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アンネの日記のあらすじと感想をご紹介します。短いあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。
サクッと簡単に内容や登場人物の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。会話の話題づくりや読書感想文にもぜひお役立てください。
アンネの日記のあらすじ①
戦時下の中、父親の工場に隠れ住み日記帳を貰うことでアンネの日記が始まります。当時アンネが暮らすドイツは、ユダヤ人を迫害しており、ユダヤ人のアンネは戦時下ということも兼ねて父親の工場に隠れ住んでいたのです。
従業員が届けてくれる書物を見て自分の思うことをまとめていき、アンネは日記を書いたと言われています。日記の最初の方の文面では、大人たちはあまりにも自分勝手とつづられていました。ユダヤ人は何をされても黙るように言われたことに対する反感が見て取れます。
しかし、だんだんと、ニュースなどでユダヤ人の迫害が大きく取り上げられてくると、アンネは心情が大きく変化します。最終的に出した結論は、自分という存在を癒して自分という存在を保てるのは自分しかおらず、他人をあてにしてはならぬという答えでした。
そこからアンネは、どんなに逆境に立たされていようとも、耐え抜き生き抜いて見せると日記につづり前向きに生きて見せると宣言をします。
その後アンネは、自立して生きていくのを強く印象付ける日記を記載していて自分の理想を追いかけると決意したところで日記を終えてしまうのです。つまり、アンネは、密告によりユダヤ人であることから捕まってしまったのです。
アンネの日記のあらすじ②
「アンネの日記」はナチスによるユダヤ人への迫害が広がる第二次世界大戦下、ドイツ占領下にあったオランダで生きる少女、アンネ・フランクによって書かれた日記を基に、戦後アンネの父、オットー・フランクによって出版されました。
初めて出版された1947年版とアンネ没後45年に発表された完全版があります。
アンネはナチスドイツの台頭に不安を感じながらも親友やボーイフレンドとの学校生活を楽しんでいました。13歳の誕生日にお父さんから日記帳をプレゼントされたアンネは「キティ」という架空の少女に語りかけるという形で日記をつけ始めます。
ナチスのユダヤ人迫害から逃れるため、アンネは両親と姉のマルゴーとともに、お父さんがかねてより準備をしていた隠れ家に移り、同じくユダヤ人のファン・ペルス夫妻とその息子ペーター、中年の歯科医、フリッツ・プェファーの8人の共同生活をすることになりました。
隠れ家での生活はとても不便です。昼間は周囲が騒がしいのである程度の音は大丈夫ですが、夜は誰もいないことになっているため、一切音はたてられません。会話はもちろん咳も禁止。トイレも流せないのでブリキのおまるで用を足します。灯りもつけられません。
もし隠れ家がばれて通報されたら、みんなユダヤ人収容所に入れられてしまいます。そんな暮らしの中でアンネはキティに全てを打ち明けます。母や姉マルゴーとの確執、同居人への不満、将来の夢、そしてペーターとの恋。
日記なのでストーリーがあるわけではないのですが、13歳の明るくてちょっと生意気なアンネの本音が率直に語られていてどんどん引き込まれます。
しかし2年後、日記は突如終わります。何者かがアンネ達のことを密告、全員逮捕されてしまうのです。ナチスドイツが敗北し、ユダヤ人収容所で生き残ったアンネの父は、隠れ家でアンネの日記を見つけるのでした。
アンネの日記の全文は書籍で読めます。アンネ・フランクの心情や周りの状況が良くわかるので、ぜひ読んでみてください。
author:執筆者:高橋渉
「アンネの日記」の感想・口コミ
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答
30代男性
子供の自立という物について考えさせられるが、気になる点も多くあり、戦時下においてあまりにも前向きすぎるアンネフランクという人物について、若干ながら疑問に持つ部分があります。つまり、恨み言というようなものが無いというか、どこか他人のような考えで物事を見ているような感じがするのです。つまり、13歳の少女というにはあまりにも大人すぎるという点と、父親が超楽観主義者でも戦時中の不安について楽観視できないのではという疑問がありました。一切れのパンとわずかなソーセージしか食べていないにもかかわらず、アンネ自身日記ではあまりに前向きすぎに思えました。
40代女性
アンネはどこにでもいそうな、ちょっと可愛くて友達がたくさんいる女の子です。しかし、そのボキャブラリーの多さや文章力には天才的なものがあります。年頃の女の子らしい親への反感や周りの大人たちへの不満、恋心や将来への希望が率直な言葉で綴られ、アンネの気持ちに共感してどんどん引き込まれていきます。アンネの日記には最初に出版された1947年版と、没後45年に出版された完全版があります。初めて完全版を読んだときは衝撃を受けました。母や姉への辛辣な批判、ペーターとの恋、性的な興味などが赤裸々に書かれていたからです。でも読み終えたときには少しほっとしました。アンネが単なる悲劇のヒロインではなく、とても身近に感じられたからです。「アンネ、恋が出来て良かったね。」とアンネに伝えたくなりました。
ネットや知恵袋などにも様々な感想がありました。
アンネの日記が伝えたいこと
アンネの日記を読んだ人に、この本が伝えたいことを考えてもらいました。
伝えたいこと①
この日記は理不尽に対する社会問題を定義していて、繰り返してはいけない戦争という歴史において差別や迫害という問題についても定義していて、それらを行う行為は望ましい社会ではないというのを伝えています。つまり、差別主義や偏見は望ましくないということを伝えています。
伝えたいこと②
ナチスドイツの占領下、過酷な隠れ家での生活の中でも希望を失うことなく生きるアンネの言葉を通して、戦争に否応なしに巻き込まれてしまう人々の悲劇や平和の大切さを伝えたかったのだと思います。そして何よりアンネという少女がこの世に存在していたのだということを、父のオットーは知ってほしかったのだと思います。
アンネが見つかった理由は密告者がいたから?
元FBI捜査官率いるチームが6年間にわたって徹底的に調査を行い、「アーノルド・ファンデンベルフ」という人物がアンネ達を密告した可能性があると分かりました。
彼はユダヤ人で、当時自分の家族を守るために密告した可能性があるとされています。詳しくは2022年1月18日に出版された「THE_BETRAYAL_OF_ANNE_FRANK」の書籍に書かれており、和訳された「アンネ・フランクの密告者」を読んでみてください。
アンネの日記の名言・印象に残る言葉
アンネの日記を読んだ人に、名言や印象に残る言葉を聞きました。
- 「人間って、変わるときには、あとになってから、はじめて変わったことに気がつくんですね。」
- 「ただ無目的に、惰性で生きたくはありません。周囲のみんなの役に立つ、あるいはみんなに喜びを与える存在でありたいのです。」
- 「理想の自分になりたい」
- 「希望があるところに人生もある。希望が新しい勇気をもたらし、強い気持ちにしてくれる。」
- 「親は子供に助言し、導くことはできるけれど、最終的な人格形成は子供自身の手にゆだねられている。」
- 「私の想像の翼は、閉じ込められても閉じ込められても、羽ばたき続けるの。」
アンネの日記の基本情報|全文載っている英語版書籍はある?
作品の詳細 | 内容 |
---|---|
作品名 | アンネの日記 |
カテゴリー | ノンフィクション |
著者 | アンネ・フランク |
発売日 | 1947年 |
ページ数 | 379 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4163410406 |
ISBN-13 | 978-4163410401 |
アンネの日記の英語版書籍
アンネの日記は英語版の書籍もあります。
アンネの日記のあらすじ、ネタバレのよくある質問
アンネの日記のよくある質問に回答します。
「アンネの日記」の映画・ドラマなどの関連動画
「アンネの日記」の映画・ドラマなどの関連動画をご紹介します。
アニメ映画「アンネ・フランクと旅する日記」です。アンネの空想の友だちのキティーが伝える映画です。
映画「アンネの追憶」も上映されました。
アンネの日記は海外でドラマ化もされています。
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