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教科書にも載っている「走れメロス」のあらすじと感想をご紹介します。起承転結を意識したあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。
サクッと内容の把握ができるので、読んだことがない人でも簡単に語れるようになります。会話の話題づくりや読書感想文にもぜひお役立てください。
走れメロスのあらすじ①
羊飼いの青年メロスは愛する妹の結婚に必要な道具の全てを集めるべく、シラクスの街へ来ていました。しかしシラクスの街はメロスの知る活気溢れる街ではなく、何かに怯えているような、暗い雰囲気の満ちた街に変貌していました。
不審に思ったメロスは市民に一体この街で何が起きているのか問うてみると、この街を統べるディオニス王が人間不信のため多くの人を処刑していると答えました。自らの側近すらも手にかけるディオニス王の傍若無人っぷりに激怒したメロスは、市民のためにと王の暗殺を決意し、城へと乗り込みます。
しかし元より人間を信じていない王の城、メロスはあえなく城の衛兵へと捕らえられてしまいます。王の元へ連れられたメロスは市民から聞いた暴挙に対して抗議するも、王は当然それを拒絶。メロスは死刑の処分を下されます。
死刑自体は仕方ないと受け入れたメロスでしたが、心残りが一つあるとすれば愛する妹の結婚式に立ち会えないことです。そこでメロスはシラクスで石工をしている親友のセリヌンティウスを身代わりの人質として置いていく代わりに、3日後の日没まで死刑執行は待ってほしいと申し出ました。
これに対し人を信じることの出来ないディオニス王は、メロスの代わりの親友セリヌンティウスを処刑することで人々に人を信じることの愚かさを知らしめようと考え、快くメロスの願いを承諾し、一旦はメロスを自由の身としました。
メロスは処刑日までに間に合うよう、急いで村へと戻りました。3日後、自分は処刑されるのだと言うことを誰に明かすこともなく、無事妹の結婚式を終えたメロスは再び急ぎ走ってシラクスの街を目指します。
道中川の氾濫など多くの試練がメロスに襲いかかり、一度だけ、セリヌンティウスを裏切って逃げ出そうかと過ってしまうメロスでしたが、それを実行に移すことはせず、友のため、そして人間不信の王の鼻をあかすため、満身創痍の体に鞭を打ってでも走り続けてシラクスの街を目指しました。
そしてついに、約束の日。メロスの代わりとなったセリヌンティウスの処刑が今まさに行われようとした瞬間、メロスは王の前に再び姿を現します。一度は頭を掠めた過ちを詫びたメロス、そして同じく一度は頭を掠めた疑いを詫びたセリヌンティウス、人々は二人の友情を称え喝采をあげました。
一部始終を見ていたディオニス王もこれには心を打たれてメロスの処刑を撤回し、どうか二人の仲間に入れて欲しいと頼むまでに改心したのでした。
走れメロスのあらすじ②
羊飼いをしているメロスという青年は、とても正義感が強い人物です。メロスは妹の結婚式のために、シクラスという街で買い物をしようとします。ですが、なぜか町が閑散としていて街の人に理由を聞くと、王様が人間不信になり大虐殺を繰り広げているから街に人影が無いと聞かされます。
この惨状に怒り狂ったメロスは、ディオニスという王を殺害するために城に侵入を試みますが、あっさりとつかまり王の前に。もちろん王を殺害しようとしたことから死刑を言い渡されますが、メロスは、妹の結婚式に出ることを口実に親友であるセリヌンティウスを身代わりとしました。
メロスは3日間の猶予をもってして3日後の日没までに戻ってくるようにと言われます。戻ることができなければ、人を信用することは愚かであることを証明してやろうと王は述べたのです。急ぎメロスは自宅に帰り妹の結婚式に参加した後、3日後の朝に親友のもとであるシクラスの王城に向かうのです。
シクラスの王城の到着は夕方あたりを見込んでいたメロスでしたが、途中で川の氾濫の他山賊の襲来の他、どう考えても時間に間に合わないという焦りから川を泳いで渡るなどをしていくのですが、体は疲労困憊でついには倒れてしまいます。
そしてメロスは友人を裏切ろうかと考えた矢先、湧き水があることに気が付き湧水を飲むことで疲労回復し、友人を裏切ることはできないという使命と王の人を信じない心を見返すために再度走るのです。
途中、セリヌンティウスの弟子であるフィロストラトスという石工という大工からもう、セリヌンティウスは助からないと言われるのですが、その言葉に対して、それでも意地でも走ると意思表示して友を助けるなどはどうでもよく、結果のために全力を出します。
何とか王城に日没までに間に合ったメロス。裏切ろうとしたのを詫びたうえで、自分を殴るように友人であるセリヌンティウスに言い渡し、セリヌンティウスはメロスを殴ります。
そしてセリヌンティウスもメロスが帰ってこないことを一度疑ったのを詫びたうえで、同じことをするようにと言い渡すのです。その姿を見た王は改心し、人間を信じる心を見い出すのですが、実はこの時、メロスはなぜか全裸なのがツッコミどころで、少女が投げ入れたマントで全裸を隠しました。
走れメロスの全文は書籍で読めます。太宰治の世界観を存分に感じられるので、ぜひ読んでみてください。
author:執筆者:高橋渉
【200字~400字】「走れメロス」の感想・口コミ
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答
30代女性
メロスは激怒した。そんな強烈な一文が冒頭のこの物語は、大きな事件こそ一つのみしか起こりはしないものの、その中には命がけで友情を守り抜くメロスの熱い想いが込められています。私が同じ状況に置かれたとしたらもうこの時点で諦めていただろうな、というようなことが起きてもメロスは折れそうな心を奮い立たせて立ち上がり、自分の身代わりになった友のために走り続けます。その有志は王様だけでなく読者である私達の心にまで響き、生涯忘れられぬ物語として残り続けることでしょう。
30代男性
このお話は一見すると、友人とメロスの友情のような話なんですが、実はそうではないです。というのもメロスは、実のところ、結婚式に参加して戻ること自体は容易なはずだったんですけど、お酒を飲みまして眠りこけてしまうなど問題児で恐らくですが、小学校の国語の授業なんかでは問題児だろうという部分がへつられていますので、小説を読むと、約束をきちんと守りましょうよ、そうしないと恥ずかしいですよというのがこのお話だと思います。
走れメロスを簡単に一言であらわすと?
走れメロスを読んだ方に物語を一言で表してもらいました。
- 真の友情こそが人の心を動かす
- メロスって意外に問題児じゃない?
走れメロスの基本情報|英語版書籍はある?
作品の詳細 | 内容 |
---|---|
作品名 | 走れメロス |
カテゴリー | 短編小説 |
著者 | 太宰治 |
発売日 | 2010年2月15日 |
ページ数 | 237 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4046310693 |
ISBN-13 | 978-4046310699 |
走れメロスの英語版書籍
走れメロスは英語版の書籍もあります。
走れメロスのあらすじ、ネタバレのよくある質問
走れメロスのよくある質問に回答します。
「走れメロス」の映画・アニメ情報
「走れメロス」はアニメ映画化されています。
また、「走れメロス」はアニメ化されています。赤い鳥のこころ日本名作童話シリーズで1979年に放送されました。気になる方はぜひチェックしてください。
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