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ごんぎつねのあらすじと感想をご紹介します。簡単なあらすじを知って興味を持ったらぜひ、書籍をお読みください。
サクッと短く内容の把握ができるので、読んだことがない人でもすぐ語れるようになります。会話の話題づくりや読書感想文にもぜひお役立てください。
ごんぎつねのあらすじ①
とある村の近くの山に「ごん」という名前の小ぎつねが住んでいました。ひとりぼっちだったごんはたびたび村に降りてきては芋を掘り散らかしたり、干していた唐辛子をむしり取ったりするといったイタズラをしていたので村人からは嫌われていました。
カラッと晴れた良い天気のある日、ごんは川の近くまで行ったところ、村人の「兵十」を見つけました。彼は腰まで川に浸かり、一生懸命魚をとっていました。
イタズラをしたくなったごんは兵十がいなくなった隙に、その魚を川にどんどん投げ入れてしまいます。最後にとても太いウナギを皮に投げ入れようとした時、ウナギがごんの首に巻きつきます。
ちょうど兵十が戻ってきて、ごんの姿を見つけて「ぬすっとぎつねめ」と怒鳴ったため、驚いたごんは首にうなぎを巻きつけたままの状態で逃げていきます。兵十が追いかけてこないことを確認して、ごんはうなぎの頭をかじって首から外し、ようやくほっとするのでした。
10日ほど経ってごんが村に行ってみると、村人が葬式の準備をしているのを見つけます。葬式の列をみると、白い上下をつけた兵十が位牌を持って歩いていることで、ごんは亡くなったのが兵十の母親だということに気づきました。
あの日ごんが取ってきてしまったうなぎは、その母親のためにとったものだと気づいたごんは自分のイタズラを後悔するのでした。
その後ごんはうなぎの償いとして、村人が買ったイワシを盗んで兵十の家に投げ入れました。ごんはその翌日クリをたくさん拾って兵十の家に向かうと、兵十の頬にかすり傷があることに気づきました。兵十がイワシを盗んだと思った村人に殴られたようです。ごんはしまったと思い、拾ってきたクリを家の物置の入り口に置いて帰りました。
その後ごんは何日もクリや松茸を兵十の家に置いていくのでした。そんな日々が続いたある晩に念仏に出かけた兵十は百姓の加助に「誰かが家にクリや松茸を置いていく」という話をします。加助はそれは神様の仕業だというと、隠れてついてきたごんは自分がやったことなのにと不満に思います。
その翌日もごんはクリをもって兵十の家に出かけます。物置で縄をなっていた兵十はごんの姿を見つけ、火縄銃でごんを撃ちました。瀕死のごんを見ると、近くにクリが落ちているのを発見しました。
そこで初めて兵十は食べ物を持ってきてくれたのがごんだと気づき、「ごん、お前だったのか。いつもくりをくれたのは。」と呟き、手に持っていた火縄銃をぽとりと落とすのでした。
ごんぎつねのあらすじ②
いたずらばっかりしている、ごんというキツネが兵十という人物が魚を取っていて、その魚を逃がすといういたずらをします。すると、ごんは兵十に見つかり、魚を捕獲した袋の中を開けたということから塗すと扱いを受け、逃げる羽目になります。
そこから10日ほどすると平十の家の前を通りかかるごんの目に見えたのは兵十の母親が亡くなったという事実です。葬式に参加をしていた人物たちが言うには、なんでも、兵十の母は病気でウナギを食べたいといっていて、ウナギを口にすることなく亡くなったという話を聞くのです。
ごんは自分がした行為によって、兵十の母親が亡くなったことについてひどく後悔し平十に同情をするのです。なぜなら、ゴンもまた、一人ぼっちで裏山に住む狐であるがゆえ、孤独という物を理解していたのです。
それからごんは、償いを込めて毎日山で取れる栗の他イワシなどを兵十の家の前に置いていくのですが、イワシを置いたことで兵十はイワシ売りに塗すとと思われ殴られるなどもありごんは、罪滅ぼしで置いていく食材についても吟味するようになります。
一方、兵十および、兵十の知り合い加助の間では、なぜか毎日届くマツタケや栗についてこれは神様の思し召しであるという方向から神様に感謝をするようになり、ゴンが用意した罪滅ぼしの食材であることをつゆ知らず、ごんは割に合わないと思いつつも罪滅ぼしである全行を行うのです。
ある日、兵十は自分の家に侵入者であるキツネがいることに気が付き、盗みを働いていると思い、キツネを鉄砲で撃ちます。すると狐の前にたくさんの栗が固められておいてあり、栗を届けたり、マツタケを届けていたのはいたずら狐のごんだったのです。
教科書に載っているごんぎつねの全文は書籍で読めます。新美南吉の世界観を存分に感じられるので、ぜひ読んでみてください。
author:執筆者:高橋渉
「ごんぎつね」の感想文・口コミ
【感想・評判調査概要】
調査対象:本書を読んだ人
調査手法:インターネット回答
30代女性
子供の頃誰しもが読んだことのある物語です。ただイタズラが好きだったごんが、自分のせいでごんと同じくひとりぼっちになってしまった兵十に食べ物を運ぶ姿を想像するとぎゅっと胸を締め付けられる思いがします。そして自分でも気づかないうちに自分と同じ境遇になった兵十に共感していたのだと思います。それをごんは「共感」ではなく「反省」だと思っていますが、このようなことは現実でも多々あると思います。人間も自分では気づかない、言語化できない気持ちに基づいて行動することがあります。そう思わせてくれる作品です。
30代男性
このお話は信用問題というお話で、要は、信用に足らない人物が善意をもってして行動してもそれら行動を善意として受け取ってもらえない。それどころか悪意がある行動であると思われるという問題でしょう。こうした問題は、現代の日本でも多く見られ、信用に足りない人が行動をして結果においてよい行動であっても評価されないというように思えます。特にサラリーマンなんかがまさに、信用できない人物が行動して結果がよくとも、周囲は全くと言ってよいほど、信用しないというわけです。
ごんぎつねから得られる教訓はなに?作者が伝えたかったこと
ごんぎつねを読んだ人に、この本が伝えたいことを考えてもらいました。
伝えたいこと①
ごんが自分と同じひとりぼっちになった兵十にまいして食べもを毎日運んだことから、「他人に共感する気持ちの重要性」を教える物語だと思います。また、兵十がごんの思いを知らずに、不幸な結末になることから「知ることの大切さ」を教える物語ともいえます。
伝えたいこと②
信用に足らない人というものは、どのように善行を行っても信用足る人物になるのは難しい、もしくは、信用足る人物になり得るのは不可能である。だから、信用を得るのが重要で仲良くする、という単純なことであっても信用を得ることに繋がるのであれば十分である。
最後の一文の意味は?ごんぎつねは死んでない?ラストの解釈
最後の一文は「青いけむりが、まだつつ口から細く出ていました。」です。ごんぎつねは銃で撃たれて死んでしまいました。
ひとりぼっちになった兵十ですが、本当は食べ物を運んでくれていたごんの存在を失った後に知り銃を落としてきまうほど驚き後悔していると考えます。
ごんぎつねの基本情報
作品の詳細 | 内容 |
---|---|
作品名 | ごんぎつね |
カテゴリー | 児童文学 |
著者 | 新美南吉 |
発売日 | 1986年10月1日 |
ページ数 | 35 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4039632702 |
ISBN-13 | 978-4039632708 |
ごんぎつねの英語版書籍
ごんぎつねは英語版の書籍もあります。
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