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オリエント急行殺人事件のあらすじと感想をご紹介します。短いあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。
サクッと内容の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。会話の話題づくりにもぜひお役立てください。
オリエント急行殺人事件のあらすじ①
「オリエント急行殺人事件」は、アガサ・クリスティの作品としてとても有名な小説です。小説の舞台は、オリエント急行と呼ばれる列車。
列車は、シリアからイギリスへ向かっている途中で、乗客が殺害される事件が起きます。殺人の犯人は誰なのか、そしてなぜそんな事が起こったのか。それを解明するために、名探偵ポワロが事件を追う物語です。
小説の中では、乗客たちにはさまざまな性格や背景が描かれていて、それぞれの秘密や隠し事が明らかにされていきます。ポワロは、彼らの証言や証拠を追うなかで、犯人の姿が見えてきていくのですが、最後には意外な展開が待っています。
小説の中では、犯人の心理や行動にも深く触れられていて、推理に興味のある人には特におすすめの作品です。しかしながら、その真相に辿り着くまでには、たくさんの謎や疑問が残るもので、読者も最後まで飽きることなく読むことができる作品です。
アガサ・クリスティは名探偵小説の大家の一人とされ、この作品も彼の数多くの名作の一つとされています。謎解きに興味がある方には、ぜひ読んでみることをおすすめします。
オリエント急行殺人事件のあらすじ②
私立探偵であるポアロはシリアで事件を解決した帰り、急遽オリエント急行に乗車することになります。そこである殺人事件が起きるのですが、列車は雪の為停車中。犯人が外へ逃げた形跡もありません。
つまり、これは密室殺人であり、犯人は乗客の中にいるということになります。殺されたのは、裕福なアメリカ人男性でした。彼は殺される前、ポアロに命を狙われていると明かしていましたが、事件後に部屋に残されたメモからその理由が判明します。
殺された男は、ある誘拐事件の犯人だったのです。身代金を手に入れ、誘拐した幼い子どもの命まで奪った極悪人である彼は、逮捕されたものの証拠不十分で釈放されていました。男を殺したのは、この誘拐事件で彼に恨みがある人物の可能性が高いといえます。
ポアロは、現場に落ちていたハンカチやパイプ・クリーナー、 その他乗客たちの証言から生まれた様々な謎について推理します。そして、証言の中のわずかなほころびから謎を紐解き、衝撃の事実が判明します。
なんと、乗り合わせた乗客の全員が、誘拐事件の被害者一家にゆかりのある人物だったのです。果たして、事件の真相とは…。そして、すべての謎を解き明かしたポアロが選んだ驚きの結末とは。
原作「オリエント急行殺人事件」の全文は書籍で読めます。アガサ・クリスティーの世界観を存分に感じられるので、ぜひ読んでみてください。
author:執筆者:高橋渉
「オリエント急行殺人事件」の感想・口コミ
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答
40代男性
アガサ・クリスティのオリエント急行殺人事件は、非常に面白い推理小説です。作品は、謎の多い殺人事件を舞台に、主人公のポワロが推理を繰り返しながら、真犯人を追求していく様子が描かれています。特に、犯人像を描く上での巧みな描写や、犯人像が明らかになるまでのテンポの良さが印象的でした。また、豪華な乗客たちの描写も見所の一つで、彼らが持つ秘密や個性が非常に魅力的でした。結末については、予想しなかった展開があり、読んでいて飽きさせないものになっています。
30代女性
アガサ・クリスティの不朽の名作であり、ポアロシリーズの中でも特に有名なこの作品は、ほとんどがオリエント急行という列車内で展開していきます。密室、しかも舞台が列車というこのシチュエーションは、ミステリーとして最高峰と言えるかもしれません。私立探偵であるポアロが聞き取り調査をする部分が物語の大半を占めており、それが列車内という閉ざされた空間で行われるのですから、ともすれば中弛みしてもおかしくないでしょう。しかし、少しずつ解明されていく謎と奇妙な違和感に、最後まで緊張感を持って読み進めることが出来ました。読み終えてみると、ストーリーは極めてシンプルだと感じます。その反面、登場人物がとても多い。シンプルなストーリーと複雑な人間関係のバランスが見事なのです。なにより、真相に辿り着いたポアロが選択した結末が素晴らしい。物語と現実とは違うということを明記した上で、私はあの結末に溜飲が下がる思いでした。
「オリエント急行殺人事件」の魅力とは?
オリエント急行殺人事件の魅力を解説します。
第三者であるポアロ(主人公ではありますが)が、ある事件の真相に迫るミステリー。わずかな証言のほころびから謎を紐解いていくといった展開のため、いつ殺されるのかというような怖さは無く、頭脳戦に集中できます。
列車という密室でシチュエーションが変わらない中で会話を中心に進む物語は過不足なく、しかしテンポよく、ぐいぐい読み進めることができます。
少しずつ判明する事実から真実に辿り着くのは至難の業ですが、動機も含めそういうことだったのかと納得できます。そして、善と悪しかないと信じるポアロの思いがけない選択に考えさせられる作品です。
犯人は何人?結末と最後のセリフを考察
犯人はポアロに証言した乗客と車掌の13人。実行犯は12人でした。そしてポアロは事件の真相を胸にしまい、見逃します。
人間は善か悪であると考えていたポアロが、それでははかりきれない第三”何か”を目の当たりにしたのではないでしょうか。見事に真相に辿り着いたポアロですが、犯人たちの決意に敗北したと言えるのかもしれません。(現実ではあってらならないことですが…)
「オリエント急行殺人事件」の原作と映画の違い
オリエント急行殺人事件の原作と映画の違いを解説します。
基本的なトリックや軸となるストーリーに関しては、そこまで大きく変えられているところはないように思います。一番の違いといえば、キャラクターでしょうか。
映画のポアロは原作より情熱的に描かれています。エンタメとしては映画のポアロも面白いと思いますが、善と悪で割り切れなかった犯人たちへの敗北感といった薄暗い印象や魅了は原作の方にこそ感じました。
また、映画の犯人を暴くシーンはトンネル内で12人が横並びになり話を聞きます。その場面がまるでダヴィンチの「最後の晩餐」のようです。
オリエント急行殺人事件の基本情報|英語版書籍はある?
作品の詳細 | 内容 |
---|---|
作品名 | オリエント急行殺人事件 |
カテゴリー | 推理小説 |
著者 | アガサ・クリスティー |
発売日 | 1934年 |
ページ数 | 413 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4151310088 |
ISBN-13 | 978-4151310089 |
オリエント急行殺人事件の英語版書籍
オリエント急行殺人事件は英語版の書籍もあります。
オリエント急行殺人事件のあらすじ、ネタバレのよくある質問
オリエント急行殺人事件のよくある質問に回答します。
「オリエント急行殺人事件」の映画・ドラマ・関連動画
「オリエント急行殺人事件」の映画・ドラマ・関連動画をご紹介します。
「オリエント急行殺人事件」は2017年に映画化されています。ジョニーデップやケネスブラナーなど豪華キャストが多数出演!
他にも1974年のシドニー・ルメット監督の作品など何回も映画化されています。
また、「オリエント急行殺人事件」はドラマ化されています。フジテレビで放送されました。
キャスト
- 勝呂武尊:野村萬斎
- 馬場舞子:松嶋菜々子
- 幕内平太:二宮和也
- 安藤伯爵夫人:杏
- 安藤伯爵:玉木宏
「オリエント急行殺人事件」は舞台化もしています。気になる方はチェックしてください。
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