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ライ麦畑でつかまえてのあらすじと感想をご紹介します。短いあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。
サクッと簡単に内容の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。会話の話題づくりや読書感想文にもぜひお役立てください。
ライ麦畑でつかまえてのあらすじ①
ホールデンという少年が、名門校から退学処分になることから物語が進んでいきます。そのうえで、なぜ名門校を退学処分となったかについては、単純に、名門校の生活になじめず、他者を蹴落としたりしていく学校のシステムに嫌気がさしてしまい、自ら学校を出ていく決意をしたわけです。
名門校としても、学校にあまり来ない成績不振なホールデンを留年させる意味がないので水から出ていくという選択をしたのは間違いではないです。
しかし、ホールデンは、名門校に入学をさせてくれた両親に合わせる顔がないため、ニューヨークという町で家に戻らず、ホテルなどで転々とした生活をして生活をしていくのでした。ニューヨークでの生活は嘘の連続、それも大人たちの汚い部分の連続で、次第にホールデンはある決断を出すのです。
なぜ、自分は人を信用できないのかという方向性において、言葉という部分が他者を信用できない要素の一つであると確信したホールデンは、人とかかわるということを断ち切ろうとまで考えるのです。
ただ、ホールデンには、唯一心を許せるフィーヴィーという妹の存在がおり、妹だけには一度会って、自分が他者とかかわらずに生きていく問う事実を伝えようと、妹が訪れるであろう小学校で待ち伏せを考えます。
ライ麦畑でつかまえてのあらすじ②
「ライ麦畑でつかまえて」は、J.D.サリンジャーによる小説で、主人公のホールデン・コールフィールドは、フィラデルフィアの高校を追放された後、ニューヨークでの日々を送ります。彼は、社会や人々への不信感から孤独を感じ、人生の意味を探求します。
ホールデン・コールフィールドの妹や、過去の友人との再会などを通じて、自分の感情や考えを再認識します。彼は、社会に対する批判的な見方や、自分の感情に基づいた倫理観を持っていますが、同時に、自分自身に対する自己批判も持っています。
最終的に、ホールデン・コールフィールドは病院に入院し、自分自身の成長や成熟のプロセスに入ります。このプロセスは、小説のエンディングでは明確には示されませんが、ホールデン・コールフィールドの人生に対する悲観的な見方が変わり、楽観的な未来が見えるようになったと考えられています。
「ライ麦畑でつかまえて」は、青春期の混乱や、社会や人生の意味に対する探求をテーマとした小説です。主人公の一人称の語りを通して描かれた人間ドラマは、読者に強い共鳴を呼び、今もなお人気の小説となっています。
上記の感想でも記述しましたが、今なお文学史に残る名作であり、誰もが共感できる作品ではないかと思います。
ライ麦畑でつかまえての全文は書籍で読めます。ジェローム・デイヴィッド・サリンジャーの世界観を存分に感じられるので、ぜひ読んでみてください。
author:執筆者:高橋渉
名作「ライ麦畑でつかまえて」の感想・口コミ
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答
30代男性
一言でいうと少年の心の葛藤を描いたもので、人によっては共感できない人もいると思われます。なぜなら、この作品は、社会基盤に対して不満があるという高校生の話で、日本人特有の考えで考えれば、優秀であるというのを演じていれば、利益になるという教育を受けて育っていると、この青年のような純粋な考えにならず、どちらかというと少年ガイタンに感じたというのが私個人の意見です。だから、共感できる方はおそらくですが、純粋であるが故、社会に順応できないのではないかとすら思えました。
30代男性
文学史の中でも必ず名作として紹介されている、J.Dサリンジャーのライ麦畑でつかまえては、正直内容はかなり難しく、読むづらいと感じる方が多いのではないかと思っています。なぜかというと、一番の理由は小説がすべて一人称のひとり語りで展開されており、一般的な小説のように風景や他の人の会話などは一切出てこないので、全編を通してやや冗長な印象を受けるのではないかと思います。それでも、この作品は誰もが思春期に感じる不安や葛藤が描かれており、一読に値する名作だと思います。
ライ麦畑でつかまえてはなぜ人気?その魅力とは
ライ麦畑でつかまえてを読んだ人に、この本が人気の理由を考えてもらいました。
魅力①
この作品が人気な理由ですが、大人の方の場合、あるあるという方向性で、大人の社会は汚いことについて理解したうえで、割り切りで見ることができる点が魅力なんだと思われます。
そして、作品を見た人物が未成年の場合、これも同様に、最後に割り切りで家族という存在が自分をどう言った方向にもっていくかにおいて重要な要素になることから一度は手に取って読んでみる本という推薦文庫になっているんだと思います。
要は、少年や少女の心にある迷える部分について解決できるのは、学校でもなんでもなく、身近な家族だということですね。
魅力②
青春期の混乱や不安をテーマにしているため、多くの青年読者にリレーショナルなものを感じさせます。主人公は、自分の感情や考えに忠実であり、読者に強い共感を呼びます。彼が抱える悩みや葛藤、社会や人々への不信感は、多くの読者に共通するものです。
言葉使いが自然で生々しいため、読者は主人公の人生や考えをリアルに体験することができます。小説は、社会や人生の意味に対する探求や、自分自身の成長や成熟のプロセスを描いています。
読者は、自分自身の人生において同じような経験や悩みを持っているかもしれないということを知ることができます。これらが、「ライ麦畑でつかまえて」が人気の理由となっています。また、小説は現在もなお新鮮なテーマや作風から、多くの読者に愛され続けています。
ライ麦畑でつかまえての名言
作品の中では主人公が一人称で語る中で、さまざまな場所でさまざまな人に対して語る内容が複数の名言となっており、以下が私はとても好きです。
- 人生はゲームなんだ、若者よ。人生は、ルールに従ってプレイするゲームなんだ
- いつだって僕は、会ってうれしくもなんともない人に向かって「お目にかかれてうれしかった」って言ってるんだから。生きていたいと思えば、こういうことを言わなきゃならないものなんだ
- 未熟な人間の特徴は、理想のために高貴な死を選ぼうとする点にある。これに反して成熟した人間の特徴は、理想のために卑小な生を選ぼうとする点にある
- 明日の実現に対する限界は今日の疑いだけだ
- 人生の中での何年生きたかじゃない。何が生きていたかだ
ライ麦畑でつかまえてが怖いと言われる理由
ライ麦畑でつかまえてが怖いと言われる理由を解説します。
犯罪者が愛読し共感している
ライ麦畑でつかまえての少年の考えと同じことを思った犯罪者が結構この本を愛用しているからです。殺害現場で犯人が読んでいたり、作品の少年ホールデンと同じような考えを持つ人が社会に反発する結果、人を殺害したり事件を起こす人物が多数いるのが怖い作品だと言われている理由です。
精神病?不安定な精神状態を抱えた主人公
小説は、主人公のホールデン・コールフィールドの不安定な精神状態と彼の探求するアイデンティティを描写しています。特に青年期に苦しむ人々や、社会や時代の変革に対する不満を抱いている人々に強い共鳴を呼びました。
ライ麦畑でつかまえてというフレーズは、主人公が子どもたちの落ち込みや問題に対する回答として言っているもので、子どもたちが成熟して社会へと向かう過程での問題や困難から守ることを意味しています。
フレーズの理解からは、単なる子どもの保護者に過ぎないと思われがちですが、小説の中では主人公の保護者の役割は象徴的なものであり、現実には実現不可能なことを望んでいるとされています。
このような内容から、このフレーズは不安定な精神状態を抱えた主人公の葛藤や探求を象徴するものとして、一部の人々には怖いとされています。また、主人公の行動や考えが怖いという声もあります。
ライ麦畑でつかまえての基本情報|英語版や村上春樹訳がある!
作品の詳細 | 内容 |
---|---|
作品名 | ライ麦畑でつかまえて |
カテゴリー | 青春小説 |
著者 | ジェローム・デイヴィッド・サリンジャー |
発売日 | 1951年7月16日 |
ページ数 | 339 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4560070512 |
ISBN-13 | 978-4560070512 |
英語版書籍&村上春樹訳「キャッチャーインザライ」
ライ麦畑でつかまえては英語版の書籍もあります。
村上春樹訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」という書籍があります。
ライ麦畑でつかまえてのあらすじ、ネタバレのよくある質問
ライ麦畑でつかまえてのよくある質問に回答します。
「ライ麦畑でつかまえて」の映画・関連動画
「ライ麦畑でつかまえて」の映画・関連動画をご紹介します。
「ライ麦畑でつかまえて」の映画は見つかりませんでしたが、作者のサリンジャーの半生を描いた映画「ライ麦畑の反逆児ひとりぼっちのサリンジャー」はありました。
また、「ライ麦畑でつかまえて」を舞台化しようとした高校生の物語も映画になっています。
天気の子やバナナフィッシュの最終回タイトルなど、様々な作品が「ライ麦畑でつかまえて」の影響を受けました。
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