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マッチ売りの少女のあらすじと感想をご紹介します。短いあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。
サクッと簡単に内容の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。会話の話題づくりや読書感想文にもぜひお役立てください。
マッチ売りの少女のあらすじ①
物語は大晦日の夜から始まります。その日はとても寒く、雪がこんこんと降っていました。そんななか、暗い夜道に一人の少女が歩いています。その少女の身なりはみすぼらしく、雪除けの帽子も被っていません。それどころか靴すら履いていません。
なぜこんな状況なのかというと、少女は自分用の衣類を買い揃えてもらえず、母のおさがりのサイズの合わない木靴しか与えられていなかったからです。しかしその木靴も雪のせいで悪路となった道でなくしてしまいました。裸足のままなので、足は赤くなっており、お腹も空いて限界です。
少女はマッチ売りでしたが、マッチを買ってくれる人など皆無でした。途方に暮れた少女は売り物であるマッチに火を灯し、寒さをしのごうとします。灯した火はまるで暖かいストーブの前にいるかのような暖かさでした。
しかし、少女は段々とストーブの目の前にいる感覚に包まれます。これが錯覚なのかどうかは分かりません。ただマッチの火が消えると、ストーブも消えます。再び別のマッチで火を灯すと、今度は美味しそうな七面鳥がよちよち歩きで少女のもとにやってきました。
しかし火が消えると七面鳥も消えてしまいます。少女は火が灯っている間だけの不思議な体験に魅了されていきました。そして次々とマッチに火を灯し、楽しい体験に包まれる少女。すると何本目かのマッチの火によって、大好きだった祖母が目の前に現れます。
火が消えると祖母がいなくなると考えた少女は持っていたマッチ全てに火を灯します。そうすることで祖母は消えずに、笑顔で少女を抱きしめてくれました。そして共に空へと上がっていきます。
朝になると、少女は冷たくなって死んでいました。しかしその表情は晴れやかなものでした。
マッチ売りの少女のあらすじ②
大みそかの夜、少女は裸足でマッチを売っていました。少女はマッチが売れないと生活苦の為、父親にぶたれてしまうことからマッチを売ることに専念していたのですが、大みそかにわざわざマッチなどを誰もマッチを買ってくれませんでした。
少女裸足でマッチを売っていることからの寒さからなのか、少女は寒さから売り物であるマッチに火をともして温まろうとします。するとどうでしょう。擦られたマッチから少女と家族が仲良くクリスマスを迎えごちそうを食べる幻が見えるではありませんか。
その幻はマッチの炎が消えるのと同時に消え失せてしまうため、少女は売り物であるマッチを次々と燃やして美しい幻のとりこになります。ふと見上げると少女見上げた空には流れ星が流れ、少女は祖母が言っていた流れ星が流れるのは誰かが亡くなる兆しがあるという言葉を思い出すのです。
月日が変わり新しい年を迎えた早朝、少女は、幸せそうな様子でマッチの燃えカスを大量に抱えたまま、亡くなっていました。
人々は彼女がマッチを売ることができず、寒さに耐えかねて売り物であるマッチに手を付け暖まろうとしたが、寒さが厳しく凍死したという認識でしたが、少女のほほえみだけが、彼女が無くなる前に見ていた幻によって、幸福の中亡くなったということを物語るのを知らずにいたのです。
マッチ売りの少女の全文は書籍で読めます。ハンス・クリスチャン・アンデルセンの世界観を存分に感じられるので、ぜひ読んでみてください。
author:執筆者:高橋渉
本当は怖い?「マッチ売りの少女」の感想・口コミ
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答
20代男性
「マッチ売りの少女」は童話作家として有名なアンデルセンの作品のひとつです。アンデルセンの他の代表作である「人魚姫」「みにくいアヒルの子」と同じように悲劇的な物語となっています。なぜアンデルセンの作品に悲しい話が多いかというと、死ぬ以外に幸せになる方法がない貧困層の苦しみを童話という形で世に発信していたからだといわれています。童話でありながらも社会のリアルを描いた物語は、現代を生きる我々にも共感できる部分が多分にあります。悲しい結末に胸が締め付けられますが、マッチ売りの少女がなぜマッチを売らなければいけなかったのかといった観点で物語を読み解けば、社会の歪みやそれに対するアンデルセンの苦しみなどを感じ取ることができます。童話ながらも大人も引き込まれる作品です。
30代男性
これは、今でこそ児童虐待という問題がきちんと定義されているため、少女に対して労働を強制させかつ裸足で同労を強制させるなんてもってのほかです。ですが、昔はそうした大人の考えが優先されていて、少女に強制労働をさせるというのはよくあった話なので、何とも言えず、未だ世界では子供が強制的に労働に繰り出されている世界を考えた場合、以外にも他人ごとではない世界だというのがこの本を読んだ感想でこの本も絵本などにおいては表現が若干異なっているからマイルドな表現で絵本として見れますが、原本はそれほどマイルドではないため、結構考えさせられる内容です。
マッチ売りの少女の教訓・伝えたいこと
マッチ売りの少女を読んだ人に、この本の教訓を考えてもらいました。
教訓①
アンデルセンが訴え続けた「死以外の救済はない」といった貧困層の叫びを体現した物語だといえます。実際には、死以外の救済はないは極端すぎる気もしますが、貧困によって苦痛を強いられる人生を生きなければならない事実は、社会が決して無視してはいけない問題だと思います。
教訓②
周りの人間は、貧しい物に対して手を差し伸べない、つまり、人助けというものはお金持ちであっても真に目の前に貧しいものがいても人を助けることはなく、自分が社会に貢献している側面を見せたいからお金を寄付するにすぎないという教訓が見て取れます。つまり、間接的に人助けをするが、直接人助けをするお金持ちはいないという教訓です。
「マッチ売りの少女」死因の真実は?
少女の死因は凍死だと思います。雪が降る中をマッチの火だけでしのぐのは不可能でしょう。とくに少女は防寒具といえるものをなにも羽織っていなかったので、寒さに耐えきれずに亡くなってしまったのだと思います。
なお、すべてのマッチを燃やし尽くし、一酸化炭素中毒という考えもあるらしいのですが、一酸化炭素中毒になるのであれば、密室である必要があり、マッチ程度では酸素を奪う量も少なく、酸欠で死亡はないでしょう。
他には餓死という説もありますが、飢えるよりも先に寒さにやられてしまったと考えるのが自然かなと思います。裸足でマッチを販売していたことによる低体温症と栄養不足による凍死が濃厚ではないでしょうか。
マッチ売りの少女の元ネタは?なぜマッチなのか
編集者から渡された木版画に彫られたマッチを持つ少女の後姿から着想を得たといわれています。このエピソードからも分かるように、アンデルセンの童話は民俗説話などの影響を受けずに、アンデルセンによるオリジナルの話が多いのが特徴です。
ただ貧しい生活の描写の元ネタとして、アンデルセンの母や祖母の極貧の少女時代の実話を下敷きにしたとはいわれています。アンデルセンの育った国は、貧困で貧しい人物を見捨てるという風潮がありました。生きるために仕方なくマッチを売っていた事実があります。
マッチ売りの少女の基本情報|英語版書籍はある?
作品の詳細 | 内容 |
---|---|
作品名 | マッチ売りの少女 |
カテゴリー | 児童文学 |
著者 | ハンス・クリスチャン・アンデルセン |
発売日 | 1848年 |
ページ数 | 45 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 483477015X |
ISBN-13 | 978-4834770155 |
マッチ売りの少女の英語版書籍
マッチ売りの少女は英語版の書籍もあります。
マッチ売りの少女のあらすじ、ネタバレのよくある質問
マッチ売りの少女のよくある質問に回答します。
「マッチ売りの少女」のドラマ・映画・関連動画
「マッチ売りの少女」のアニメ・映画・関連動画をご紹介します。
「マッチ売りの少女」は数多くアニメ化されています。
「マッチ売りの少女」は映画化されています。ディズニーの短編映画もあります。
他に読み聞かせや絵本動画などもYouTubeにあります。
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