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「罪と罰」のあらすじと感想をご紹介します。簡単なあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。
サクッと内容の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。会話の話題づくりや読書感想文にもぜひお役立てください。
罪と罰のあらすじ①
ラスコーリニコフは貧しいですが、立身出世を夢見て大学に入学します。しかし周りの金持ち貴族の子息が自分よりもバカなのに、優雅な生活をしているのが悔しく思います。
彼は大学の学費を滞納して、下宿の金貸しの老婆にお金を借りようとします。当時の大学生はエリートで、卒業したら必ず出世できるので、彼は絶対に大学をやめたくなかったのです。しかし大切な父の形見の銀時計がはした金にしかならないと知った時、彼は殺意を覚えました。
しかしいったんは、彼はそんな自分を恥じるのです。ところが老女の妹が留守になることを知った時、いまこそ殺すべきと決意し、彼は老婆を殺害してしまうのです。しかし偶然いた老婆の妹まで口封じのために殺してしまいます。ここから彼の苦悩が始まります。
彼は老婆を殺すことは正しいことと信じていましたが、まきぞえになった老婆の妹の命を奪う権利が自分にあるのか、と自問自答します。彼は自分では罪の重さに耐えきれなくなり、娼婦のソーニャにすべてを打ち明けます。
信心深い彼女は、彼に自首をすすめ、彼はシベリア送りになります。当時シベリアは極寒の地で、死刑と同等でした。彼の「罪」に行政が下した「罰」は過酷なものでした。しかし彼は身体の過酷さよりも心がすさんでいました。
そのすさんだ心を徐々に癒してくれたのが、娼婦ソーニャです。彼女はシベリアまで彼を追いかけ、彼が出所するのを待ち続け、彼女の愛情で彼は救われたのでした。
罪と罰のあらすじ②
「罪と罰」は、人間ドラマと哲学的な思考を結合した名作であり、作者ドストエフスキーの批判社会論や倫理観が反映されています。
主人公のラスコーリニコフは、貧しい生活から逃れるために、金貸しの欲深い老婆を殺して金を盗むことを決意します。しかし、彼は罪の意識に苛まれ、罰を受けることを決意します。
物語は、ラスコーリニコフが犯した罪の深刻な影響を描写しており、それは彼の人生に多大な影響を与えます。また、彼が犯した罪は、彼自身だけでなく、周りの人々にも影響を及ぼします。
作品には、現代社会の貧富格差や社会問題についての警醒な批判も含まれており、犯罪や正義、責任などについての考察も含まれています。
さらに、作品には、人間の本質や心理、道徳などについての深い描写も含まれており、読者は自分自身を振り返ることができます。ラスコーリニコフの人間ドラマは、読者にとって非常に魅力的であり、彼の決断や行動に共感することができます。
結論として、「罪と罰」は、人間ドラマ、哲学、社会批判など多層的な要素を含んだ名作であり、罪と正義、責任などについての深い考察を提供します。また、人間ドラマとしても非常に魅力的であり、読者にとって深い影響を与えることでしょう。
罪と罰の全文は書籍で読めます。ドストエフスキーの世界観を存分に感じられるので、ぜひ読んでみてください。
author:執筆者:高橋渉
「罪と罰」の感想・口コミ
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答
50代女性
悪い人を殺して何が悪いのか、そう思う人にぜひ読んでいただきたい作品です。貧しいラスコーリニコフは、金貸しの強欲な老婆を殺してしまいます。老婆は人間のクズで、殺すことは社会のためになる、自分は崇高な人間だから理性をもって殺す、という理屈です。しかし読者は、その彼のつぶやきが異常性を持っていることに気づくでしょう。不平等な社会への恨み、自分の能力が認めてもらえないという過剰な自意識が、くどいくらいに書かれているのが印象的です。
30代男性
「罪と罰」は、ロシアの小説家フエドリ・ドストエフスキーによって書かれた名作です。物語は、貧しい大学生ラスコーリニコフが、金貸しの老婆を殺して金を盗むことで始まります。ラスコーリニコフは、罪を犯したことに対して自分自身を責め罰を受けようとするが、それは彼の心に深い傷を残します。この小説は、罪の意識や責任、人間の心理など、深い人間ドラマを描いています。特に、罪を犯した後に自分自身を責める心理は、読者にとって非常に魅力的です。また、小説の中で登場する人物たちは、非常に魅力的で、彼らの生き方や考え方に共感することができます。一方で、小説の中には、残酷な描写やグロテスクな場面があり、読者には心を強く打たれることがあるかもしれません。結論として、「罪と罰」は、人間ドラマの深さと、作家の表現力によって、非常に魅力的な小説であると言えます。
「罪と罰」で伝えたいこと
罪と罰を読んだ人に、この本が伝えたいことを考えてもらいました。
伝えたいこと①
ラスコーリニコフが最後に救いを求めたのが、自分よりも地位が低い、自分がバカにしている階級の娼婦だったということが皮肉です。しかもその娼婦が清い心を持ち、信心深い情勢に描かれていて、作者ドストエフスキーは、社会的地位ではなく、その人の人間性が大切、ということが言いたかったのでは思います。
伝えたいこと②
「罪と罰」という作品を通し、作者ドストエフスキーが伝えたかったことに人間の本質や罪の意識、責任、正義などについての深い考察が挙げられます。
作者は人間の本質についての深い描写を行っており、主人公が犯した罪の深刻な影響を通じて、人間が抱える葛藤や悩みを描写しています。また、罪の意識や責任についても取り上げられています。
主人公が犯した罪に対して自己反省をする様子は、罪を犯した者が受ける苦しみや罰の厳しさを示しています。 そして、正義についても語っています。主人公が正義に従って罰を受けることで、彼は人間としての成長を遂げます。
作者は、犯罪者が受ける罰とその罰がもたらす影響について深く掘り下げており、正義の概念を再考することを促していると考えます。社会風刺的な一面もあり、貧富の格差や社会の問題に対して批判的な視点で、現代社会に対する警醒なメッセージを読者に伝えたいのではないでしょうか。
「罪と罰」ラスコーリニコフ&ソーニャの名言
罪と罰を読んだ人に、名言や印象に残った言葉を聞きました。
- 悪事のひとつやふたつ、正義のためなら許されるのだ(ラスコーリニコフ)
- いいえ、私は祈るだけ。みんな苦しみを背負って生きてるから(ソーニャ)
- あなたが汚した大地に接吻して。私が殺しましたと大声で言うのよ(ソーニャ)
「罪と罰」の基本情報|英語版書籍や解説本はある?
作品の詳細 | 内容 |
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作品名 | 罪と罰 |
カテゴリー | 心理フィクション |
著者 | ドストエフスキー |
発売日 | 1886年 |
ページ数 | 585 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4102010211 |
ISBN-13 | 978-4102010211 |
罪と罰の英語版書籍&解説本
罪と罰は英語版の書籍もあります。
罪と罰の解説本もあるので詳しく知りたい方は読むべき!また、読みやすい漫画版もあります。
「罪と罰」のあらすじ、ネタバレのよくある質問
罪と罰のよくある質問に回答します。
「罪と罰」のドラマ・映画・舞台などの関連動画
「罪と罰」のドラマ・映画・関連動画をご紹介します。
「罪と罰」はロシアで大河ドラマ化されています。
また、「罪と罰」は海外で何度も映画化されています。気になる方はチェックしてください。
「罪と罰」の関連動画をご紹介します。
「罪と罰」は日本で舞台化されています。2019年に三浦春馬主演で上映されました。
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