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くるみ割り人形のあらすじと感想をご紹介します。原作の「ホフマン版」とバレエで有名な「デュマ版」、それぞれの短いあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。
簡単に内容や登場人物の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。会話の話題づくりや読書感想文にもぜひお役立てください。
「くるみ割り人形とねずみの王様」のあらすじ【ホフマン版】
兄妹のフリッツとマリーはクリスマスの日に、ドロッセルマイヤーおじさんから今年はどんなプレゼントをもらえるのかとても楽しみにしていました。沢山の包みを夢中で破り、どのおもちゃや人形にも大喜びの2人。そんな中、マリーがあれはなあに?とくるみ割り人形を目にします。
ドロッセルマイヤーおじさんがくるみ割り人形の口にくるみを入れ、マントを引っ張ると硬いくるみの殻を割ってくれ、マリーはそれを見て大喜び。でも、フリッツは目がギョロリとしていて歯が飛び出たくるみ割り人形を見て、気味が悪く怖いと言い気に入りません。
くるみを割る人形なのに、フリッツがふざけてたくさんのガラス玉をくるみ割り人形の口に押し込み、力いっぱい噛ませたのでくるみ割り人形は顎が外れて壊れてしまいました。マリーはそれをかわいそうに思い、自分の服のリボンで顎を優しく縛り折れた歯を糊でくっつけて介抱します。
その夜、マリーがなかなか寝付けずにいるとどこからかチューチューとねずみの声がします。恐ろしいことに、マリーの目の前に7つの頭のおばけねずみが現れ、マリーが襲われそうになったところへ介抱されていたくるみ割り人形が剣を抜いて飛び出し、他のおもちゃの兵隊達とともに戦い、苦しみながらもおばけねずみを退治します。
すると、辺りが光り輝きくるみ割り人形は素敵な王子に、先程まで部屋にいた金髪の人形は美しい王女に変わりました。2人はもともとは人間でしたが、ねずみの女王に魔法をかけられて姿を変えられていました。
王子と王女は助けてくれたマリーへのお礼として、彼女をお菓子の国へ招待し、マリーはお菓子による歓迎の踊りを楽しみ、幸せな時間を過ごします。その後、母親に声をかけられて目覚めたマリーの前には、くるみ割り人形ではなく王子と王女の人形が微笑んでいました。
「くるみ割り人形」のあらすじ【デュマ版】
クリスマスシーズンは、ヨーロッパではパーティシーズンです。裕福な家庭の娘クララの家でも、パーティの準備におおあわて。次々とゲストが到着しますが、とある不思議な男性が来ました。その魔法使いみたいなおじさんのロッセルマイヤーさんは、クララにくるみ割り人形をあげました。
くるみは固いカラがあるので、金属で上下を押さえて割る必要があります。それをできるのがくるみ割り人形で、歯のところが金属になっています。こどもにあげるには危ないプレゼントですが、クララは気に入って兄にみせびらかします。
兄は悔しくて人形を壊してしまい、クララは悲しくなって人形を抱いてベットに突っ伏し、そのまま寝てしまいます。クララが気が付くと、ねずみとくるみ割り人形が戦っている光景を目にします。クララはねずみの頭をなぐって気絶させ、兵士を救いました。
実は兵士は悪い魔法によってくるみわり人形にされていた王子様だったのです。お礼にクララはお菓子の国に招待されます。バレエではここが見せどころで、アラビアコーヒーのダンス、中国茶のダンス、こんぺいとうのダンスなど、いろいろな民族の音楽が披露されます。
そしてお菓子の国を楽しんだクララは、ふと目を覚まします。そして自分が自分の部屋にいるとわかり、すべてが夢だったと知ります。バレエはここで終わりますが、物語は、実はその王子様は実在していてクララに結婚を申し込みに現れるという、始めから最後まで楽しいことだらけの作品です。
くるみ割り人形の全文は書籍で読めます。E.T.Aホフマンの世界観を存分に感じられるので、ぜひ読んでみてください。
author:執筆者:高橋渉
【200字~400字】感想・口コミ「くるみ割り人形」は怖い?
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答
40代女性
物語がクリスマスの時期で、クリスマスプレゼントを開けるところから始まるので子供達がワクワクする気持ちが良く伝わってきます。 初めてこの物語を読んだ子供の頃は、おもちゃとはいえくるみ割り人形の口いっぱいにガラス玉を押し込んで歯を砕いてしまったフリッツに対し、なんて酷いことをするんだろうと感じましたし、途中から出てくる7つの頭のおばけねずみがとても怖かったです。でも、顎が外れてしまったくるみ割り人形を優しく介抱するマリーの優しさや、恐ろしいおばけねずみ相手に勇敢に戦うくるみ割り人形とおもちゃの兵隊、ぬいぐるみ達を見て勇気をもらうと同時に、相手が人ではなくても物を大切にしよう、動物に優しくあろうと感じました。
50代女性
この作品は、チャイコフスキーのバレエ音楽の原作としても有名です。欧米では年末に公演され、子供に人気の演目です。しかしストーリーはアレクサンドル・デュマの翻訳版でホフマンが書いた原作とは少し違いますが、こちらの方が有名なので、今回はデュマ版の感想です。物語は、女の子が夢の中で大冒険をする話ですが、ヨーロッパの子どもたちが好きなものがたくさん出てきます。まず時期がクリスマスというだけでテンションが上がり、主人公クララの裕福な暮らしぶり、不思議なゲストは魔法使い、くるみ割り人形がかっこいい王子様に変身、お菓子の国にご招待、とてんこ盛りです。これぞ、ザ・ヨーロッパという作品です。
くるみ割り人形で伝えたいこと・教訓を考察
くるみ割り人形を読んだ人に、この本が伝えたいことを考えてもらいました。
伝えたいこと①
一般的に物語の中では悪いことをするとしっぺ返しがくる、ということを実感させられる内容が多く見受けられますが、くるみ割り人形にいじわるをしたフリッツは作中ではまるで罰を受けていません。
彼がしたことは良くないことだけれど、フリッツ自身まだ子供で、この年齢くらいであれば後先を考えずにしでかしてしまうこともある、という寛大な考えも伝わってきます。
しかし、傷付いたくるみ割り人形をまるで命のあるもののように労わり、気にかけてくれるマリーにはその後お菓子の国への招待という、子供にとっては夢のようなありがたいご褒美が待っています。
私はこの作品を通して、壊れてしまったものも直せばまだまだ役立ってくれるし、命のあるなしに関わらず大切にすることと、人が見ていなくても誰も褒めてくれなくても、マリーがとっさにくるみ割り人形を介抱したようにその時すべきと思うことをする大切さを感じました。
伝えたいこと②
女の子が不思議な魔法使いに会い、大きな悪を倒し、かっこいい王子様をゲットし、お菓子の国で楽しむ、という女の子の望みがてんこ盛りの作品です。この作品が伝えたかったことは、女の子よ、夢をごらん、でしょうか。
くるみ割り人形の基本情報|英語版書籍や絵本はある?
作品の詳細 | 内容 |
---|---|
作品名 | くるみ割り人形 |
カテゴリー | 幻想小説 |
著者 | E.T.Aホフマン |
発売日 | 1998年12月1日 |
ページ数 | 135 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4890138765 |
ISBN-13 | 978-4890138760 |
くるみ割り人形の英語版書籍&絵本
くるみ割り人形は英語版の書籍もあります。
また、読み聞かせにぴったりの子供向け絵本もあります。
くるみ割り人形のあらすじ、ネタバレのよくある質問
くるみ割り人形のよくある質問に回答します。
「くるみ割り人形」のドラマ・映画・関連動画
「くるみ割り人形」のドラマ・映画・関連動画をご紹介します。
「くるみ割り人形」はアニメ化されています。気になる方はチェックしてください。
また、ディズニーの映画で「くるみ割り人形と秘密の王国」として実写化されています。
「くるみ割り人形」の関連動画をご紹介します。
「くるみ割り人形」はバレエでも有名な曲です。
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