込まれることが望ましくないというのは当然です。学校やマスコミが確実な情報を提供し、正義が導かれることを願うべきです。また、偏向報道や偏向的な報道をすることなく、冷静に判断することが重要です。もし冤罪に巻き込まれた場合は、法的措置をとって自分の権利を守ることが大切です。また、弁護士などの専門家の支援を得ることも大切です。学校やマスコミの場で冤罪に巻き込まれることは、恐ろしいことです。しかし、冤罪を受けた場合には法的手段を利用することが重要です。また、信頼できるアドバイスや支援を求めることも大切です。
50代女性
昭和40年代頃までは教師に対して生徒も保護者も尊敬の念を持って接していたように思いますが、昨今の生徒や保護者の中での教師という存在の捉え方がずいぶん変化してきていることを感じました。喧嘩両成敗ではないですが、教師もモンスターペアレントに話を誇張されでっちあげられて被害者だと思いました。保護者側、特に生徒も学校生活を大きく変えられ被害者だと思いました。でっちあげ裁判になる前に教育委員会や管理職が仲介して穏便におさめることが出来たのではとも思いました。冷静になって自分や自分の身内の立場に立って言動すべきであることを改めて思い知らされました。人は同じ釜の飯を食べていても、いざとなれば自分自身が有利な方に進むのだとも思いました。自分の身は自分で守るしかないとも思いました。
でっちあげの小説で伝えたかったことや教訓は?
でっちあげを読んだ人に、この本が伝えたいことを考えてもらいました。
伝えたいこと①
この作品が伝えたかったことや教訓は具体的には明確ではないかもしれませんが、下記のようなことが推測されます。親や家族の行動によって子どもの将来が左右されることがあること。冤罪に巻き込まれる危険性があり、学校やマスコミのシステムにも問題があること。教師たちが持っている地位や影響力には責任が伴うこと。このような事柄を考慮することで、社会に貢献する教師や親としての責任を意識することが大切であるということが教訓となります。
伝えたいこと②
言動によっては他人に自分自身の人生を変えられる危険性が常にあるのでかなり慎重にすべきであること、人類は皆兄妹なので差別すべきではないこと、人間はみな自分の立場がかわいいこと、自分を守るためなら筋の通らないことも平気ですること、感情で行動するととんでもない結末になることもあること、他人の人生がかかっている時には念には念を入れて調べてから対処方法や罰を与える与えないを判断する事、などです。
福岡「殺人教師」事件の結末
小説「でっちあげ」は、福岡市にて起こった冤罪事件を描いたものです。教諭が犯罪者とされ、しかし、無罪を主張し続けましたが、教育委員会の懲戒処分があったという結果に終わっています。
しかし、2013年1月17日に福岡市人事委員会の判定により、処分がすべて取り消され、教諭が犯罪者でないことが認定されました。ここまで10年も時間がかかりました。
作品は、冤罪事件が起こる原因として、思い込みや杜撰な調査があることを指摘しています。また、実際には確定的な結論が得られず、どちらが嘘を言っているのか判断がつかないということも描かれています。
でっちあげの基本情報|漫画版はある?
作品の詳細 | 内容 |
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作品名 | でっちあげ ネタバレ |
カテゴリー | ノンフィクション |
著者 | 福田ますみ |
発売日 | 2009年12月24日 |
ページ数 | 334 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4101311811 |
ISBN-13 | 978-4101311814 |
でっちあげの漫画
でっちあげは漫画化もされています。
でっちあげ ネタバレのあらすじ、ネタバレのよくある質問
でっちあげ ネタバレのよくある質問に回答します。
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